しあわせの黄色いバス 東京バスガール物語 の商品レビュー
タイトルから分かる通り、はとバスのお話。 実際に運行している「昭和浪漫紀行」と言う定期観光に乗り合わせた乗客たちの物語を綴った連作短編集。 気軽にサクッと読める作品だけど、作者はこの作品を書くに当たり、どんな取材をしたのだろう?その取材に対して、はとバスの広報はどんな受け答えをし...
タイトルから分かる通り、はとバスのお話。 実際に運行している「昭和浪漫紀行」と言う定期観光に乗り合わせた乗客たちの物語を綴った連作短編集。 気軽にサクッと読める作品だけど、作者はこの作品を書くに当たり、どんな取材をしたのだろう?その取材に対して、はとバスの広報はどんな受け答えをしたのだろう? 「昭和浪漫紀行」はベテランのガイドさんが昭和の名調子で案内してくれることを売りにしていた定期観光のはず。デビューの日にこういう企画物に、新人ガイドを乗せるなど、まず有り得ない。しかも、主人公の美織は個人の事情から、他の同期より遅い9月が初乗務。それなのに、後ろ向きだから、右と左が分からないだとぉぉ!!!! はとバスのガイドにそんな甘いことが許される時代になってしまったのか???もう怒りしか感じない内容。 定期観光バスはお客様にとっては、もちろん一期一会。 そのツアーに乗り合わせたお客様と再度出会うことは、まずないだろう。しかし!それはガイドとして同じこと。 お客様の貴重なお時間をお金をもらっていただいてることに触れているなら、美織のようなガイドがいるようなことを書いて欲しくない。一期一会だからこそ、次の機会がないからこそ、プロの案内をしている人達を侮辱している。 OGとして、同じバスの仕事を未だに続けている人間として、怒りを抑えることが出来ない内容だった。
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