教場(2) の商品レビュー
教場はとにかく事件が起こり過ぎる警察学校で、こいつらが警官になるの無理だろうと突っ込みたくなるくらいでしたが、こっちの2の方が事件がこじんまりしていて現実感が有ります。 義眼で、なんでもお見通しの千里眼で、若干ユーモアがにじみ出るという風間教官を堪能する萌え小説なのではないかと疑...
教場はとにかく事件が起こり過ぎる警察学校で、こいつらが警官になるの無理だろうと突っ込みたくなるくらいでしたが、こっちの2の方が事件がこじんまりしていて現実感が有ります。 義眼で、なんでもお見通しの千里眼で、若干ユーモアがにじみ出るという風間教官を堪能する萌え小説なのではないかと疑いを持っていましたが、今回まさしくそういうキャラ小説であることがはっきりしました。 連作が少しづつ関わって全体像になっている本は、最近ではとてもポピュラーで珍しくもなんともありませんが、警察学校という特殊空間だけにその意味がとても生きていると思いました。他の話で風景的に登場する人々が主人公を担う事によって、「学校」というものが主人公として見えてきます。 分かりやすい文章と、がっちりと固められた筋書きは、さすが盤石だなと読みながら感じました。
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前作に続いて購読 もう風間がキムタクにしか思えなくなった良い意味で 少し読んでいて想像できないシーンが幾つかあったけど、またドラマ化してほしい作品
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前作「教場」の続編。 前作のエピローグで登場した初任科第100期短期課程の生徒たちと教官・風間の人間模様を描く。 話の流れは基本的に前作を引き継いでいるので、2冊続けて読んだほうが内容に入りやすいかもしれない。前作より衝撃的な内容が少ない分、少しソフトな印象を受けるが、風間...
前作「教場」の続編。 前作のエピローグで登場した初任科第100期短期課程の生徒たちと教官・風間の人間模様を描く。 話の流れは基本的に前作を引き継いでいるので、2冊続けて読んだほうが内容に入りやすいかもしれない。前作より衝撃的な内容が少ない分、少しソフトな印象を受けるが、風間の観察眼は健在。前作もそうだったが、警察小説ではあるが専門用語なども少なく内容的にも非常に読みやすい。 個人的には前作のほうが好きだが、好みは分かれるかもしれない。この2冊を読み比べても面白いように思う。
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風間教官恐るべしとしか言えない。全ての指示、言動に様々な意味を持たせ、それを生徒自身に気付かせる。 一見するとただの鬼教官だが、その冷徹さの中に時折垣間見える優しさなどが言うまでもなく周りを惹きつける。 恐らく教官自信は、自分への戒めもあるのだろうが、今回も素晴らしい指導だった。
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木村拓哉主演のドラマ化後に購入! 前作の方が衝撃的やったから、少し物足りなさがある。 しかも、ドラマは教場と教場2を上手く融合してるから個人的にはドラマの方が面白かった。 それにしても、やはり風間さんの観察眼は凄すぎて驚愕。
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木村拓哉主演のTVドラマ視聴後に読んだ。 原作はそれぞれの事件が章ごとに淡々と語られているが、ドラマは原作の1作目・2作目のエピソードを上手く連続させ、TV向けにすこし派手にしており、脚本が上手いと思わされた。
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数年前に『教場』を読み、今年キムタク主演でドラマがあり、続きも読みたくなった。連作短編。 この2もドラマに入っている部分はあった。 この中の『敬慕』はドラマでも原作でも良かったな。 泣いたわ。切ないというかね。 『奉職』のエピソードって、『教場』の方と繋がってる? 数年前に...
数年前に『教場』を読み、今年キムタク主演でドラマがあり、続きも読みたくなった。連作短編。 この2もドラマに入っている部分はあった。 この中の『敬慕』はドラマでも原作でも良かったな。 泣いたわ。切ないというかね。 『奉職』のエピソードって、『教場』の方と繋がってる? 数年前に読んだからどうだったか覚えてない… ドラマで退校させられた警察の子の話があったけど、その続きとか? この話も良かった。 他の教場シリーズも読みたい。
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教場に引き続き一気読み。 ドラマは少し脚色されてたのか。 文庫のエピソードも震えるほどかっこいい。 最後の最後に「そういうことか」と伏線に震えた。 それが二度目を読んだとき。 もっと何度も何度も読みたい。
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教場続編。短編6編。一作目よりも印象が弱いがまだ続きかあるのでシリーズとして読み続ける。ドラマはどうだったんだろう。
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長岡弘樹作品は、数年前に「教場」を読んで以来の2作品目。 木村拓哉主演のドラマに感化され本作品を購入。 「教場」は既に手元になく、ほぼ記憶にない。 警察学校の元刑事の鬼教官風間が、警察に不適合と判断した生徒や、 意識が低い生徒に喝を入れるために退校届を渡すのが 本作品のフォーマ...
長岡弘樹作品は、数年前に「教場」を読んで以来の2作品目。 木村拓哉主演のドラマに感化され本作品を購入。 「教場」は既に手元になく、ほぼ記憶にない。 警察学校の元刑事の鬼教官風間が、警察に不適合と判断した生徒や、 意識が低い生徒に喝を入れるために退校届を渡すのが 本作品のフォーマットになっている。 本書は6話構成で、前後に多少のつながりはあるが1話で完結していくので、 長編を読むのが苦手な方も大丈夫。 さて木村拓哉主演のドラマがどうだったか。 ドラマは原作を忠実に再現しているわけではなく、 小説の要所要所を巧く織り込み、見事に長時間ドラマへと昇華していた。 ドラマの風間のほうが無口で厳しく描かれていた。 ドラマ、小説のどちらにも良さはあるが、 個人的にドラマのほうがエピソードに強弱をつけており好ましかった。 教育という行為において説明しすぎない美徳、背中で語る美徳をどう捉えるか。 読む人の年代によって、もっと口で説明すれば、 こんなに混乱することもないのにと感じるだろうが、 自分で悩み考え抜いた結果、辿り着いた答えがより精神と肉体に 刻まれることは確かにある。 そしてハードボイルには口数少ない主人公が良く似合う。
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