食卓一期一会 の商品レビュー
言葉で紡ぐ丁寧な食卓の描写が心地よい。「ふろふきの食べかた 自分の手で自分の一日をつかむ。新鮮な一日をつかむんだ。スが入っていない一日だ。手に持ってゆったりと重いいい大根のような一日がいい。」
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この本を読んで感じた思いを、自分の乏しい表現力では、言語化するのが難しいと感じたのですが、最後に江國香織さんが書いている解説でスッとハラオチできます。セットで読むのがおすすめです。 食卓を彩る音、匂い、味、選び抜かれた豊かなことば、とても贅沢な気分になれた。 何度でも読める詩集。 「言葉のダシのとりかた」が好き。
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GWの陽気の良い日に外でのんびり読んだ。 食べもののある光景は、五感を想起させるフックが多いから、情感豊かに思い浮かべ読んでいて沁みる。 お腹が温かくなるような言葉のお食事でした。 美味しいポトフを煮るように休日を過ごしたいもの。
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料理と食べものを題材にした詩集。色んな食材と一緒に言葉が調理されている。小説や童話をモチーフに綴られた詩も。とくに好きなのは、聖夜の大仕事で腹ごなしする姿を想像すると笑える「サンタクロースのハンバーガー」、クリスティの本がキッチンタイマー代わりな「キャラメルクリームのつくりかた」...
料理と食べものを題材にした詩集。色んな食材と一緒に言葉が調理されている。小説や童話をモチーフに綴られた詩も。とくに好きなのは、聖夜の大仕事で腹ごなしする姿を想像すると笑える「サンタクロースのハンバーガー」、クリスティの本がキッチンタイマー代わりな「キャラメルクリームのつくりかた」、単純にして容易くない「いい時間のつくりかた」。心の栄養になった一冊。
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エッセイかな?と思い手にしたら、詩集でした。パラパラと読んだら、五感に気持ちの良い言葉が感じ良くそこにあったので、
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天丼はすご~くおいしそうだけど、おいしすぎて太るかも。 アガサ・クリスティーが一冊入ったキャラメルクリーム。 自分の手でつくった、バターとサワークリーム、ジャムをぬった熱いスコーン。 悲しいときに深い丼ですする熱いスープ、ユッケジャン。 カルダモンとコリアンダー、黒コショーとクミン、グローブ、シナモンが棒で三本入ったカレー。 ピーマン、トマト、乾燥キノコ、オリーブとアンチョビーとケーパー、パセリ、玉葱、大蒜、サルビアを刻んだ絶望のスパゲティ。 水車場の少女の家の食卓に呼ばれて。 「ラデッキー行進曲」にのって出てきたスープで、もうそろそろおなかがいっぱいになりました。 作りもしないで、食べてばかりいてスイマセン。 あ~おいしかった!
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とても素敵な詩集でした。 食べるとはこんなにも幸福な事なのだなと思います。 詩集ですが、レシピ本のようでもあります。 今度絶望したら「絶望のスパゲッティ」を作りたいし、「パイのパイのパイ」は最後まで忠実に実行してみたいです。 最後の詩の「食いものは上機嫌に変えなくっちゃいけねえ。...
とても素敵な詩集でした。 食べるとはこんなにも幸福な事なのだなと思います。 詩集ですが、レシピ本のようでもあります。 今度絶望したら「絶望のスパゲッティ」を作りたいし、「パイのパイのパイ」は最後まで忠実に実行してみたいです。 最後の詩の「食いものは上機嫌に変えなくっちゃいけねえ。」という言葉にはっとしました。大切にしよう。 江國香織さんの解説も好きです。 装画が西淑さんというのも好きです。西淑さん大好き。 良い本でした。
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