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不死身の特攻兵 の商品レビュー

4.3

159件のお客様レビュー

  1. 5つ

    65

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2020/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冒頭から自分の知識が間違っていたという指摘。 鉄板に卵を打ち付けるようなもの、というが 漫画や映像シーンでは飛行機1機が大きな艦隊の甲板を突き破るような描写を観たことがある。 イメージ戦略にまんまとハマっていたのだな、と。 後半はただでさえお粗末な機体だったわけで。 写真があると、一気に身近に感じるのは何故だろう。 (司令官はナンカやな感じ、と思ってしまうが。。 無能な上司をうまいこと配置換えして、現場が苦しむのは昔も一緒か。。。 イベント好きで、それで有望な岩本大尉が亡くなるとか。。) 美濃部少佐が自分一人で赤トンボ?30機を打ち落とせる、と説き伏せたのは本当に凄い。 他にも気になる本の紹介があったし じっくり読んでみたい。 本作も大変参考になったが、多分触れられていない事も沢山あって 違う箇所について詳しく書かれていたりしそうだから。

Posted byブクログ

2020/01/04

作者(同年、同県)が「9回特攻に出撃して、体当たりしろという上官の命令に反抗し爆弾を落として9回生きて帰ってきた人」のことを知り、第1部でそのフィクションを紹介、2部で同人にインタビュー、3部で特攻の実像ご述べられます。 特攻のことが非常によく判りましたし込み上げる所も有ります。...

作者(同年、同県)が「9回特攻に出撃して、体当たりしろという上官の命令に反抗し爆弾を落として9回生きて帰ってきた人」のことを知り、第1部でそのフィクションを紹介、2部で同人にインタビュー、3部で特攻の実像ご述べられます。 特攻のことが非常によく判りましたし込み上げる所も有ります。名著です。 例えとして真夏の炎天下の高校野球が出ていました。長くなるので止めますが特攻隊の構図と似ていると…

Posted byブクログ

2019/12/29

太平洋戦争で、9回出撃して9回生きて帰った特攻兵、佐々木友次さんの人生を描いたノンフィクション。彼は特攻兵でありながら特攻を行わず生還を繰り返した。軍から特攻で死んで軍神になることを強要されるが、最後まで自分の信念を貫いて生還する。兵隊の役割は、戦果を挙げることであり、国のために...

太平洋戦争で、9回出撃して9回生きて帰った特攻兵、佐々木友次さんの人生を描いたノンフィクション。彼は特攻兵でありながら特攻を行わず生還を繰り返した。軍から特攻で死んで軍神になることを強要されるが、最後まで自分の信念を貫いて生還する。兵隊の役割は、戦果を挙げることであり、国のために死ぬことではないという考え方だ。当時の世相、軍の対する厳しい見方を考えると、自分のモチベーションを維持するのは大変だったと思う。命令する側とされる側では見方が違う。もし自分が同じ立場だったら上官の命令をどう受け止めるのか、特攻とは何だったのか、いろいろ考えさせられることも多かった。 佐々木さんの上官の美濃部少佐、岩本大尉の話がとても印象に残った。彼らの苦悩がよく描かれた好著だと思う。

Posted byブクログ

2019/12/11

入手したもののずっと積読で長らく手に取れずにいたけれど、ほぼ日のインタビューなどを読んで、やはり読んでおかねば、とやっと読み始めたら、あっというまに読めた。読み進むほどに、特攻で死んだことにされて、つじつま合わせのために何度も出撃を命じられて、それでも生還した佐々木友次さんの顛末...

入手したもののずっと積読で長らく手に取れずにいたけれど、ほぼ日のインタビューなどを読んで、やはり読んでおかねば、とやっと読み始めたら、あっというまに読めた。読み進むほどに、特攻で死んだことにされて、つじつま合わせのために何度も出撃を命じられて、それでも生還した佐々木友次さんの顛末・人生を知ること、そして「特攻」について考えることは現代に生きるわたしたちにとってだいじなことだと思った。 特攻隊については賛否あるが、命令した側と命令された側を混同して論じるのはおかしいという著者の意見は尤もだと思った。

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2020/05/24

鴻上(こうかみ)尚史(しょうじ) 万朶隊(ばんだたい) 陸軍の第1回の特攻隊 佐々木友次ともじ1923年6月北海道当別村生まれ☆おばあさんの4つ下 2015年10月札幌の病院でインタビュー 福岡市に特攻隊振武寮(しんぶりょう) 生還した者を集めた寮→上官から罵声 戦死と公表し...

鴻上(こうかみ)尚史(しょうじ) 万朶隊(ばんだたい) 陸軍の第1回の特攻隊 佐々木友次ともじ1923年6月北海道当別村生まれ☆おばあさんの4つ下 2015年10月札幌の病院でインタビュー 福岡市に特攻隊振武寮(しんぶりょう) 生還した者を集めた寮→上官から罵声 戦死と公表した以上、人目にさらせない 逓信省航空局 同期に1970年よど号ハイジャック事件に遭遇した石田機長/テレビ見て驚いた! 鉾田飛行場へ 死のツノ飛行機/軽量化した機体 卵をコンクリート(鋼鉄の空母)に叩きつけるようなもの→汚れるだけ 関大尉 天皇陛下とか日本帝国のために行くんじゃない。最愛のKA(海軍の隠語でKAKAつまり妻のこと)のために行くんだ。 1944年11月12日新聞発表 戦死 地元では葬儀、万歳 … 12月18日 9回目の出撃命令 マラリア 1月にやっと回復 処刑飛行・無意味な上官の命令→上官も冷静な判断は不能 ☆今の日本の過労死問題・どうやったって単純物品の製造業では中国に勝てない→何をすべきか?高度システム化された手法で仕事できないか… 敗戦 1946年1月6日 マニラ港からアメリカの輸送船へ・15か月ぶり帰国→9日後、三浦半島へ 収容所では将校下士官に復讐・袋叩き→それを見て虚しい気持ち☆この状況はあり得ることを忘れるなR020524 市ヶ谷の第一復員省で猿渡参謀長と遭遇 自分をいくたびも殺そうとした男・よく見れば、別人のようにしわが深くなっていた。…自分が戦い、抵抗した相手の本性が意外なほど見すぼらしいものだと思うと、佐々木は怒りが急にしぼんでいくのを感じた。 上野から北海道へ 日本女性がアメリカ兵とふざけあいの場面に遭遇→「なんのための体当たり攻撃だったのか」 母イマ「お前、帰ってきたんかいや」大粒の涙 1946年1月21日生家へ 1968年 陸上自衛隊へかつてフィリピンで隊長だった人を訪問→曖昧な答えに終始・日本軍の不名誉を隠す→佐々木も特攻を語ることはなくなった。 ☆終戦直後、軍の不名誉の情報隠ぺい工作・紙ベースの情報しかないから歴史の修正も可能か・慰霊の形で情報収集/資料を回収/口止め→命令者が都合の悪いことを変更 特攻 志願→実際はウソ すり替えと責任逃れ 命令した人が戦後「私は、神風特攻隊に対する批判はどうであろうとも、いさぎよく散った彼ら自身だけは救われてくれと祈念してやまないものである」→命令した側ではなく特攻隊と同じ立場に立っているふりをしている。悪く言えば自分に対する批判を、特攻隊員への批判にすり替えることでなくそうとしている。英霊を批判できないから、自分も批判できないという理論。 命令した側の責任が曖昧 「なぜ私が選ばれ、エリートの士官は選ばれないのか?」と苦悩 大西中尉「万世一系仁慈をもって国を統治され給う天皇陛下は、このことを聞かれたならば、必ず戦争を止めろ、と仰せられるだろう」「日本民族が将に亡びんとする時に当たって、身をもってこれを防いだ若者たちがいたという事実と、これをお聞きになって陛下御自らの御仁心によって戦さを止めさせられたという歴史の残る限り、500年後、1000年後の世に、必ずや日本民族は再興するであろう」 2014年保阪正康 昭和天皇が何より大切にしていたのは皇統の継続、それがあらゆる判断に優先した。☆多くの人が死ぬことより優先することがあるか…天皇の立場での考え 皇位継承問題は?悠仁様結婚・男児で忘れ去られるか?R020524 国民の熱狂 戦時中 戦争賛成の記事→部数がのびる 精神主義の末路・精神論で敵機を落とせ!→今の日本の状況と同じ ☆本中で朝日新聞紹介多い・朝日の報道自体が多かったのか?今の平和ボケはその反動か? 日本のムラ社会・水利が村人の死活問題→世間の中でしか生きていけない 終身雇用→新たな世間・ムラのルール☆水〇〇〇所ムラにいることを意識 将棋の団体戦、駅伝…日本で人気だが、外国では団体でやる意味不明☆駅伝もよく考えれば非効率・お涙感あり 島国 他国からの侵略はなかったが何度も台風、地震の自然災害→多数だから「神の試練」とは受け止められず 炎天下の甲子園で球児の身体へ悪影響・根性論で中止にできない現実→☆R011100/次の選抜から投球制限・現在は過渡期か?六大学野球は季節のいい時期にやっている・華やかさ・優雅さあり ☆R020524コロナで甲子園中止大人騒ぐ現在/収束すればまた同じことするのは明らか

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2019/12/06

戦況の不利により挽回困難な状況に追い込まれると、前線に投入される兵隊は消耗品のごとく扱われるのは、かっての日本軍ばかりではないにしろ、「九死に一生」ではなく「十死零生」と言われれる〝特別攻撃隊〟を命じた側と命じられた側の存在をどの様に理解すればよいのか。この命題に対して、九回特攻...

戦況の不利により挽回困難な状況に追い込まれると、前線に投入される兵隊は消耗品のごとく扱われるのは、かっての日本軍ばかりではないにしろ、「九死に一生」ではなく「十死零生」と言われれる〝特別攻撃隊〟を命じた側と命じられた側の存在をどの様に理解すればよいのか。この命題に対して、九回特攻出撃して九回生還した飛行兵の取材をとおして得た著者の胸の内は、不条理な戦争下での人間の愚かさを訴えて、読者の共感を得る。

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2019/11/30

2019年11月30日読了。 日本陸軍がクソすぎること、戦争時代には「負けない」という精神さえあれば「負けない」という空気が蔓延していたこと。 特攻については今の時代の常識で考えれば、あってはならないこと。 映画などである自分を犠牲にして、みんなを助けるとか、敵を倒すという状...

2019年11月30日読了。 日本陸軍がクソすぎること、戦争時代には「負けない」という精神さえあれば「負けない」という空気が蔓延していたこと。 特攻については今の時代の常識で考えれば、あってはならないこと。 映画などである自分を犠牲にして、みんなを助けるとか、敵を倒すという状況とは全く違うこと。 特攻は熟練した操縦士にはプライドを深く傷つけるものであったが、当時の日本では国民向けに必要であったこと。 特攻に9度出撃して帰還した佐々木さんも話ももちろんだが、後半でエピソードが紹介される美濃部少佐もたいへん興味深い

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2019/11/08

引き込まれた。いつか死ぬこと自体が目的となってしまった特攻隊について、一人の人物を中心に書いている。生きている人が語らなければ、残らなかった話。(折田)

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2019/10/19

良い話だった、特攻に選ばれた人のドキュメント 戦争体験者の話はやはりすごい そして、特攻を企てた軍部幹部や、戦争に突っ走った政治家の愚かさ マスコミがどのような役割を果たしかもよく理解できる 永遠のゼロで、主人公は「強い人だった」という言葉が印象に残っているが 当時、生を諦めない...

良い話だった、特攻に選ばれた人のドキュメント 戦争体験者の話はやはりすごい そして、特攻を企てた軍部幹部や、戦争に突っ走った政治家の愚かさ マスコミがどのような役割を果たしかもよく理解できる 永遠のゼロで、主人公は「強い人だった」という言葉が印象に残っているが 当時、生を諦めない姿はまさに強い人。それは愚かなことでも、、卑怯なことでもない

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2019/10/01

特攻ものは心動かされるよね。その当時の上層部は頭おかしいけど、誰も言い返せない感じも悔しいな。けど、そんな時代だったんだよね。悲しいよなー、めちゃくちゃ悲しい。特攻を考えたあいつらは本当死んでも許されないわ。 陸軍の特攻兵の話。陸軍のな。

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