悲嘆の門(下) の商品レビュー
不思議な小説でしたが、面白かった。 孝太郎の行動には共感する部分もあるが、共感出来ない部分もあるなと思い読んでいたけど、最後は良かったかな。。 上中下とボリュームはあったけど、長いという感じはしなかった。
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やっぱり非常に抽象度の高いストーリー展開だったなと思います。 どこまでの描写に、どの程度の意味があるかが判別しづらいところに難しさを感じました。
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最初は現代的なミステリーかと 思っていたがまさかのファンタジー。 そしてまさかの英雄の書との繋がりが見えてきた。 ジャンルはどうあれ、宮部みゆきさんは 誰もが持っているであろう 小さな悪意を育てて太らせて開放させる描写というか ストーリーを描くのが印象に残る。 作家さんって元を辿...
最初は現代的なミステリーかと 思っていたがまさかのファンタジー。 そしてまさかの英雄の書との繋がりが見えてきた。 ジャンルはどうあれ、宮部みゆきさんは 誰もが持っているであろう 小さな悪意を育てて太らせて開放させる描写というか ストーリーを描くのが印象に残る。 作家さんって元を辿るとみんなそうなのかな。 蓄積されていく言葉、消えたりはしないって 考えというか事実もすごく心に響いた。 ネット社会になりすぎて いくらでも世界中に意見を発信できてしまうことの 恐ろしさは解説の方も詳しく書いていたけど、 自分も笑えないなと思ったな。 私はどんな言葉の残滓を残して生きているんだろう。 見たいけど怖い。人には見せたくない。 2018.3.15 読了
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連続殺人犯を追いかけていたら、ファンタジーになってきました。(^_^;) デスノートのような感じもあり、おもしろかったです。
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心に重くのしかかる作品。人間には業がつきまとう。油断すると本体がのみこまれる。他人事ではないなぁとおもう。生きるってほんとに凄いこと。
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2018年2月15日読了。 想像していたよりファンタジーだったけど、面白かった。 テンポが良かったせいか、夢中になって読んでたから、終わった今は喪失感。 宮部みゆきは優しいな。
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じっくり読もう、と思っていたのに、速攻で読み終えてしまいました。勿体ないなあ、、、という気持ちもありつつ、この、「読まずにはいられない」「早く読み終えてスッキリしたい。解放されたい」っていう思いを、ガッツリ感じさせる宮部さんの、語り部としての、物語を紡ぐ存在としてのデカさ。凄いですよねえ、、、 上、中、下、通して読み終えた感想としては、すっごい満足、では、ありません。上巻終了時点での「この小説はリアルな現代ものなのか?ファンタジーへ舵を切るのか?」という、この先の展開へのドキドキワクワク感が、一番だったなあ、というのが正直な思い。中巻以降、ファンタジーものである、ということが完全に分かったあとは、まあ、残念ながら、「何でもアリですな」って思いながら読んでいたのは、正直な事実です。 といいますか、「英雄の書」の続編、というか、同じ世界観の作品だということを知らずに読み始めたのが、一番の失敗だったか、、、という思いもアリ。くう。其れを知っていたら、物語の入り込み方からして、全然違ったのになあ、、、しまったなあ、、、まあでも、コレも一つの、読書の醍醐味か、ということですよね。しゃあない。 下巻で明らかになる、いわゆる「指ビル」事件の真相。中巻で、山科鮎子の殺害が、別件、いわゆる「模倣犯」で有ることは明らかだったのですが、それ以外の3件が、実は、全然連続殺人事件では無かった。というオチは、なんだか、凄くこう、斬新でした。面白い結末だなあ、と。わたしたち、日本という範囲に住んでいる我々自身が、無意識のうちに、なにか凄い事件を無意識に求めてしまっている。という感覚?集団潜在意識?シンクロニシティ―?というかね、そんな感じを思いました。木を見て森を見ず、ではなくて、森を見て木を見ず、ということか。 人は無意識のうちに、物語を望んでしまう。そしてその物語は、壮大であればあるほど、カタルシスがデカい、ということかなあ?なんといいますかね、人間って、欲深いなあ、とか、よおわからんことを思ったりしましたね。 それにしても、現代殺人事件を、異形の者の力を借りたり、ありていに言えば超常現象の力を借りて解決するのは、まあ、やっぱズルいよなあ、という思いは、どうしても、抱いてしまうのですよねえ。孝太郎が、田代慶子(山科社長の同級生)と中園孝介(花屋の人)を狩ったこと、都築が、中目(なかのめ)史郎の店で、ガラの能力を通して?七夕の短冊から犯人を読み取ったこと、あっこらへんとかね、こうね、単純に、ズルいよなあ、、、何でもアリじゃん、って、思っちゃうんですよね。 まあ「そういうものである」訳ですので、それはそれとして受け入れるのみ、でございますがね。宮部さんが、物語を「投げた」わけでは、無いと信じたい。エウス・エクス・マキナでは無いと、信じたい。「機械仕掛けの神」って、詩的な表現ですよねえ、、、スマッシング・パンプキンズのアルバム「マシーナ/ザ・マシーン・オブ・ゴッド」が好きです。関係ないですね。 それにしても、この作品にも、今後、続編は作られるのだろうか?作られるとしたら、そらもう、読んでみたいですね。そういう求心力は、間違いなくある作品でした。ひとことでいうならば、結局は面白かった。そういうことなんですけれどもね。 「狼」になった森崎友理子は、現実問題として、どういう生活を送ってるんでしょうねえ?架空の物語なのに、その登場人物の現実問題を心配することがあるか、って話なのですが、毎日なに食べてるんだろう?とか、生活の基盤はどこにあるのか?とか、眠るベットはあるのか?とか。余計な心配の極みですが、気になりますね。健やかな生活ができていますように、、、 あと、上巻で行方不明になった、リヤカーじいさんこと、猪野幸三郎さん。森永健司君が探していた、おじいさん。あの人は、結局、どこへ行ったんだろうか?ガラの鎌の中?謎です。 森永健司君も、ガラの大鎌が崩れ去った後には、何処にいったんだろうなあ?彼は、最後の最後には、心の安らぎを、得たのだろうか?気になります。そうでありますように。願うのみなのです。
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一応連続殺人事件の真相が明らかになりますが、予想通り真相自体には特に意味はありません。 その後の主人公の顛末が描きたかったことでしょうが、暗い結末にならないでよかったです。 当初予想したような現代社会の闇を描き出す部分が強くなかったのは残念ですが、お話しとしては十分に楽しめました。
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物語、大好きな私にとっては、ドンピシャの本でした。リアルとファンタジーをどんどん追求していってほしい。目指せ、日本のスティーヴンキング!
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