1,800円以上の注文で送料無料

たゆたえども沈まず の商品レビュー

4.3

433件のお客様レビュー

  1. 5つ

    170

  2. 4つ

    183

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

弟のテオの支えなくしてゴッホの製作はなかったのだとおもう。兄弟の最後がせつない。ゴッホに大きな影響を与えた浮世絵や2人の日本人との交友関係など興味深かった。

Posted byブクログ

2024/08/10

どこまでが史実で、どこまでがフィクションか分からないぐらい、人物は鮮明に描かれつつ、幻想的な雰囲気に包まれた作品でした。 美術的な知識はないですが、それでも情熱や焦燥、熱狂が伝わり、それぞれの作品に触れたくなりました。

Posted byブクログ

2024/07/31

まるで絵画のような、色鮮やかな一冊でした。 読み終わったあとの、物寂しさとあたたかさが入り混じったような不思議な気持ちは忘れられません。

Posted byブクログ

2024/07/15

ゴッホといえば、 ・浮世絵に影響を受けた ・生前は一枚しか絵が売れなかった ・自分で耳を切った ・画家の誰かと共同生活をした中で耳を切っていたような気がする ・弟と仲良し ・ひまわりの絵が有名だけど、初期は貧しそうな一家がめちゃ暗い家で芋を食ってる絵を描いていた …くらいのあい...

ゴッホといえば、 ・浮世絵に影響を受けた ・生前は一枚しか絵が売れなかった ・自分で耳を切った ・画家の誰かと共同生活をした中で耳を切っていたような気がする ・弟と仲良し ・ひまわりの絵が有名だけど、初期は貧しそうな一家がめちゃ暗い家で芋を食ってる絵を描いていた …くらいのあいまいな知識と感想しか持っていなかった私ですが(たぶんテレビとか美術館のゴッホ特集とかで見聞きした記憶)、この小説を読んでゴッホに愛着が湧いたし、なるほど彼らにこんな歴史が!とまるでほんとうの史実かのように当時を知ることができたのが良かったです(解説によると、ほとんど史実との誤差がない中でフィクションを創られているとのこと)。 物語の舞台はパリ。19世紀後半。 有能な日本人画商・林忠正と、彼に憧れるあまりパリについてきた加納重吉、彼らの浮世絵販売を通して出会うフィンセント(=画家ゴッホ)と弟のテオとの絆を描きつつ、フィンセントの絵と人生に焦点が当てられています。 文庫本の紹介には『読み始めたら止まらない』とありますが、私はわりとゆっくりじっくり、ところどころで立ち止まり、時間をかけて読みました。 原田マハさんの作品を拝読するのは『サロメ』に続いて2作目です。『サロメ』がラブサスペンス的な疾走感溢れてページをめくる手がとまらないイメージだったのに対し、こちらは静かな川の流れのように(セーヌ川のごとく)それぞれの人生が浮き沈みしつつ流れていく、大河ドラマ的な味わい深さがありました。ゴッホ兄弟を支える林忠正と加納重吉はじめ、さまざまな画家や画商も良い味を出しており物語が生きていました。 見どころ(読みどころ)は、タイトルにもなっている『たゆたえども沈まず』が意味するところです。読み終えると、このタイトルは圧巻です。 前半はゆっくりと物語が流れていきますが、後半フィンセントがアルル行きを決めるあたりからこの物語の真骨頂となる場面が顔を出し始めるように感じました。

Posted byブクログ

2024/06/30

面白かったです!ゴッホの過去や弟テオとの関係などを史実に基づいて丁寧に描かれていて、ゴッホの世界に浸ることができました。フィンセントとテオは苦しいこともあったと思いますが、お互いを思う気持ちが絶対になくなることはなくて、切なくて温かい2人の関係が本当に良かったです。 ルノワールや...

面白かったです!ゴッホの過去や弟テオとの関係などを史実に基づいて丁寧に描かれていて、ゴッホの世界に浸ることができました。フィンセントとテオは苦しいこともあったと思いますが、お互いを思う気持ちが絶対になくなることはなくて、切なくて温かい2人の関係が本当に良かったです。 ルノワールやモネの絵画が好きで美術館に行くこともあり、ゴッホの作品もたくさん見てみたいと思いました。 たゆたえども沈まず。素敵なタイトルでした。

Posted byブクログ

2024/06/21

繊細な心を持つ画家。そしてそれを支えるやはり繊細な弟。 今はその名を知らぬ人はいないほどに有名になったけれど、それを知らずにこの世界からいなくなってしまった二人の物語が切なかった。

Posted byブクログ

2024/05/21

明治初期、パリに憧れ、パリで日本の美を売る美術商となった林 忠正と加納 重吉、パリで親友となったテオドルス·ファン·ゴッホ兄弟。 苦悩する画家の兄、フィンセントを工面する弟の画商のテオ、本当に描きたかったセーヌ、パリに拒まれ描くことができずに自ら生命にピリオドを打ってしまったフィ...

明治初期、パリに憧れ、パリで日本の美を売る美術商となった林 忠正と加納 重吉、パリで親友となったテオドルス·ファン·ゴッホ兄弟。 苦悩する画家の兄、フィンセントを工面する弟の画商のテオ、本当に描きたかったセーヌ、パリに拒まれ描くことができずに自ら生命にピリオドを打ってしまったフィンセント、追いかけるように逝ってしまうテオ、繊細の心が描く絵に影響し印象派と言われた画家達が日本画、それも浮き絵に影響されていた事をこの本で知る事となった。 パリで日本の文化、生き様を伝えた2人の日本人に敬服する。 面白い作品でした。

Posted byブクログ

2024/05/11

史実に基づいたフィクション フィンセント・ファン・ゴッホ 若くて亡くなってるんだけど 弟さんがおられたんですね 手紙とかから想像したのかな 手紙なんて読んだら泣きそうだけど 日本人との出会い、兄弟の仲の良さ 色々想像できてとても良い本でした

Posted byブクログ

2024/04/14

フィンセント・ファン・ゴッホ テオドルス・ファン・ゴッホ ゴッホの絵を見ることのできるこの現代をとても尊いものに感じた。感動

Posted byブクログ

2024/04/01

史実によるとゴッホが亡くなった翌年に弟テオも亡くなります。この物語を読んだ後に改めてその事実を考えると、とても切なくなりました。

Posted byブクログ