街と山のあいだ の商品レビュー
カレンさんのレビューに刺激されて読んでみる。冒頭の「美しい一日」でやられる。旅先で読むのもいいな。 日常生活につながっている山というか生き方に組み込まれている山というか、実によくわかります。街と山という物理的な間の話でもあるし、山登りをしたこともない人と山登りスペシャリストといっ...
カレンさんのレビューに刺激されて読んでみる。冒頭の「美しい一日」でやられる。旅先で読むのもいいな。 日常生活につながっている山というか生き方に組み込まれている山というか、実によくわかります。街と山という物理的な間の話でもあるし、山登りをしたこともない人と山登りスペシャリストといった隔たったスキルの間の話でもあるのだろうとも感じられました。 自分は海派なのですが、海に関してこんな本がないのはなぜだろう。完全にアドベンチャーよりのものが多いような気がします。釣りがテーマだとあるのかな?歴史が浅いのからなのか?日常生活につながっている海とか、生き方としての海もありだと思うのだけれど・・・ 書影ではわかりにくいけれど、カバーなしのすてきな装幀で大きさも普通の単行本よりは小さめ。まさに旅のお供にぴったりな感じ。あー、まったく旅に出たい。
Posted by
著者は、山雑誌の編集者を経て独立、主に山に関する執筆を続けておられます。 なので本書も山に関するエッセーです。 誰もが知っている山、あまり知られていない山、登場する山はいろいろですが、山の紹介ではないのでそれはいいのです。 その山に行くきっかけ、どんな状態の時に行ったのか、その時...
著者は、山雑誌の編集者を経て独立、主に山に関する執筆を続けておられます。 なので本書も山に関するエッセーです。 誰もが知っている山、あまり知られていない山、登場する山はいろいろですが、山の紹介ではないのでそれはいいのです。 その山に行くきっかけ、どんな状態の時に行ったのか、その時考えていたこと、周りの出来事など、まさに著者のその時々の様子がうかがえるエッセーです。 その時の山の様子、吹いていた風、咲いていた花、それらにどれだけ癒されたかなど、読んでいてもその情景の中に身をゆだねるような、実に気持ちの良い本です。 そしてまた言葉の選び方、表現の仕方、ちょっとした小説家よりも豊かです。
Posted by
若菜さんの本を初めて読んだ。兵庫県神戸市生まれとのこと。素晴らしいエッセイストが近くに住んでいるなんて、なんか嬉しい。自然や山、とにかく自然が好きな人にお勧めします。この本の中で、特に人生を感じたのは「木村さん」というタイトルのエッセイ、これは良かった。 (本から) 人は自分に...
若菜さんの本を初めて読んだ。兵庫県神戸市生まれとのこと。素晴らしいエッセイストが近くに住んでいるなんて、なんか嬉しい。自然や山、とにかく自然が好きな人にお勧めします。この本の中で、特に人生を感じたのは「木村さん」というタイトルのエッセイ、これは良かった。 (本から) 人は自分にとって大切な言葉は決して忘れないものだ。(よく見て描く) 私は今生きていて、こうして初夏の夕方の光の降りそそぐ森の美しさを目にすることができる。 人生はやはりすばらしい。人生に山があってよかった。 私はそのことに心から感謝して、山を下りていった。(誕生日の山)
Posted by
山を愛する人なら共感必至。 日常を丁寧に生き、自分の感情の流れに耳をすます著者の生き方に感銘を受けた。 何よりも「本は人なり」、装丁がすばらしい。 大きさも紙の手触りも完璧。 こうゆう本に囲まれたら幸せだろうな。
Posted by
山雑誌の編集長が、山への愛とともに、その仕事、生活をエッセイにしたもの。山におけるエッセイだけでなく、センスある生活そのものが垣間みえて、スノーピークを思い起こさせる。著名な作家に、写真を見せられてどこの山かを当ててみろと。結局、外れ。そんなエピソードが綴られていく。 山とい...
山雑誌の編集長が、山への愛とともに、その仕事、生活をエッセイにしたもの。山におけるエッセイだけでなく、センスある生活そのものが垣間みえて、スノーピークを思い起こさせる。著名な作家に、写真を見せられてどこの山かを当ててみろと。結局、外れ。そんなエピソードが綴られていく。 山というよりは、自然に触れる体験ができることにこそ、バリューがある。その観点では、山にフォーカスされ過ぎず、適度なバランス。一方で、尖ったもの、尖った文章には出会えず。
Posted by
【いちぶん】 そんなふうに見つけた自分だけのお気に入りの場所は、そっととっておくといい。いつかまた、地図を開き、あそこへ行こうと思える山があるのは、人生において幸運なことだ。
Posted by
街と山、そのあいだを行ったり来たりする人は多い。 その境目は曖昧で、山を楽しむ人はよりそう感じるんだと思う。 そのあいだにあるもの、日常のささいなことや山への思い、街の人々の体の温度、 いろいろなものが詰まっていて、宝石のような文章が綴られている。
Posted by
「人生に山があってよかった」という随筆集。 やわらかい文体で登山とその周りを記す。 「山って楽しいよね」とか「山に登ることの理由探し」にもなるのかもしれない。
Posted by
まず、装丁が良いです。カバーが付いてない本って最近あまり見かけません。大きさも小さくて、色合いや手触りもほっとする感じです。もちろん内容も良い感じで、山への想いに満ちています。特に前半の数編は面白くて一気に読みました。登場するのは有名どころの山は少なくて名も知れない低山がメイン、...
まず、装丁が良いです。カバーが付いてない本って最近あまり見かけません。大きさも小さくて、色合いや手触りもほっとする感じです。もちろん内容も良い感じで、山への想いに満ちています。特に前半の数編は面白くて一気に読みました。登場するのは有名どころの山は少なくて名も知れない低山がメイン、語り口は静かで、情感に溢れ心に沁み入りました。山頂のお話しや短い話などはもっと長く読んでみたいと思いました。
Posted by
20180112 山が好きだという思いが行間にあふれている。ここのところ体調を理由に山にも行ってないが又行きたい気持ちにさせてくれた。近くて低い山でも自分の接し方次第で楽しめるということがこの本の教えだったと理解して、ノートと鉛筆を持って行ってみようと思う。
Posted by