未必のマクベス の商品レビュー
話のピークが早い段階に来て、あとはエピローグをずっと続けているような印象だった。 主人公の価値観に共感できなかったため、どうもシコリの残る終わり方だった。なので星3つ。
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- ネタバレ
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八重洲ブックセンターで購入。 何だかんだでどっぷり読み込んだ感あり。 シェイクスピアのマクベスになぞらえられた、王になる旅を予言された主人公が、大切なものを必死で守りながら、運命に翻弄されていく、冒険&初恋小説。 鍋嶋冬香、彼女に高校時代に会っていたら自分も恋に落ちていただろうな、そう思わされた瞬間に、負け。逆に、そう思えなかった人にはつまらない本かもしれない。 初恋と、犯罪と、マフィアと、アジアと、ビジネスと。色んな要素か絡み合っていて、ある意味とてもリアルなハードボイルド小説でありながら、初恋の人を追い続けるロマンチックな小説でもある。この二面性が、心地よい。 前半の旅から少しずつ巻き込まれていくフェーズと、後半の謎解きからクライマックスに向かっていくフェーズとを比較すると、より前半の方が、スムーズかつ情緒的で、興奮して読めた。後半は、いささか物語が複雑かつ理屈っぽく感じる面もあった。 いずれにしても、読みごたえ十分。グリフォンズ・ガーデンも、読んでみようかしら。
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一会社員がこんな冷静に自分の命狙われる状況を冷静に対処できないよ、とどこか非現実的すぎる物語なんだけど、面白くて夜中まで一気読み。 マクベス読んでいてよかった。 マクベス読んでいなくても楽しめると思うけど知っている方があの幕切れも受け入れやすいかと。 冬香がとても好感持てた...
一会社員がこんな冷静に自分の命狙われる状況を冷静に対処できないよ、とどこか非現実的すぎる物語なんだけど、面白くて夜中まで一気読み。 マクベス読んでいてよかった。 マクベス読んでいなくても楽しめると思うけど知っている方があの幕切れも受け入れやすいかと。 冬香がとても好感持てた。 2018.2.4
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2018.01.30読了 まあ、カタカナが多くて電子辞書を引きながら読みました。 こういうの、"ウィットに富んでる"とでも言うのでしょうか?!セリフがシャレてるわけです。キザなんですね、ちょっと恥ずかしいくらい(笑) でも、物語がとても素敵なんです。本当に血腥...
2018.01.30読了 まあ、カタカナが多くて電子辞書を引きながら読みました。 こういうの、"ウィットに富んでる"とでも言うのでしょうか?!セリフがシャレてるわけです。キザなんですね、ちょっと恥ずかしいくらい(笑) でも、物語がとても素敵なんです。本当に血腥いストーリーなのですがそれだけじゃなく愛情たっぷりで、先が気になって仕方なくなるんです。 ただ、とにかく人が殺されます(汗)そんなんナシやろ?ってくらい。誰が誰を殺したんだか?最後はごちゃごちゃになりましたが無視して読み進めました。 読後感として未だモヤモヤしている部分(意味がわかっていない部分)があります。
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2018010冊目 シェークスピアのマクベスの現代版。と言ってもわたしもシェークスピアは読んだことがないので偉そうな事は言えませんが。 香港のIT企業を舞台に王となるべき男の中井優一は暗殺から生き残る為に東南アジアの国々や日本を旅する。 旅と言うとワクワクする楽しいものとい...
2018010冊目 シェークスピアのマクベスの現代版。と言ってもわたしもシェークスピアは読んだことがないので偉そうな事は言えませんが。 香港のIT企業を舞台に王となるべき男の中井優一は暗殺から生き残る為に東南アジアの国々や日本を旅する。 旅と言うとワクワクする楽しいものというイメージがありますが、移動することそのものが旅だと言われてしまうと味気ない義務的なものに感じてしまいます。 大金を手にした優一が変わっていく姿は驚きですが、言動が変わるわけではなく態度が変わるわけではない。多分、優一が変わるというよりも、まわりが変わっていくことが相対的に優一も変わる要因の様な気もします。 由起子と冬香。何年経っても何も変わらない関係と言うのは難しいけど、愛した人であればそのひとの幸せを願う。ひとは苦しい時、昔のことを思い出す。そして思い出の中に出てくる冬香は常にイメージが変わらないし色褪せることもない。ひとってそんなものかなと思う。
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なんかイマイチ。翻訳版ですか?って思える言い回しになかなか馴染めず、心理描写が全然無いので唐突なキャラ変更感が多く、、、
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年齢的なものや、いろいろなものへの野心や大切なものの順番、自分に投影することで自らの少し先の未来を考えてしまう。 ミステリー要素を含んだビジネス小説でありながら大人の恋愛小説でもある。 もっとたくさんの人に読まれてほしい小説だ。
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三人の魔女の言葉を受けて、中井優一の王としての旅は始まる。 容赦のない陰謀と それ以上に深い、物語の力に飲み込まれ 将来や、しがらみや、高校時代の初恋を抱えながら それらと対峙する彼の旅路に同伴した。 移動とは非なる旅の果ての景色。 美しい哀しみに染まった景色。
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細かいことはいいんだよ!うるさく言うのやめよ! マクベスと絡めて書こうとしたという心意気を買いたいんだよ! バンクォーとか頑張ったよ! という気持ちでいっぱいになる作品。 なんというか、冷静な方の自分は「ふーん・・・」と言ってくるんですが、 単純に筋が面白くて予測できないのでグ...
細かいことはいいんだよ!うるさく言うのやめよ! マクベスと絡めて書こうとしたという心意気を買いたいんだよ! バンクォーとか頑張ったよ! という気持ちでいっぱいになる作品。 なんというか、冷静な方の自分は「ふーん・・・」と言ってくるんですが、 単純に筋が面白くて予測できないのでグイグイ引き込まれます。(私これ、夜通し読みました) 特に、タイトルにもなっていますが、シェイクスピア『マクベス』と筋がなぞらえられているのが見どころ。 この作者の他の作品も読んでみたいです。 面白かったです。
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読むきっかけは、マクベスを題材とした伊坂幸太郎の『あるキング』を読んだ時にたまたま目にしたので手に取って見た。 一流企業がこんなにデンジャラスな世界なのかは解らないが、そんな莫大な金が動くのなら、人も死ぬかと思わず納得!表向き過労死する人の中には謀殺されている人もいるかもね。 ...
読むきっかけは、マクベスを題材とした伊坂幸太郎の『あるキング』を読んだ時にたまたま目にしたので手に取って見た。 一流企業がこんなにデンジャラスな世界なのかは解らないが、そんな莫大な金が動くのなら、人も死ぬかと思わず納得!表向き過労死する人の中には謀殺されている人もいるかもね。 私自身好きなジャンルが『旅』 冒頭で主人公が娼婦に『あなたは王として旅を続けなくてはならない』と言われれば読み手の私はゾクゾクします! マカオ、香港、東京、バンコクなどの東南アジアが舞台!美味しい料理やお酒が出てくるのも良!!! 今度飲みにいったらキューバリブレを作ってもらおう。 オビのコメント早川書房営業部Oさんが面白い!
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