希望が死んだ夜に の商品レビュー
貧困という状況の中、希望も失い絶望の中にいても、死というものをおそれ、その怖さを大事な親友に伝えるという思いを抱きながら、過ごしたその夜の感情は、どういったものなのか。未来を見据え、努力もできる状況がどれだけ恵まれていたのか。希望を失うことがどれだけ恐ろしいのか
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終盤のどんでん返しにつぐどんでん返しと怒涛の伏線回収が面白い。 貧困について書いているが、子供視点なのでどんよりしすぎないのがいい。 当たり前のように受け入れている日常が「普通」とズレていることや、母親の無神経さを悲壮感を漂わせすぎることなく描いている。 希望(フルート,凛子姉...
終盤のどんでん返しにつぐどんでん返しと怒涛の伏線回収が面白い。 貧困について書いているが、子供視点なのでどんよりしすぎないのがいい。 当たり前のように受け入れている日常が「普通」とズレていることや、母親の無神経さを悲壮感を漂わせすぎることなく描いている。 希望(フルート,凛子姉ちゃん)が死んだ夜に のぞみが死んだ夜に たったひとつの希望を胸に睡眠も食事も削ってがむしゃらに努力する彼女たちから、希望を取り上げてしまったら。生きていけないよ。
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なんとも切ない物語。 子供の貧困問題がよく報道されるが、日本の子供の貧困率は14%とか(ワースト19位)。1クラス40人としたら5〜6人はいる計算で、ネガやのぞみの様な思いをしている生徒も少なからずいるのが現実なのだろう。 多くの子供が普通に享受出来る学校生活、友人関係、趣味とか...
なんとも切ない物語。 子供の貧困問題がよく報道されるが、日本の子供の貧困率は14%とか(ワースト19位)。1クラス40人としたら5〜6人はいる計算で、ネガやのぞみの様な思いをしている生徒も少なからずいるのが現実なのだろう。 多くの子供が普通に享受出来る学校生活、友人関係、趣味とか将来の夢を描く事が出来ない子供達が、現実に少なからず存在しているであろう事はなんとも辛い。 ラストの意外な展開など、引き込まれましたが、読後に残った思いはそんな事でした。
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図書館本。少女が殺され捕まったのは同級生の少女。犯行は認めたけど動機は語らず、真相をつきとめる捜査が始まる。衝撃のラストで犯人。切ない…。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
三浦先生の「いまは泣くときじゃない。君はまだまだがんばれるはずだ。いいね」って言葉は、呪いの言葉だなって思いました。のぞみちゃんもネガちゃんも、既に充分頑張ってたよ··········。 読んでて苦しくなったし、凄く考えさせられる作品でした。
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14歳の少女が絡む少年事件。その背景にあるものとは。現代社会の病理とも言える問題を巧みに盛り込んだ天祢ミステリー。 物語は警察側の捜査を追って描かれるが、時おり容疑者の少女の視点での描写が日記風に挿まれている。全4章からなる。 ◇ 神奈川県川崎市で、クラス...
14歳の少女が絡む少年事件。その背景にあるものとは。現代社会の病理とも言える問題を巧みに盛り込んだ天祢ミステリー。 物語は警察側の捜査を追って描かれるが、時おり容疑者の少女の視点での描写が日記風に挿まれている。全4章からなる。 ◇ 神奈川県川崎市で、クラスメイトの少女を絞殺した容疑で14歳の少女が逮捕された。容疑者として取り調べを受けるのは冬野ネガという14歳の少女。だがネガは動機等の詳細について、「あんたたちにはわかんない」と言うのみで頑なに話そうとしなかった。 取り調べに当たった神奈川県警捜査一課の真壁警部補は、県警本部に異動後の初陣ということで、送検までにネガの口を割らそうと意気込む。だが、コンビを組む川崎署の仲田蛍巡査部長は、入念な鑑取り捜査と事件の背景を解明することを主張。24時間後の勾留期限に向け、奇妙なコンビの捜査が始まった。 * * * * * 現代社会の問題点がいくつも重なり合って生んだ悲劇。その被害者がネガとのぞみであることは疑いないでしょう。 貧困。ヤングケアラー。DV。虐待。さらに生活保護制度と、子どもたちを支援機関に繋ぐべき教師の多忙による疲弊。 貧困は昔からありましたが、正業につき地道に働くことで、そこから抜け出すことが、かつてはできました。 けれど富裕層をますます富ませる方向に政治が舵を切ったことで、非正規労働者が増えた結果として貧富格差が拡大。貧困から脱することは困難になってきています。 貧困は連鎖します。この負のスパイラルから子どもが逃れることは難しいでしょう。 物語の中で最も胸が痛んだのは、のぞみが死を決意した理由でした。 あれだけ前向きで明るかったのぞみを絶望させたのはフルートが続けられなくなるという生活保護の制約の壁です。 行政は「文化的な生活」を時代に合うように解釈していくべきだと思います。さもないと意欲と才能の芽を摘むばかりでしょう。 とにかく、深刻な社会問題について、いろいろ考えずにはいられない、優れた社会派小説だったと思います。 また、本作はミステリー小説としても上質でした。何より終盤の展開がみごとで読後の満足度を高めてくれています。 さらに、狂言回し役の2人の刑事が魅力的に描かれていたのも印象に残っています。特に仲田蛍巡査部長がステキで、彼女が主役のシリーズが読みたくなるほどでした。 * * * * * ブクログの先達として尊敬するかなさんオススメの天祢涼ミステリー1作目。期待以上のおもしろさでした。あと2作も楽しみです。かなさん、ありがとうございました。
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最後の終わり方があんまり好きじゃなかったなぁ。 しかし、なんという事なんやろう。 「みんなが同じように教育を受けることが出るような世界へ」と何とか変えていかなければならない。 政治を担う奴らが、お金で苦労もしたことない奴らばっかりというのは本当にそうだ。 共感?出来るはずないだろ...
最後の終わり方があんまり好きじゃなかったなぁ。 しかし、なんという事なんやろう。 「みんなが同じように教育を受けることが出るような世界へ」と何とか変えていかなければならない。 政治を担う奴らが、お金で苦労もしたことない奴らばっかりというのは本当にそうだ。 共感?出来るはずないだろ、と思う。 少しずつでいい。世界が変わっていくように、みんなの意識も少しずつ変えていかなければならない。
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希望が死んだ 夜みたいに真っ暗な この国でーー この本に記された すべて想いを この国の多くの人と 激しく共有したい!
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なんか、もう、、、 色々と考えさせられる。 ネガとのぞみの背景。貧困。生活保護に関する世の中の否定的な声とちっぽけなプライド。 自己責任論。 タイトル「希望が死んだ夜に」またそれに続く「真っ暗なこの国みたいに」がなんとも言えない。しんどい。
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14歳の少女が同級生を殺したと自首してきた。 貧困で母子家庭の少女は、何故殺人をしなければならなかったのか。 悲しすぎる衝撃の展開。 現実に、確かに世の中に存在している格差、貧困の問題。一見して平和な日本ではあるが、確実にこの日本には、貧困、格差は存在しているのだろう。考えさせら...
14歳の少女が同級生を殺したと自首してきた。 貧困で母子家庭の少女は、何故殺人をしなければならなかったのか。 悲しすぎる衝撃の展開。 現実に、確かに世の中に存在している格差、貧困の問題。一見して平和な日本ではあるが、確実にこの日本には、貧困、格差は存在しているのだろう。考えさせられるテーマではある。
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