1,800円以上の注文で送料無料

サラバ!(下) の商品レビュー

4.4

343件のお客様レビュー

  1. 5つ

    156

  2. 4つ

    125

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2018/01/24

特に何かある訳でもないのに、歩の人生を覗き見、中巻あたりから一気読みしてしまいました。 幸せだったり、忘れたい過去も自分を作っている一部なのだと感じました。生きてていいんだ。 自分の中のサラバとは。信じるものって何なのだろう。

Posted byブクログ

2018/01/21

本屋大賞2015年2位。直木賞受賞作品であり100万部突破の話題作。文庫本では上中下の3分冊の大作。上巻は登場人物の奇異で痛い行動がいっぱい出てきてかなりつらい。他の本でもそうだったんだけど、この人の表現するそういった心地良くない異質感があんま好きじゃない。でも、この本はそういっ...

本屋大賞2015年2位。直木賞受賞作品であり100万部突破の話題作。文庫本では上中下の3分冊の大作。上巻は登場人物の奇異で痛い行動がいっぱい出てきてかなりつらい。他の本でもそうだったんだけど、この人の表現するそういった心地良くない異質感があんま好きじゃない。でも、この本はそういったのが繰り返されるなかで、さらに深いところに入っていって乗り越えていくとこまできちんと書かれてて、必然性を感じたし、ぐいぐい読み進めさせる力強さもあって、中巻の途中からは一気読み状態に入りました。凄く考えさせられ久々にのめり込む小説に出会った。太宰治の人間失格読んで受け狙いで鉄棒から落ちるのを見透かされるところでショック受けたように、自分の行動、考え方について考えさせられた。

Posted byブクログ

2018/01/21

歩は岡田将生、お姉ちゃんはお笑い芸人ゆにばーす はらをイメージして読んでました。両親の離婚原因を聞いた時には、何だそれ!な感じでしたが、子供は振り回されるしかないんですよね。

Posted byブクログ

2018/01/20

すごい小説に出会ってしまった。 その一言に尽きる。 登場人物それぞれに嫌悪感を抱いたと思ったら、しばらくすると愛おしくてたまらなくなったり、なんなんだこれ、って感じ。これってリアルな人間に対する感情と同じだよね。小説なんだけど、登場人物がまさに目の前にいるような感覚にとらわれる、...

すごい小説に出会ってしまった。 その一言に尽きる。 登場人物それぞれに嫌悪感を抱いたと思ったら、しばらくすると愛おしくてたまらなくなったり、なんなんだこれ、って感じ。これってリアルな人間に対する感情と同じだよね。小説なんだけど、登場人物がまさに目の前にいるような感覚にとらわれる、そんな感じ。ああ…もう、なんでこれを単行本で出ていた時に読まなかったんだろう(^^;; 西加奈子さんの小説、他にも読まなきゃな。

Posted byブクログ

2018/01/20

私はこれまで生きてきたから、これからも生きていっていいのだと思った。 これまで生きてきたこと、背負ってきた化け物全てを愛おしく思って、安心して生きていていいのだと思った。 生きていることの喜びを感じさせてくれる表現、人を表現に駆り立てる表現ほど素晴らしい、真実はない。又吉もいい...

私はこれまで生きてきたから、これからも生きていっていいのだと思った。 これまで生きてきたこと、背負ってきた化け物全てを愛おしく思って、安心して生きていていいのだと思った。 生きていることの喜びを感じさせてくれる表現、人を表現に駆り立てる表現ほど素晴らしい、真実はない。又吉もいいことを言う。

Posted byブクログ

2018/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

順調だった歩君の人生が一転。弱い自分に葛藤する。誰でも経験のあることだ。 どうあることが幸せなのか、何を信じるのか、それは自分次第。どん底から這い上がるのも自分次第。がんばれ歩君、がんばれあたし。

Posted byブクログ

2018/01/12

あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけない。 とにかく上中下と読む手が止まらなかった。 押しつけるわけでもなくただただ読む手が進んだ。 主人公の振り回される人生を側で感じていただけのはずが、いつしか自分はどうだろうと思いを馳せながら読むことになって行った。まだ今読み終えた...

あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけない。 とにかく上中下と読む手が止まらなかった。 押しつけるわけでもなくただただ読む手が進んだ。 主人公の振り回される人生を側で感じていただけのはずが、いつしか自分はどうだろうと思いを馳せながら読むことになって行った。まだ今読み終えた余韻で上手く表現は出来ないけど、自分の中で整理して、自分と向き合おうと思う。そして言葉に残そうと思う。 あたが信じるものを、誰かに決めさせてはならない。そう、自分で選んで進む。

Posted byブクログ

2018/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前から読みたい読みたいと思っていたが、やっと取り掛かって無事読了。主人公歩の1人称小説で、少年時代からの垰家が丹念に描かれる。パンチのきいた母と姉、最終的に出家までしてしまう寛容な父。歩本人も後半30を過ぎて薄毛ったり浮気されたり親友同士がくっついたりとアイデンティティが揺らぎまくるが最後は少年時代のエジプト親友ヤコブと再会し、四者四様みな自分の幸せを自分で決めて生きて行こう的な感じで一応ハッピーエンド。様々な主題が重層的に重なっているにも関わらず、日本語は軽妙平易でとても読みやすかった。自分的にはまぁまぁだったが、好きな人はとても好きな本なんだろうなー。

Posted byブクログ

2018/01/11

予想とは違ったストーリーではあったが、大変読みやすく、楽しめた。作者の経験が活かされた自伝的小説と思う。エジプトが主人公にとって重要な地であり、最終的にはこの地に戻ることにより自分を取り戻し始める 兄弟間の競争と連帯感の間で揺れる心境がよく描かれており、共感できる。

Posted byブクログ

2018/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最終巻は一気に引き込まれました。 最初は「サラバ!」なんて変なタイトルだなと思っていたのですが、今ではこれが全てだなと思います。 上・中・下とアユムの人生を追っていったからこそ、最後のお姉さんの語りはぐっときました。

Posted byブクログ