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史記 列伝(5) の商品レビュー

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2018/05/18

気持ちが大いに盛り上がる。事実を叙述することに専心しながらも、その事実の内に善なり美なりを見逃さない。ある程度歴史背景を知っているから、理解も類推しながら進めていけるが、私が不慣れな領域に関して筆を起こしていると、読解は怪しくなり、誤解して読んだ可能性も大きい。しかし、そんなふわ...

気持ちが大いに盛り上がる。事実を叙述することに専心しながらも、その事実の内に善なり美なりを見逃さない。ある程度歴史背景を知っているから、理解も類推しながら進めていけるが、私が不慣れな領域に関して筆を起こしていると、読解は怪しくなり、誤解して読んだ可能性も大きい。しかし、そんなふわふわした理解でありながらも、なぜか気持ちは盛り上がり、愉快に読書できた。それは兎にも角にも司馬遷が事実の内に理想を見て描き出すのに燃えていたからで、汚濁の世において玉が光る、その光輝を見逃してはならないと教えてくれる。

Posted byブクログ