1,800円以上の注文で送料無料

NO推理、NO探偵? の商品レビュー

2.8

23件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2019/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

名探偵アイちゃんが推理能力を失ってしまい、助手の「私」は「推理しないミステリー」を模索してアイちゃんを振り回すという、いわゆる「メタ推理」物。 日常ミステリー、アクションミステリー、エロミステリー(!?)と、さまざまなジャンルに挑戦していく短編集で、各話に推理要素はほとんどないが、最後の章で推理能力を取り戻したアイちゃんが今までの話を推理だけで解決していくのは爽快。 推理能力を失った探偵に対する助手の言葉は辛辣で、ともすれば推理に興味がない、ミステリーに興味がないようにも思えるが、最後の最後でミステリーに対する愛を見せる。

Posted byブクログ

2019/08/07

第53回メフィスト賞受賞作にして、最大の問題作と名高い作品。絶賛か激怒しかいらないという帯を冠しているが、その通りの作品でした。 全体的にメタメタのメタ。コミカルな展開に若干辟易とする中でぶつけられた仕掛け。やられました。 刊行されるべくして刊行された本作。ズルいと思いつつも楽...

第53回メフィスト賞受賞作にして、最大の問題作と名高い作品。絶賛か激怒しかいらないという帯を冠しているが、その通りの作品でした。 全体的にメタメタのメタ。コミカルな展開に若干辟易とする中でぶつけられた仕掛け。やられました。 刊行されるべくして刊行された本作。ズルいと思いつつも楽しみました。

Posted byブクログ

2019/01/20

ー 不安だ!もっと偉大なるマンネリズム、黄金の様式美に支配された本格ミステリの世界で私はやっていきたいのに! ー 推理力を封じられた名探偵に降りかかる事件の数々。 推理力が戻った時に明らかになる真相。 新しい形のメタミステリー。 面白い!

Posted byブクログ

2018/07/28

途中、アイとユウの口調が似ていて混乱した。もう少し意図的に口調を変えた方が読者としては嬉しいかな。各話で各ジャンルのお約束に沿った内容で「お約束」の再確認(?)は役に立ちそうだし(笑)、それを踏まえた上で、ラストでしっかりまとめる趣向は楽しめた。

Posted byブクログ

2017/12/07

 めったメタなメタ小説。やりたいこともわかるし、面白くまとまっているんだけど、個々のパートがそんなに面白くない。日常系百合ものが好きな人なら許せるかも。

Posted byブクログ

2017/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 これはひどい。(誉め言葉)  一言で言えば、「メタメタメタメタメタメタァアアア」って感じ。  なんだっけなー、最近メタい小説読んだ気がしたんだけど思い出せない。帯の文句が「メフィスト賞史上最大の問題作」なんだけど、舞城がいるしなって思ってます。あれを超すもんはねぇわ。  推理することを封じられた探偵が、助手にそそのかされて、いろんなミステリに挑戦させられていく話。で、メタ。最初から、最後までメタ。  正直言いますと、確かにロジックに偏りすぎて、そればっかりになると説明多くて読み飛ばしちゃうんですが、それでもロジック大好き人間からすれば、ロジックいらないって主張し続ける助手の子にはいらっとしました。探偵の子も作中で叫んでたけど、探偵のアイデンティティ、全否定。何にしろこの助手、探偵のことが大好きみたいなんだけど、それでもあそこまでディスられたら、さすがに修復不可能なくらい仲たがいしそう。  最終的にはロジックに帰ってきて、最初の事件から全部論理を当てはめていって、最後にメタで締めてるんだけど、その締め方もロジカルではあるんだけどさ。  面白い面白くないで言えば、まあ面白かったんだけど、このノリのままなら二作目に手が伸びるかどうかは微妙。  助手が、小難しくて退屈な推理は要らない、って探偵を罵倒するんだけど、そこを面白くするのは探偵の腕じゃなくて作者の腕だろうが、と思うんですわ。そんで、メタで突き抜けるなら、助手か探偵どっちでもいいから、そこを罵倒してほしかった。  抜粋。 「今は探偵と助手が話してるんだよ! そういうときは黙って聞くんだって、推理小説から学ばなかったのか? 探偵と助手のフェイズに横槍入れるなんて、ミステリでは御法度なんだよ!」  まあこういうセリフが随所に出てくる話です。

Posted byブクログ

2017/10/16

初めて評価に星一つを付けた。 メタミステリ+バカミスってやつですかあ?  馬鹿馬鹿しくて呆れた。「全ては最終話の為に」という事なのだろうけど、そこまでが酷過ぎる。大体さあ、登場人物が読者に話しかけたり、残りページ数を気にしたりするのは、ギャグ漫画では大昔からやっている。急にポエム...

初めて評価に星一つを付けた。 メタミステリ+バカミスってやつですかあ?  馬鹿馬鹿しくて呆れた。「全ては最終話の為に」という事なのだろうけど、そこまでが酷過ぎる。大体さあ、登場人物が読者に話しかけたり、残りページ数を気にしたりするのは、ギャグ漫画では大昔からやっている。急にポエムを挟むのやエロに聞こえる言葉遊びも天才赤塚の二番煎じだからね。何を今更。『メフィスト賞』もそろそろ目を覚ましてくれないかな?

Posted byブクログ

2017/10/10

絶対にオススメしない。以上。で終わりたいところである。 メタフィクションにメインテーマに書かれた本作。個人的には、メタのいじり具合は、ありです。ハードボイルドのくだりは笑ってしまった。 読み終えて、やりたいことはわかったし、そういう作家がいることは、本ミスファンは多いに大歓迎...

絶対にオススメしない。以上。で終わりたいところである。 メタフィクションにメインテーマに書かれた本作。個人的には、メタのいじり具合は、ありです。ハードボイルドのくだりは笑ってしまった。 読み終えて、やりたいことはわかったし、そういう作家がいることは、本ミスファンは多いに大歓迎すると思う。 帯はいけなかった。賞賛も激怒もそんな別に… なにがいけなかったのか?やりとりが寒い、探偵と助手のキャラ分けがない、そもそもくだらない…そんなことは置いといて…笑 ツッコミがいけないのではないかと思う。ほぼ全てツッコミが下手くそである。テンションでツッコむのではなく、冷静にクールなツッコミで、例えツッコミのような言葉遊びで返せば、小説でしかできない会話が出来たのではないだろうか? それと、やろうとしてることは、早坂吝がやってる。そこがマイナスだった。 お笑いの才能はないかもしれませんが、絶対に本ミスの革命児になりそう。そんな予感がする本作。とりあえず読みましょう。そして語る仲間を増やしたい笑。

Posted byブクログ

2017/10/09

究極のメタミステリって解釈で合ってるのか?面白い試みではあるけど、作者の狙いがよく分かってない。やっぱり推理って凄いよ、探偵サイコー!とでも言っておこう。麻耶雄嵩と泡坂妻夫に影響を受けているのは伝わってきたが、味わいが感じられない。

Posted byブクログ

2017/09/20

メフィスト賞も落ちたもんだな。 最近だと井上真偽『恋と禁忌の述語論理』もまあまあ酷かったけどその上をいく作品がこんなにも早く出ようとは… 推理という過程を省くという趣向は面白いと思う。だから各短編がミステリ的に弱くなってしまうのも仕様がない。だけど、連作としての仕掛けがあまりにも...

メフィスト賞も落ちたもんだな。 最近だと井上真偽『恋と禁忌の述語論理』もまあまあ酷かったけどその上をいく作品がこんなにも早く出ようとは… 推理という過程を省くという趣向は面白いと思う。だから各短編がミステリ的に弱くなってしまうのも仕様がない。だけど、連作としての仕掛けがあまりにも詰まらないし、さらにはアピールしすぎでウザかったメタフィクションな部分も正直スベってる。 とことん本格が好きだと奇を衒ったものを描きたくなるんだろうけど、この趣向は先人たちが"あえて"やらなかったものだと思うのよ。あまりにも身内ネタだからね。

Posted byブクログ