騙し絵の牙 の商品レビュー
『ダ・ヴィンチ』で連載ということで、出版社の雑誌編集長が主役。演じるのは大泉洋。 仕方がないのだけど景気は悪いし家庭も上手くいってないしでユウウツだった…潤っているギョーカイって一体何処…。
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二面性という単純な言葉では言い表すことのできないひとりの男の人生を大泉洋に託してくれてありがとう、という気持ちです。ひとりのファンとして、こういう大泉洋が見たかった。仕事、家族、組織、仲間、社会、自分そのもの…いろいろなものに利用し利用される姿はとてもリアルで、抗いがたい魅力と同時に嫌悪感も覚えます。各章ごとの大泉さんの表情もこれから綴られていく物語を予言するようで魅力的です。
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これはNHK土曜9時のドラマみたい 出版業会の厳しさ、細部がリアル 全体は、とくに大きな事件もなくて、???という感じ 最後の種明かし?が唐突なきがしました 大泉洋さんに当て書きということで、当て読みしたけど、この洋さんは、探偵はbarにいるのときの2枚目洋さんだと思います、2枚...
これはNHK土曜9時のドラマみたい 出版業会の厳しさ、細部がリアル 全体は、とくに大きな事件もなくて、???という感じ 最後の種明かし?が唐突なきがしました 大泉洋さんに当て書きということで、当て読みしたけど、この洋さんは、探偵はbarにいるのときの2枚目洋さんだと思います、2枚目要素がありつつ、コミカルなセリフ回しをしても寒々しくならないのはたしかに洋さんくらいですね 「エロおやじ」「エロむすめ」のやりとりはとてもよかった
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きっかけはテレビのワイドショー。 我らが大泉洋を主役に「当て書き」した小説家が、当の 大泉洋ちゃんと一緒にテレビインタビューを受けているの を見て、コレは読まないと!と思った。僕のバカぶりも大 したもんだなぁ、と(^^;)。 作者は塩田武士。 元神戸新聞社の将棋担当記者で、その経験を生かした将棋 小説で世に出た男。 この作品、「主人公は大泉洋!」と公言している通り、編 集者の主人公は物まねやら皮肉やら、どう読んでもどうで しょうの大泉(^^;)。田中真紀子先生の物まねまで出てくる のだから、この人もかなりのバカとみた。 でも、肝心なのはそこでは無い、と読んでいる内に気が付 いた。出版社の内幕を描いた物語で、人間模様の渦があま りにも激しい作品。大手出版社における雑誌編集長という 立場とその仕事、そして現在出版業界が置かれている危機 的な状況がリアルに迫ってくる。いわゆるビジネス小説を 読んでいる筈なのに、ちょっとしたサスペンスを読んでい るかのような緊迫感。塩田武士、バカのくせに天才なのか も・・・。 この作家、間違い無く僕にハマる。 取り敢えずこれまでの著作を全て読んでみるところから初 めてみよう。偉大な才能に引き合わせてくれた、水曜どう でしょうと大泉洋に感謝!
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作者が大泉洋さんで「あて書き」した作品というだけあって、行間からこれでもかというほど大泉洋の気配が立ち上る。でもなんだか主人公のイメージ、私的には大泉さんとは違うような気がして、別の人で脳内変換を試みたけど、表紙だけでは飽き足らず、各章の間に差しこまれる写真が完全にそれを阻止する。 まあ、コンテンツの二次利用が決まっていて、大泉洋主演で映像化されるんだろうけど、主人公位自由に想像させてくれって感じ。 ストーリーは出版社に勤める雑誌編集長である主人公が、出版不況のあおりを受け廃刊を余儀なくされた現状に、紙媒体への熱い思いを胸に立ち向かうというお仕事小説で、本離れ、紙媒体の不振にあえぐ出版社の苦悩がよく描かれている。 時々挟まれる、主人公と同僚たちとの掛け合い漫才のようなギャグに「プッ!」と笑わされる軽快さと、小説離れ、紙媒体の衰退というとてつもなく重い現状がそぐわず、どっちつかずの印象。 終わり方も池井戸潤のように勧善懲悪でスカッとする訳でもなく、最後の最後に取ってつけのように入れ込んだ主人公の生い立ちや心の闇が消化不良で読後もすっきりしない。 塩田さんは「罪の声」の衝撃が強すぎて、あれほどの緻密さと重厚感を味わった後にはこの作品が中途半端に思えてしまって、もったいない。 テーマはとてもいいんだけどな~。
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面白かった!罪の声とはまた違うテイスト。出版業界の苦しい状況とか、読んでて切なくなった。紙でも電子でも、自分は小説というものがすきだから、なくなったら悲しいし、それを支えている出版業界には頑張ってもらいたいと思った。うまく言えないけど。エンターテインメントで食べていくというのは、...
面白かった!罪の声とはまた違うテイスト。出版業界の苦しい状況とか、読んでて切なくなった。紙でも電子でも、自分は小説というものがすきだから、なくなったら悲しいし、それを支えている出版業界には頑張ってもらいたいと思った。うまく言えないけど。エンターテインメントで食べていくというのは、つくづく難しいことだなぁと感じた。
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大泉洋をあて書きした小説、ということで読んでみたが、予想外に面白かった! 出版不況の中、廃刊のプレッシャーをかけられる中奔走する編集長を描いているのだが、切実な出版業界の状況がけっこう胸が痛い。でも文章は読みやすく、何より間に挟まれる大泉洋の写真と彼をイメージして読むことで楽し...
大泉洋をあて書きした小説、ということで読んでみたが、予想外に面白かった! 出版不況の中、廃刊のプレッシャーをかけられる中奔走する編集長を描いているのだが、切実な出版業界の状況がけっこう胸が痛い。でも文章は読みやすく、何より間に挟まれる大泉洋の写真と彼をイメージして読むことで楽しめる。 これは映像化が楽しみ。となると小山内役は誰かなあ・・・私はヤスケン希望♪ こういう小説の作り方もあるのかと、小説の内容も合わせて考えると面白い。 本好き、出版業界に興味ある人はぜひ読んで欲しい。
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俳優、大泉洋に向けて当て書きした小説というのに興味を持って読んだ。 主人公は雑誌「トリニティ」の編集長を務める、速水輝也。 元々、新聞記者の経験があり、文芸から雑誌編集へと移ってきた人物で文芸に対する愛情が深く、トリニティでも雑誌であるにも関わらず、小説の連載をしている。 出版業界が斜陽産業だということは、多くの媒体で見聞きするが、ここでもそうで速水のトリニティも廃刊の危機に迫られ…、という物語。 ものすごく切れ者だけど、そうは見せない所。 二枚目にも三枚目にもなる所。 上から愛され、下からも慕われる、天性の人たらしなところ。 速水のこういう所が大泉洋さんのイメージにぴったりだと思った。 速水のモノマネのシーンとか、あの番組を思い出して笑ってしまう。もっと欲を言うなら、もう頭の中の映像は大泉さんなので、セリフがもうちょっと彼が言いそうなニュアンスになっていたらもっと面白かったかな。
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「罪の声」が良かったので 他の作品も読んでみようと思い、 「女神のタクト」と「騙し絵の牙」を借りてみたが、 女神…の方は途中で挫折。 作品ごとに雰囲気が違って、 今ひとつこの作者の特徴がつかめない。 この作品はフィクションだけど まさに現在が描かれていて、 実際の今のリアルな感...
「罪の声」が良かったので 他の作品も読んでみようと思い、 「女神のタクト」と「騙し絵の牙」を借りてみたが、 女神…の方は途中で挫折。 作品ごとに雰囲気が違って、 今ひとつこの作者の特徴がつかめない。 この作品はフィクションだけど まさに現在が描かれていて、 実際の今のリアルな感じだとか、 登場人物が放つジョークなどが ちょっと笑えなかったり、笑えたり。。 最後の最後で明かされる事実がなければ ありきたりな今どきの話で終わってしまっていただろう。 エピローグで語られる小山内の台詞に グッと来た。
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当て書きという面白い試みをしているので読んでみました。廃刊寸前の雑誌を救うため奔走すると言うストーリーですが、速水役の大泉洋が小説の中で走り回っていました。 どんどん状況が悪化する中で活路を見いだす姿に、最後は何となくハッピーエンドかと思っていたらまさかの終わり方。騙し絵の意味が...
当て書きという面白い試みをしているので読んでみました。廃刊寸前の雑誌を救うため奔走すると言うストーリーですが、速水役の大泉洋が小説の中で走り回っていました。 どんどん状況が悪化する中で活路を見いだす姿に、最後は何となくハッピーエンドかと思っていたらまさかの終わり方。騙し絵の意味が分かるラストには驚かされました。タイトルに納得。 紙の書籍を好むわたしとしては、少しでも多く本を本屋で買うことによって紙の書籍が生き長らえるのを祈るしかない。
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