僕たちはなぜ取材するのか の商品レビュー
人を取材者たらしめるのは平和などの大義を背負うときではなく、怒りや疑問、好奇心、使命感、個人的な理由といった動機が動き出すとき―という主張には共感できる。 編著者の取材動機は?と言えば、結局、自身が成長しているという実感を得たいからというところに行き着くようだ。 登場する6...
人を取材者たらしめるのは平和などの大義を背負うときではなく、怒りや疑問、好奇心、使命感、個人的な理由といった動機が動き出すとき―という主張には共感できる。 編著者の取材動機は?と言えば、結局、自身が成長しているという実感を得たいからというところに行き着くようだ。 登場する6人それぞれにこだわりを感じたが、言っていることがよく分からない部分も多かった。各人の影響を受けた作品は業界人のいち押しなので参考になる。
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ノンフィクションライターの方へのインタビュー集。もっと軽い記事書いてる人の本かと思ってたけどみんな凄すぎて重かったですね。 今だとこうやってインタビューする人はなかなかいないんでしゃうが、職人魂の感じられるノスタルジックな内容でした。
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- ネタバレ
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森達也、上原善広、安田浩一など一線で活躍するノンフィクション作家の対談集。この人選は好み。「ヤクザと憲法」やFAKEの撮影裏話がおもしろかった。 上原善広との対談で「自民党は動物、共産党は理想的だけど不自然、人間は結局損得で動く」という話とか、共産党から自民党へ鞍替えした人の話なんかが印象に残った。まあ、そうなんだろうと思う。理念よりも損得。 それと、冒頭の天ぷら料理人の話も印象的だった。年を重ねても現場の最前線に立ち続ける寡黙でストイックな職人の話だったんだけど、何よりメゴチの天ぷらを食べたいと思った。
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意図的に誰かを傷つけようだの、誰かにおもねろうだの、または自分を大きく見せようだの、そういう雑念や力みはありません。 取材という行為自体への、彼らの正直さ、純粋さが印象的な対談集でした。 私自身がマスコミの片隅に身を置いてることもあってか、 読んでるだけでピリピリと、目が離せない...
意図的に誰かを傷つけようだの、誰かにおもねろうだの、または自分を大きく見せようだの、そういう雑念や力みはありません。 取材という行為自体への、彼らの正直さ、純粋さが印象的な対談集でした。 私自身がマスコミの片隅に身を置いてることもあってか、 読んでるだけでピリピリと、目が離せない緊張感を感じました。 自分の血肉にしたいなって思える読書体験でしたよ。
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