まほろ駅前狂騒曲 の商品レビュー
まほろ駅前シリーズ。 素っ頓狂な行天と常識人(行天といるとそうならざるを得ないw)の多田を中心に巻き起こるドタバタ劇。 かと思いきや、本当は闇を抱えたどうしようもない大人たちが、様々な人と関わることでゆっくりと人生を歩んでいくお話。 行天の奇行にだんだんと絆されていくお節介な多...
まほろ駅前シリーズ。 素っ頓狂な行天と常識人(行天といるとそうならざるを得ないw)の多田を中心に巻き起こるドタバタ劇。 かと思いきや、本当は闇を抱えたどうしようもない大人たちが、様々な人と関わることでゆっくりと人生を歩んでいくお話。 行天の奇行にだんだんと絆されていくお節介な多田さんが好き。 ただ自分勝手に生きているように見えて、本当は他人を大切に思いやっている行天がすき。 多田さんと行天の、2人の深い信頼関係とそれを決して表に出せない不器用さがとてもすき。 軽く読みやすい文章で軽口が多く、つい笑ってしまう。 でも心に刺さる名言も多くて、登場人物が人間臭いのがまたいい。 読み終わったらなんだか心がすっきりする、そんな本です\( ¨̮ )/ ーーーーーーーーーーーーーーーーー 「正しいと感じることをしろ。 だけど、正しいと感じる自分が正しいのか いつも疑え。」
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読めば読むほどに、多田と行天の魅力爆発。 今回は少しドタバタしていたけど、それでもまほろの個性的な住人たちの優しやが十二分に伝わった。 これからの多田と行天の生活もちょっとのぞいてみたい。
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まほろ市で便利屋を営む多田と居候の仰天。三部作の完結編だったんですね。読む順番を完全に間違えました、、、 凪子からの依頼で始まる。仰天の遺伝子上の娘ハルを預かって欲しいという超難題。過去の経験から子供が大嫌いの彼の心を溶かすべく多田は苦心する。 毎日舞い込む便利屋業務のてんやわんやが楽しい。 横中への反旗を掲げてバスジャックを仕掛ける岡じいさん。なますを大量に作る駅裏で夜の仕事をしているコロンビア人ふたり。 「風が強く吹いている」の時に感じたこのチームに混ぜて〜羨ましい〜気持ち、アゲイン! まほろ市民となって便利屋さん達と友達になりたい! 登場人物がそれぞれに暖かくて面白くてみんな好き。息子を亡くして離婚歴のある多田も過去の傷を抱えているが、新しい恋に出会って変化が起きる。 過去を乗り越えるために慎重に前を向き進んでいく。ほろり涙したり、うっかり声出して笑いそうになったり、明るく前向きになれる読後感最高の一冊です。
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多分、風が強く吹いている を読んだ後に読んだのですが、細かな所は覚えていない。 読み直したら更新します。 他の読んだ状態の本も同様
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2024.8.4 読了 まほろシリーズ三作目にして完結巻。 今回の主軸はまだ会ったことのない行天の子ども・はる を預かる依頼を受け、周囲では無農薬野菜を売る怪しげな団体やバスの間引き運行に決起する岡老人集団、そしてまほろの裏社会に通じる星や以前依頼のあった由良少年たちが大集合し...
2024.8.4 読了 まほろシリーズ三作目にして完結巻。 今回の主軸はまだ会ったことのない行天の子ども・はる を預かる依頼を受け、周囲では無農薬野菜を売る怪しげな団体やバスの間引き運行に決起する岡老人集団、そしてまほろの裏社会に通じる星や以前依頼のあった由良少年たちが大集合して騒動が起きる。 二作目の短編集は割と穏やかに進んで行ったが、今作では行天の過去がハッキリし多田も過去と葛藤しつつも一片の光を信じ前に進んでいけそうな予感を残していたように思う。行天は大人になっても抜け出せない子ども時代と闘いながら、多田は亡くした子どもへの想いと闘いながら、生きていく場所を見つけられて良かったとは感じるものの、行天はまだまだいつ糸が切れていつの間にかどこかに行ってしまう風船のような「かろうじて」という感覚が残るように読み終えた後も考えてしまう。しかし多田をはじめまほろの住人の暖かさに触れゆっくりでもいいから暗黒の沼が浄化されればいいと思う。もちろん多田も同様に。 個人的にはここまで題材をたくさん入れず多田と行天のことを深堀りして観せて欲しかったようにも思う。というわけでとても魅力的な構成ではあったけれど☆4には届かず、という感じ。
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読み始めてから、多分これの前作(多田便利軒)読んだ事ないな、これ二作目だなって気付いたけどまあ良いや。 多田が全部説明してくれるから読んでなくても大丈夫。 行天が好き過ぎる。可愛い。 屋根から布団に乗って飛び降りて失神して 「これ、魔法の絨毯にはなんないよ。かなり痛い」 って言う行天。 凪子さんも多田も、割と嫌いだ。 約束を破った癖に、お前の為になる、なんて。 勝手過ぎる。 自分だったらうざいけど、結果的に行天の為にはなったね。 物語だからこれくらい優しくてもまあ別にいいよね。
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1作目、2作目の流れを汲みつつ、綺麗にまとまって終わった。今回は行天の救済がメインかなと感じた。 多田や行天のような壮絶な経験はないけれども、家族や愛といった普遍的なテーマを取り扱っていて、なおかつそれぞれのキャラが立っているから、どのセリフにも説得力があって、自分の人生観も豊...
1作目、2作目の流れを汲みつつ、綺麗にまとまって終わった。今回は行天の救済がメインかなと感じた。 多田や行天のような壮絶な経験はないけれども、家族や愛といった普遍的なテーマを取り扱っていて、なおかつそれぞれのキャラが立っているから、どのセリフにも説得力があって、自分の人生観も豊かになる作品だと思った。
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よかった!まほろ駅前シリーズの初の長編という触れ込みだったけど、なんやかんなで1番楽しかった。自分が愛してもらったことがないから子供に対して何をするかわからない、だから子供が嫌いという言い分な時点で行天は優しいし、それを見抜いている多田との関係性よかった。お互いにお互いへの後ろめ...
よかった!まほろ駅前シリーズの初の長編という触れ込みだったけど、なんやかんなで1番楽しかった。自分が愛してもらったことがないから子供に対して何をするかわからない、だから子供が嫌いという言い分な時点で行天は優しいし、それを見抜いている多田との関係性よかった。お互いにお互いへの後ろめたさと、誰かに軽々しく口にできない過去があって、似たもの同士ではあるけど、全然似てなくて。それでもお互いがいない日常ってどうしてたかな、と思うのがもう上質なブロマンスだよね。行天が出ていっちゃったときに、もしかしたらこのまま分かれてしまうかと思ったけど、ちゃんと戻ってきてくれてよかった。いい話だったな。でもやっぱりわたしは、どう足掻いてもヤクザなのに、ヤクザらしからぬ健康志向で裏でまほろ市を守っている星さんが1番好きだな笑
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完結した…のですよね? 読み終えた端から多田や行天に会いたい。星やルルたち、由良公も、みんなに会いたい。まだ書けそうな終わり方だけど…と思いつつも、反発し合っていたみんながまとまったから、みんながそれぞれの傷に向き合い、その壁を乗り越えてしまったから、心地よい余韻を残したままで閉...
完結した…のですよね? 読み終えた端から多田や行天に会いたい。星やルルたち、由良公も、みんなに会いたい。まだ書けそうな終わり方だけど…と思いつつも、反発し合っていたみんながまとまったから、みんながそれぞれの傷に向き合い、その壁を乗り越えてしまったから、心地よい余韻を残したままで閉じた方がいいのかな。彼らはこれからも変わらないのだろうし。だから、「俺(私)はあんた(たち)のこと、なるべく覚えているようにする」。うん、それでいいんだよね。完結しても、私の中では、彼らの日常は続いている。
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あまりの分厚さに、、読み切れるか不安になりつつ、、 でも、読んでるうちに多田便利軒が蘇ってきて、行天、、いたいた。って2人の軽妙なやりとり、周囲の人達にどんどん惹き込まれていった。 老人たちの不穏な決起集会、、ふわっとしたバスジャック面白すぎる、、
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