源氏物語(一) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
家に橋本治の源氏があるものの、今まで読んだことのある源氏は『あさきゆめみし』で、いつか・早いうちに読まねば(あまりにも全ての根幹になっているのだし)と思いつつ、手を付けてこなかった。一つには「所詮、男女の恋物語」というイメージがあり、私は好きではないだろうなと思っていたのが大きい。 今年は大河ドラマが「光る君へ」で、かつ初回から面白かったので、やはりこれは今年読むべきご縁だと思い、読みだしました。原理主義者の自分が捨てられないため、現代語訳ではなく岩波文庫で読んでいますが、圧倒的に読むスピードが遅いため、最後まで読み通せるのか今のところ自信がない笑。今年一年かかってでも読めれば、と思っている。 読んでいて面白かったのは、光源氏に対して批判的なコメントがちょいちょい入ること。光源氏はまあ憎めないところもあるが、それよりも女性たちの肖像としてそんなこともあるだろうと面白いこと。また物語として様々な「そういうの好き~~~」という仕掛けがちょいちょい入るので、例えば空蝉の由来とか、素敵すぎる、、やっぱり1000年なまじ読まれているものではないと思い、思ったより面白く、楽しめそうというのが嬉しい。ただ、時間はかかるのだけど…。 そしてやっぱり和歌のやりとりが最高なのです…。 最初の桐壺の和歌「限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり」はストレートに歌い上げていていきなりぐっときた。 とはいえまだ少女の紫の上に、10代とはいえ大人である源氏が、「ねは見ねどあはれとぞ思ふ武蔵野の露分けわぶる草のゆかりを」と渡したのは、普通にドンびきましたが……あと夕顔が死んだときの発言も自己中心的すぎるやろ…とか思ったり、ちょくちょく冷静になれる瞬間があってよかった笑。じゃないと、超スーパーイケメンに惑わされてなんでも許したくなってしまうので笑 次の二も楽しみですー!
Posted by
《目次》 ・「桐壺」 ・「帚木」 ・「空蟬」 ・「夕顔」 ・「若紫」 ・「末摘花」 ・付図 ・解説 源氏物語の世界(藤井貞和)
Posted by
現代語訳の源氏物語を読んでから、一度原文で読んでみたいなあ、と憧れてました。 見開き左に注釈、解説、右に本文になっていて左⇄右で読み進める事が出来て感動しました! 本文が右にしかないので、話の進みはとてもゆっくりですが、長い目標として全巻読破できたらなぁと思います。
Posted by
残念ながら、長編「源氏物語」を原文で読み通す力はありませんが、数ある現代語訳を読んでいて、紫式部はどう書いているの?と気になることは多々あります。また、原文で味わってみたい箇所もずいぶんあるのです。そんなときに心強い一冊。右頁に原文、左頁に注釈という体ですが、左頁が結構攻めの解説...
残念ながら、長編「源氏物語」を原文で読み通す力はありませんが、数ある現代語訳を読んでいて、紫式部はどう書いているの?と気になることは多々あります。また、原文で味わってみたい箇所もずいぶんあるのです。そんなときに心強い一冊。右頁に原文、左頁に注釈という体ですが、左頁が結構攻めの解説で楽しい。巻末の研究論文も意欲的野心的です。全九冊揃え、適宜ここに帰ってきます。まさに座右の一冊です。
Posted by
カテゴリ:図書館企画展示 2020年度第3回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第2弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 川津誠教授(日本語日本文学科)からのおすすめ図書を展示しています。 展示中の図...
カテゴリ:図書館企画展示 2020年度第3回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第2弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 川津誠教授(日本語日本文学科)からのおすすめ図書を展示しています。 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。
Posted by
「新日本古典文学大系 19~23・別巻[2]」(1993~99年刊)の改題、改編、九分冊 桐壺 帚木 空蝉 夕顔 若紫 末摘花 著者:紫式部(10c末、作家) 校注:柳井滋(1930-2008、東京都、日本文学)、室伏信助(1932-、日本文学)、大朝雄二(1932-1994...
「新日本古典文学大系 19~23・別巻[2]」(1993~99年刊)の改題、改編、九分冊 桐壺 帚木 空蝉 夕顔 若紫 末摘花 著者:紫式部(10c末、作家) 校注:柳井滋(1930-2008、東京都、日本文学)、室伏信助(1932-、日本文学)、大朝雄二(1932-1994、北海道、日本文学)、鈴木日出男(1938-2013、青森市、日本文学)、藤井貞和(1942-、東京、日本文学)、今西祐一郎(1946-、北九州市、日本文学)
Posted by
- 1