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こんとんじいちゃんの裏庭 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/04/06

主人公と同じ歳の頃に出会っておきたい言葉 (フレーズ)が豊富に散りばめられている1冊。 私も、アノ頃、コノ本に出会っていたら…なんて 考えてしまった。 (私の避けている"タラレバ"がうっかり発動) 今年度のテーマはこれでいこう! 「冷静さは武器」

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2023/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

思いの外深刻な話だった。 コンビニにいたお客さんをジャマだからと蹴飛ばす中学生が主人公。祖父が交通事故にあって意識不明になるものの、ひいた方から賠償請求されるという理不尽。先生の理不尽、親の理不尽と、さまざまな大人の理不尽にまみれながらも、一人の大人が冷静に手を差し伸べることで、冷静さを取り戻していく。 読後感も良い。 大人の理不尽に戸惑うこどもだけでなく、社会の理不尽に疲れた大人にもおすすめ。

Posted byブクログ

2021/03/17

事故にあい昏睡状態になったおじいちゃんに損害賠償の請求がとどき、真相を追究しはじめる中2の少年の話。 少年は警察や保険会社など色々な場所に出向き、色々な大人に会う。その中で、世の中の不条理や大人たちの抱える事情にふれ、そのうちに少しずつ、人と関わること、人へ優しくすることに対し...

事故にあい昏睡状態になったおじいちゃんに損害賠償の請求がとどき、真相を追究しはじめる中2の少年の話。 少年は警察や保険会社など色々な場所に出向き、色々な大人に会う。その中で、世の中の不条理や大人たちの抱える事情にふれ、そのうちに少しずつ、人と関わること、人へ優しくすることに対して前向きにとらえるように変化していく。 事件の展開が気になり、少年の感情が揺れ動きながらも変わっていく様子にひきこまれ、どんどん読み進めてしまいました。 小4娘も一気読みしてました。

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2018/11/18

中学生の尾崎悠斗は、教師とのモヤモヤを抱えて立ち寄ったコンビニで、いらついて店員を蹴って逃げてしまう。店長が警官と共に悠斗の自宅を訪れた時、騒ぎの間にアルツハイマーの祖父が失踪し交通事故に合ってしまう。一命はとりとめたものの意識不明に。老人の自転車と車の事故、それでも祖父が赤信号...

中学生の尾崎悠斗は、教師とのモヤモヤを抱えて立ち寄ったコンビニで、いらついて店員を蹴って逃げてしまう。店長が警官と共に悠斗の自宅を訪れた時、騒ぎの間にアルツハイマーの祖父が失踪し交通事故に合ってしまう。一命はとりとめたものの意識不明に。老人の自転車と車の事故、それでも祖父が赤信号で横断していたということで、車の運転手は謝りもせず車の修繕費まで要求してくる。絶対におかしい!! 教師の対応から不登校を決めこんだ悠斗は、物言えぬ祖父の事故の真相を突き止めようと調べ始める。 中学生らしい正義感から、教師や周囲の大人の態度に違和感を抱く悠斗。ついイラついて感情をむき出しにしてしまいそうになる。しかし事故の真相を追求する過程で、ずるいと思っていた大人達にも、それぞれが抱える悩みや迷いがあり、イラつく気持ちを抑えているのだと気が付いていく。 悠斗の成長は、大人になってしまっている私から見ると、良かったと思える本だった。現実の中学生は、どう感じて読むのだろうか。

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2018/09/03

村上しいこってもっと上手い作家だと思ってたけど。 いらついた主人公がいきなりコンビニで店員に暴力をふるう最初のシーンが(ジュブナイルとしては)衝撃的なんだけど、暴力をふるうほどのイライラの理由がわからない。県展に三年生で一人だけ選ばれなかった。祖父の介護で家庭がギクシャクしていた...

村上しいこってもっと上手い作家だと思ってたけど。 いらついた主人公がいきなりコンビニで店員に暴力をふるう最初のシーンが(ジュブナイルとしては)衝撃的なんだけど、暴力をふるうほどのイライラの理由がわからない。県展に三年生で一人だけ選ばれなかった。祖父の介護で家庭がギクシャクしていた。それだけで? なんだか共感できない主人公なんだよ。 そんなにいらついてるなら祖父に対しても愛情よりは家庭内トラブルの原因なんだから怒りをぶつけてもおかしくないのに、なぜか祖父には素直な少年なんだ。 この本のいいところは事故の際の保険や法的対応が書いてあること。中学生には、とてもためになると思う。 しかし、中学生が一人で保険会社や弁護士を訪ねて、ここまできちんと対応してもらえるのか。こういう場合は普通、大人が、いくら忙しくても保険会社や弁護士に連絡とるはずで、中学生の息子に任せるってことはない。被害者なんだし、車の運転手は無事なのに、自分の親は意識不明なんだから、払えって言われたら、面倒だから払いましょうとはならない。中学生を主人公に持ってくる以上、こうせざるを得なかったとしても、物語として不自然。 さらに、まだ死んでない祖父の霊(生き霊?)が出てきて、本人は認知症の末事故で意識不明なのに、孫にナイスなアドバイスを与えてくれるのは都合良すぎないか? 友達や先生も出てくるが影は薄い。

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2017/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学3年の悠斗が、コンビニで女性店員を蹴ったことで警察への同行を求められていたところ、認知症の祖父が行方不明になった。発見された祖父は、交通事故に遭って予断を許さない状況だったが、意識レベルは低いながら安定したので、別の病院に移ることになった。ところが、事故の加害者は、謝罪しないばかりか損害賠償まで請求してきた。納得できない悠斗は、この事故について自力で調査することにした。難渋する彼に、先のコンビニの店長が協力を申し出る。 自身の傷害事件とその後の周りの大人の対応、祖父の認知症・交通事故と損害賠償、祖父と大切にしてきた庭とそこの木々、コンビニ店長と彼の抱える事情……、いろいろな要素がからまる中生きていく思春期の少年の姿を、軽いタッチで描く物語。 傷害事件を起こして警察に取り囲まれてもさほど動揺しない少年に驚く。また、彼の母親も、頭のいい彼を信用しているのか、何をしても干渉も心配もしない姿が印象的。 さらに、加害者である少年のが未だ謝罪もしないのに、調査に協力を申し出るコンビニ店長に疑問。 警察で調書を調べたり、弁護士さんにお話を聞いたりといった部分の、法的な考え方には興味が持てそう。 あまりにいろいろなことを盛り込んであるにも拘わらず、さらっと軽く描いてある点に違和感を覚える。 私にはよくわからない作品。

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2017/10/02

中学生の悠斗はイライラしてコンビニの店員を蹴ってしまった。店長と警察が家までやってきたが、ちょうどそのとき、認知症のじいちゃんがいなくなっていることに気付いたため、家族も警察もじいちゃんを捜すことになった。じいちゃんは、自転車で走っている途中、車にはねられ、病院で意識不明となって...

中学生の悠斗はイライラしてコンビニの店員を蹴ってしまった。店長と警察が家までやってきたが、ちょうどそのとき、認知症のじいちゃんがいなくなっていることに気付いたため、家族も警察もじいちゃんを捜すことになった。じいちゃんは、自転車で走っている途中、車にはねられ、病院で意識不明となっていた。ところが、はねた車の運転手が、じいちゃんを訴えるという。悪いのはむこうなのに、何故? 大人の世界の理不尽さに、どうしても抵抗したい悠斗は、事故の真相を調べ始める。

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