宅配がなくなる日 の商品レビュー
宅配便における「受け取り」の問題を端緒に、様々な現代のサービス業の同時性解消の流れの解説、将来の展望。 著者はスマホの登場を「農耕革命以降、特定の何かに縛り付けられた時間からの解放が可能となった」と語るが、却ってスマホに縛り付けられているとも思われるような。
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"選択""購入""受取り"というプロセスにおいて、いまだ"同時性解消"がされていないのは"受取り"。 消費者にとって、受取りの同時性解消は、時間の節約だけでなく、本来的には、節約し...
"選択""購入""受取り"というプロセスにおいて、いまだ"同時性解消"がされていないのは"受取り"。 消費者にとって、受取りの同時性解消は、時間の節約だけでなく、本来的には、節約した時間を使って別の何かを創造することを意味する。 そして、その創造は同時性により活性化する、というところが興味深い。
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『#宅配がなくなる日』 ほぼ日書評 Day444 軽く来し方を振り返り、この後の時代を考えるには、良いテキスト。 タイトルの「宅配がなくなる」とは、各戸配達の供給者と受益者が、同じ時刻に同じ場所に存在する「同時性」が成立しない現代において、再配達コストがいわば臨界点に達し、...
『#宅配がなくなる日』 ほぼ日書評 Day444 軽く来し方を振り返り、この後の時代を考えるには、良いテキスト。 タイトルの「宅配がなくなる」とは、各戸配達の供給者と受益者が、同じ時刻に同じ場所に存在する「同時性」が成立しない現代において、再配達コストがいわば臨界点に達し、宅配をビジネスとして継続できなくなるタイミングが来る。その状況へのひとつの解が、(過剰設置でいまやほとんど利益の上がらない)飲料自販機に宅配ロッカーが置き換わるということらしい。 初版が2017年6月の本なので、執筆から数えるとちょうど5年ほどだろう。第2章からは先端的なITを使ったビジネスイノベーションに主題が移るのだが、時代の移り変わりの早さには驚きを禁じ得ない。 ちなみに444は、長島茂雄さんの生涯ホームラン本数、書評数がこれに並んだというのも個人的には感慨深い。 https://amzn.to/3y03irP
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現代社会に特有のテーマを切り口に、「時間」を金銭と同等の資本と捉えて、それによっていかにビジネス環境が変容しているかを解説している。 ただし、同時性解消はインパクトの大きいものの、それを単に追い求めればビジネスの成功に繋がるわけではなく、自社の課題を本質的に掘り下げて、かつ置かれ...
現代社会に特有のテーマを切り口に、「時間」を金銭と同等の資本と捉えて、それによっていかにビジネス環境が変容しているかを解説している。 ただし、同時性解消はインパクトの大きいものの、それを単に追い求めればビジネスの成功に繋がるわけではなく、自社の課題を本質的に掘り下げて、かつ置かれているポジション・強みを理解した上で戦略を打つことが大切。(節約時間価値、想像時間価値) 宅配という名前から物流業界の話題を想像したが、あくまで一例であり、どの業界でも当てはまるトピックである。 また、同時性解消の社会論というサブタイトルにもあるように、経済学的視点で現代社会の特徴も浮き彫りにしている。
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・自動販売機→宅配ボックスへ。 ・カーシェアリングの空間を細切れ私用時間に利用。 ・カフェで仕事よりもコワーキングスペースの簡易利用 ・高まっているのは時間価値である。
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タイトルになっている宅配の未来だけでなく、自分たちのこれからの未来の時間や空間の使い方について描かれており、ワクワクしながら読めました。 面白かったです。
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◎vol.407 『宅配がなくなる日同時性解消の社会論』(松岡真宏著, 山手剛人著/ 日本経済新聞出版社) http://www.shirayu.com/letter/2017/000827.html
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本書は現在のイノベーションがどのような方向に向かっているかを把握するために、コンパクトに論点が概観するために、非常に役立つ。
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サービスにおける時間と空間の同時性が崩れている、という話をするのに、宅配を少し引き合いに出したという印象
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同時性解消という観点から宅配問題を考察した本。宅配問題をネタに同時性解消を論じた本、という方が正確か。
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