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高校図書館デイズ の商品レビュー

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2017/08/04

【読了】 すごいすごい。この子達すごい。この本すごい。 札幌南高校の司書の先生と生徒の話。サブタイトルに「本をめぐる語らい」って言葉に惹かれて読んでみたけど、ほんとに素敵で、きっと本音で話しているんだろうなって思う。 すごい高校生たち。 こんな風に、自己分析をしたり、自分の思いを...

【読了】 すごいすごい。この子達すごい。この本すごい。 札幌南高校の司書の先生と生徒の話。サブタイトルに「本をめぐる語らい」って言葉に惹かれて読んでみたけど、ほんとに素敵で、きっと本音で話しているんだろうなって思う。 すごい高校生たち。 こんな風に、自己分析をしたり、自分の思いを書き綴れるって素敵なことだと思う。いったいどんな生活を送ってきたのかな。もっと言えば、どんな小学校生活を送ってきたのかが気になる。 今、受け持っている子どもたちがこんな風に自己表現ができるようになったら素晴らしいなと思うし、こうやって語りたいとも思う。 高校生なりの伝えたい事がぎっしりとつまった、中身のこ〜い一冊です。 この本を読んでわかったことが一つ。 ボクは「学校が好きだ」ってこと。

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2017/07/24

ずっと、若者の書籍離れについて少し考えていました。 大学生が本を読まなくなったとのこと。 ある程度本当だろうとは思いますが、この本を読んでも やっぱり思っていたことが正しいのではないかと 思いました。それは、現在の若者も本を読むことが好きな 人はいっぱいいるということ。本を読むこ...

ずっと、若者の書籍離れについて少し考えていました。 大学生が本を読まなくなったとのこと。 ある程度本当だろうとは思いますが、この本を読んでも やっぱり思っていたことが正しいのではないかと 思いました。それは、現在の若者も本を読むことが好きな 人はいっぱいいるということ。本を読むこと、それを 頭の中で整理すること、いろんな本を挑戦しようとすること は世間が言うほど途絶えているわけではないと思いました。 ただ、やはり若い人の文書はまだまだ練れていないものが 多く、読みづらい文章があった気がします。でもそれも 若いというか、青いというか、好印象に受け取れるような 気がします。

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2017/07/23

図書館の本なんだけど、視点が生徒で語られて、短編みたいで面白いなぁ→羨ましいなぁ→幸せだなぁと読み進めるごとに感じ方が変わっていきました 時々、生徒と司書が1対1で深く熱く関われることにちょっと嫉妬したりして、反省したり(笑) 彼らの人生の中のホンの一時に、図書館で人生を変えるよ...

図書館の本なんだけど、視点が生徒で語られて、短編みたいで面白いなぁ→羨ましいなぁ→幸せだなぁと読み進めるごとに感じ方が変わっていきました 時々、生徒と司書が1対1で深く熱く関われることにちょっと嫉妬したりして、反省したり(笑) 彼らの人生の中のホンの一時に、図書館で人生を変えるような一冊に出会う手伝いができれば本望だと思いました

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2017/07/23

同時期に出た木下通子著『読みたい心に火をつけろ』(岩波ジュニア新書)は学校司書の仕事に焦点をあてて書かれた本だが、こちらは同じ高校図書館の司書が書いた本ではあるが、読書によって変化・成長する生徒の姿に焦点をあてている。時々ちょっと司書と生徒のやり取りが出てくるが、司書はあくまで黒...

同時期に出た木下通子著『読みたい心に火をつけろ』(岩波ジュニア新書)は学校司書の仕事に焦点をあてて書かれた本だが、こちらは同じ高校図書館の司書が書いた本ではあるが、読書によって変化・成長する生徒の姿に焦点をあてている。時々ちょっと司書と生徒のやり取りが出てくるが、司書はあくまで黒子。 読み物としては『読みたい心』の方が内容に変化があって読みやすいが、これはこれで、「学校図書館の主役は、あくまで生徒。司書はそっと見守ったり、ときどき手を貸したりする存在」という著者の思いが伝わってくる。 しかし、何よりの違いは紹介されている本。 『読みたい心』にはこれでもかというほど流行作家の文学作品ばかり出てきたのに、こちらは森絵都や柚木麻子、宮下奈都、漫画もあるけれど、『わたしはマララ』『広辞苑』『康煕字典』『書を捨てよ、町へ出よう』「皮膚と心」『美術の物語』『草枕』『石原吉郎詩集』『華氏四五一度』『砂の女』など、ちゃんと古典も名作も翻訳物も入っている。文学作品がほとんどなのがちょっと残念だが。 高校の図書館だもの、こうあるべきではないかと思ってしまう私はおかしいのか。流行りの本もあっていいけれど、古典や名作にきちんとアクセスできるようにするのもまた学校司書の務めではないかと思う。 「杜子春」を読めばすぐ『唐代伝奇』が出てくる。学校司書はこうありたい。 なぜ同じ高校で、ここまで違うのか。読み手の能力の差、とは言ってほしくない。自分では古典や名作や文芸作品以外の本には巡り合えないような生徒だからこそ、司書がつなげてやるべきだと思う。 巻末に紹介された本のリストが付いていて、これもとても良い。

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2017/07/14

札幌の高校の司書である著者が、図書室を訪れた生徒たちの等身大の声をまとめた本書。 10代後半、13人の高校生が主人公です。本好きになったきっかけはこの本だった、あの本は読む前と後では印象がまるで違った、その本は主人公も素敵だが周囲の登場人物が特に輝いていた――本への想いや思い出を...

札幌の高校の司書である著者が、図書室を訪れた生徒たちの等身大の声をまとめた本書。 10代後半、13人の高校生が主人公です。本好きになったきっかけはこの本だった、あの本は読む前と後では印象がまるで違った、その本は主人公も素敵だが周囲の登場人物が特に輝いていた――本への想いや思い出を通して歩んできた道のりを振り返り、それらに背中を押されながら真っ直ぐ未来を見据える視線が印象的です。 自分も通ってきた道だけど、自分が高校生の頃ってこんなに物事を深く考えていたかな。10代特有のくすぐったさが時折顔を出すのに内心ほっとしつつも、鋭い感性に思わず背筋が伸びる想いです。 各々が自由に過ごせる空間も、多種多彩な本も、自分たちを温かく見守る大人の目も、学校の片隅に図書室というかたちで存在する。そして自分を例外なく受け入れる。図書室は誰に対しても居心地良く開かれた場所であってほしいと願います。

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2017/06/29

とある高校の図書室に通う、人生に本がある生徒たちからの聞き書き。あぁ高校生だなぁというとんがりや粋がった感じや青さなどが伝わってくる一方で、高校生でももうそんなことまで考えているのだなぁ、ひとくくりにはできないなぁという驚きもある。本の好みも、本との付き合い方も十人十色な13人の...

とある高校の図書室に通う、人生に本がある生徒たちからの聞き書き。あぁ高校生だなぁというとんがりや粋がった感じや青さなどが伝わってくる一方で、高校生でももうそんなことまで考えているのだなぁ、ひとくくりにはできないなぁという驚きもある。本の好みも、本との付き合い方も十人十色な13人の話をきいていると、自分が高校の図書室に潜んでいた頃がなつかしく思い出される。図書委員には一度もならなかったのに、授業時間以外の居場所が図書館になり、いつのまにか裏の仕事を手伝わせてもらったり本の購入に参加させてもらうようになって、部活を引退してからは図書館棟が朝夕の昇降口だった時代が、わたしにもあったなぁと。 本が大好きで図書委員となり、ビブリオバトルや読書感想文のような活動に積極的にでていったりする人もいれば、他の趣味と並行して自分のペースで読書を生活の一部にしている人もいる。どんな人にとっても開かれた場所なんだな、と気づいて、近くの図書館にふらっとでかける読者がいるといいなと思う一方で、ちゃんと司書がいてなにげない会話があって居心地よく感じられるような図書館がどこにでもあるといいのだけど…と願わずにはいられない。

Posted byブクログ