星の子 の商品レビュー
宗教二世の問題が言われて久しいが、これは信仰までいかなくても親が信じる宗教に順応している子どもの話だ。女の子は宗教に大きな疑問を抱かず、でも、世間には認めてもらえないことを肌で感じている。その上で、中学生らしい学生生活を送れている。宗教と断絶する二世が報道されている。それと同時に...
宗教二世の問題が言われて久しいが、これは信仰までいかなくても親が信じる宗教に順応している子どもの話だ。女の子は宗教に大きな疑問を抱かず、でも、世間には認めてもらえないことを肌で感じている。その上で、中学生らしい学生生活を送れている。宗教と断絶する二世が報道されている。それと同時にこんな二世もいるのだろうなと、思えた。
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主人公・林ちひろは中学3年生。 出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、 両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、その信仰は少しずつ家族を崩壊させていく。 (アマゾンより引用)
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タイトルが素敵な感じだなって読みだしたら、宗教にハマっていく両親と2世の話しでした。 近所の公園でカッパのフリして皿に水かけてる時点で怪しすぎ。 それが両親だって告白しても、壁を作らずに普通に接してくれ心配してくれるクラスメイト、信仰の自由を尊重してくれてるとこがいいですね。また...
タイトルが素敵な感じだなって読みだしたら、宗教にハマっていく両親と2世の話しでした。 近所の公園でカッパのフリして皿に水かけてる時点で怪しすぎ。 それが両親だって告白しても、壁を作らずに普通に接してくれ心配してくれるクラスメイト、信仰の自由を尊重してくれてるとこがいいですね。また、好きな人が信じるものを、一緒に信じたいと宣言する彼氏もカッコいいなぁ。 逆に、霊感商法の被害にあって訴えてる人がいるとの噂や両親の手から子供を保護しようと真剣に心配してくれる親戚夫婦。 宗教に対する見方は様々だけど、作中に神とか教理に関する記述は一切ないところが小狡いですね。 読者の先入観と偏見で読み進めていくしかないところとか 主人公の家がだんだん小さくなっていくところから察すると相当献金してそうだし、長女は家出してしまったのだから。周りから見れば騙されているように映るところが、 本人達は洗脳されているのか不幸に感じてない訳だから救いようがないのか、むしろ救われてるのかなんとも言いがたい。 幹部クラスになると金持ちで、大きな家に住んでいるのは宗教に限った話でないけど、どの辺に幸福を感じるかなのかなぁ。 カゴの中で暮らした方が幸せな鳥もいるし、不自由を感じるなら抜け出せばいい訳だしこれも本人次第なのかなぁ。 最後に親子3人で流れ星探して、いつまでも星を眺め続けたってあるのが。 ゾーッとするんですけど。 雪山とか行くのでわかるのですがタオルが凍りつく温度ってゆうと–10℃以下なんですけど、長時間いると凍死するんじゃないかと心配になります。
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自分は信じているのか分からない…宗教の信者2世のリアルだろうな、と思いました。白黒ハッキリさせない、善し悪しをハッキリさせないところが却ってリアルに感じます。しかし、個人的にモヤッとした終わり方だったように思いました。
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今村さんの作品の中で一番好き。Netflixで実写化されていて良かってので読んでみた。 最近話題の宗教2世の話だけど無理な勧誘やノルマがなさそうなのが唯一の救いで今のところ誰にも迷惑をかけておらず主人公も嫌悪感など抱いていないので好きにしたらいいなと思った。 人が弱っている時...
今村さんの作品の中で一番好き。Netflixで実写化されていて良かってので読んでみた。 最近話題の宗教2世の話だけど無理な勧誘やノルマがなさそうなのが唯一の救いで今のところ誰にも迷惑をかけておらず主人公も嫌悪感など抱いていないので好きにしたらいいなと思った。 人が弱っている時に入り込んでくるのはどこも一緒で効果はてきめんなんだなぁ。何かに縋りたくて信じたいと思ってる。 主人公は今後変わるかもしれないけど親は子離れできる雰囲気ではなさそう。映画では家族内の平和な雰囲気を感じたけど小説だと共依存的で先行きが不安に思えた。
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新興宗教にハマった家族の話と言えば簡単だが、それだけではなかったと思う不思議な感覚。2世であるちひろが幸せだと思っているから?おかしいと思う私たちと価値観が違うだけなのか?よくわからなくなった。
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ただちひろの健康を願う純真な思いだったはずなのに、宗教にのめり込み、いつしか思いが逸れてちひろが見えなくなってしまった。ちひろの気持ちを考慮せず自分たちの都合でしか我が子を見ない両親(信仰)と今後もやっていけるのか。不安を残すラストだった。
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親が子を思う強い愛情ゆえに、 宗教にハマってしまった両親。 思春期になり違和感を持ちつつ、 反発できずにいる娘。 家族で星空を眺めるシーンは感動的。 映画での芦田愛菜さんは名演技だった。
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星の子 今村夏子 ∞----------------------∞ ちひろはどこにでも居るごく普通の女の子で、生まれた時にちょっと身体が弱く、心配した両親が良いものがないかと探しまくった結果に見つけたもの、それが宗教だった。 何を信じるかなんて人それぞれだし、人の信じるものをバカにしちゃいけないと分かってても、窮屈な思いをしてないかとか心配するおじさんたちの気持ちは分かる。 でもちひろは物心ついた時から当たり前の生活で、宗教に入った理由がそもそもちひろ自身の体を思ってくれたからだし、そんな両親を幻滅させちゃいけないと思ってるすごく心の優しい子なんだよね。 頭にタオルは置いといて、両親が何でいつもおソロの緑ジャージなのかは不明。それを見てしまった、ちひろが恋する南先生。ちひろの描いた絵は間違いなく南先生で(だって見てたやろ) 、話を聞かずに絵を描いてたのを注意したというのも当たり前なんだけど、変な背景を見てしまうと、南先生が性格悪くてちひろが可哀想だって偏見もってしまう。 エドワード・ファーロングは確かに昔はめちゃくちゃ綺麗だった。 訴えられてる人達はきっとホントに悪いことしてたんじゃないかなと第4者的に思ってしまう。 すごく前に、母親の友人に連れられてこういう教会での集会に参加した経験あり。バスで配られた弁当を食べようとしたら長いお祈りが始まったり、何だか色々面白くなくて集会を途中抜け出して、近所の喫茶店へ行ったという記憶が蘇った。 2022/12/04 読了 (図書館)
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統一教会問題が国会に持ち込まれてるいまタイムリーな内容だと思って選んだ。 お風呂場や丘の上で、周囲と同じ流れ星が見えないというのが、ちーちゃんの行く先を暗示してる気がした。 ただ「父と母はそういって、わたしの体に回した腕に力をこめた。」のところは、わたしは父母と離れがたい、共依存のような関係性も感じた。
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