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星の子 の商品レビュー

3.4

302件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

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  3. 3つ

    131

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    8

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2017/08/28

数年前に読んだ「こちらあみ子」 心がざわついたのに静かだった これも同じ 表紙が好き 信仰って何だろう ほんと 何だろう ラストが不安でたまらない 救いはあるのかなあ ≪ 星の子は 一人ぼっちで 寒いだろ ≫

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2017/08/27

今まで発表された作品は、どれも良かったし、これは芥川賞候補作なので期待して読んだのだが、『こちらあみ子』や『あひる』ほどのインパクトはなかった。 新興宗教にはまってしまう両親の姿を中学生の娘の視点で描いていて、それがまさに中学生らしく、変に分析されたり解説されたりしていないのは、...

今まで発表された作品は、どれも良かったし、これは芥川賞候補作なので期待して読んだのだが、『こちらあみ子』や『あひる』ほどのインパクトはなかった。 新興宗教にはまってしまう両親の姿を中学生の娘の視点で描いていて、それがまさに中学生らしく、変に分析されたり解説されたりしていないのは、本当に上手いし、新興宗教にはまってしまう人を一刀両断にしない優しさが伝わってきてなかなか良いのだけど。一家の周りの人々もよく書けているのだけど。衝撃的という点では、前二作より弱い気がする。 これが第一作なら違ったかもしれない。 ただ、ごく普通に身近にある異状さや狂気を淡々と書いて読書の心をぐるぐるにかき回してしまう作風は他の人にはないので、これからも読みたいとは思う。 なぜこういう作品を書くようになったのか、作者の人となりみたいなものも知りたい。この作品に出てくる語り手の姉のような人なのかも、と思うが、どうだろう。 エッセイ書いてくれないかな。

Posted byブクログ

2017/08/24

病弱な娘を救いたい一心で新興宗教にはまっていく親が、次第に家族を壊し、娘自身をも壊していってしまう、という話。 主人公である娘の一人称で語られているからなのか、その宗教団体の全貌は見えず、あくまで彼女の知る範囲での、彼女自身の認識のレベルでしか語られていない。だからこそ、得体の...

病弱な娘を救いたい一心で新興宗教にはまっていく親が、次第に家族を壊し、娘自身をも壊していってしまう、という話。 主人公である娘の一人称で語られているからなのか、その宗教団体の全貌は見えず、あくまで彼女の知る範囲での、彼女自身の認識のレベルでしか語られていない。だからこそ、得体の知れないその教団が、緩く、生温く、じわじわと家族を飲み込んでいく様子は気味が悪い。なんとも後味の悪い読後感だった。 しかしあのラストシーンの気持ちの悪さは、その「宗教」の存在によるものだけではないだろう。 両親の信仰により恋心を失った彼女が、それでもなお両親を求め続け、 そして娘の真意に気付いたかに見えた両親が、それでもなお娘を強く抱きしめ、同じ方向を見続けようとしているという、 その親子3人の姿こそが気味悪く思えた。 子どもが最初に出会う宗教とは、親なのではないかと思う。

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2018/04/21

初めての作家さん。 主人公の女の子の体が弱かったことから新興宗教らしきものにはまっていく両親。異常な世界を、わりと冷めた目で眺めつつも、主人公自身、普通の人からみたら奇妙な行動をとってしまう。 そのはざまで、もがいている感じが少し恐い感じがしました。ラストはどうとでも解釈できる終...

初めての作家さん。 主人公の女の子の体が弱かったことから新興宗教らしきものにはまっていく両親。異常な世界を、わりと冷めた目で眺めつつも、主人公自身、普通の人からみたら奇妙な行動をとってしまう。 そのはざまで、もがいている感じが少し恐い感じがしました。ラストはどうとでも解釈できる終わり方で、これから主人公はどうなってしまうのか...考えさせられて終わります。 不思議な世界観の本でしたが、自分では気がつかないだけで、傍から見ると自分もこの主人公と同じではと感じさせる本です。

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2017/08/17

今村夏子の本は「あひる」しか読んだことがなく、本書で2冊目なので、安易に共通点を探すこともないが、登場人物が真剣にやっていることが傍から見ると奇妙であったりコミカルであったりするところが似ている気がする。

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2017/08/16

さて、どう読みこなしたらよいものか… ちょっと変わった境遇に生きる少女の物語。家族とは、信仰とは、信じるとは… いろいろと考えはよぎるのだけれど、どれも陳腐でもっと深い読みができるのでは、と思ってしまう 著者の、なぜか「読みだすととまらない」魅力は健在、かつ、不思議だなー。

Posted byブクログ

2017/08/13

宗教というか、いかがわしい迷信のある物品、その組織にハマってしまった両親を持ち、まっとうな頭を持ちながらも優しすぎる無知でいる主人公。

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2017/08/08

第157回芥川賞候補作(受賞は沼田真佑の「影裏」) 前々回の芥川賞の候補にもなった「あひる」もそうだが、どこかやさしさを感じる文章が特徴的。

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2017/08/06

読み始めてすぐに何のことか理解した。最近興味を持ち始め、知識を蓄えている最中だったから。当事者の目線と第3者の目線、残酷だけど南先生のシーンを見るとよく分かる。このままでいいのかは、ちひろが決めることだ。だけどそれを許してくれないのが現日本にある宗教なのだと思う。改めて自分の学ん...

読み始めてすぐに何のことか理解した。最近興味を持ち始め、知識を蓄えている最中だったから。当事者の目線と第3者の目線、残酷だけど南先生のシーンを見るとよく分かる。このままでいいのかは、ちひろが決めることだ。だけどそれを許してくれないのが現日本にある宗教なのだと思う。改めて自分の学んでいる分野が、重く暗く深いものだと言うことを悟った。

Posted byブクログ

2017/08/04

宗教がらみのお話って暗く、重くなりがちなのに なんだかちょっとコミカルなのはなぜだろう。 主人公がフラットだからかなぁ。 それにしてもラスト怖すぎ。

Posted byブクログ