星の子 の商品レビュー
色んなこと宙ぶらりんになったまま幕を閉じるものがたり。 悲壮感はなく、ただぼんやりと日々が進んで行く。真綿で首が閉められて行くような地獄感はあった。
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なんとなく面白かったが、作者は何を伝えたかったんだろうと思ってしまった。何も解決しないで話が終わって、「続きは読書が想像して」とか言うつもりだったのだろうか。
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書店で話題になっていたので手に取った作品。 個人的にとても面白く読んでしまいました。 主人公が幼い頃に原因不明の湿疹が出て何をしても良くならず 父親の職場の人に薦められた怪しい水を服用することで 快方に向かったことからその怪しげな水を販売する 団体にのめり込んでいってしまうという話です。 作者の体験談に基づいたのではないかと思われるほど 緻密な描写に引き込まれました。 ただ、物語としては時間軸が行ったり来たりするので 頭の中を整理しながら読み進める必要があります。 また、怪しげな団体について主人公はあまり明確に自分の考えを 述べないのでどう思っているのかは想像するしかありません。 物語全体を通して伝わってくるのは両親の主人公に対する 純粋な愛情で、少し歪んでいながらもその中にある温かさに 心打たれるものがありました。 最後の場面は中途半端な感じで終わりますがそういったところが 非常によくあらわれていたと思います。
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なんとも言えない感覚。すごく汚い言葉になってしまうけど、読み終わった直後は胸糞悪くなる感じだった。 しばらくしてもう一度考えてみると彼女を取り巻く環境が何も変わらないまま、ラストを迎えるのがすごく寂しかった。 流れ星のシーンは読んでいてある種恐怖のような感覚にも襲われた。
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怪しげな宗教にのめり込む両親と暮らす中学3年生の少女ちひろの日常を描いた物語。姉が家出しても挙動不審な両親の姿を見ても受け流す日々。ちひろなりに心では葛藤があったのかもしれないがドロドロした感じがなく、ひたすらに淡々としている文章は子供視点だからということなのか。作者独特の雰囲気...
怪しげな宗教にのめり込む両親と暮らす中学3年生の少女ちひろの日常を描いた物語。姉が家出しても挙動不審な両親の姿を見ても受け流す日々。ちひろなりに心では葛藤があったのかもしれないがドロドロした感じがなく、ひたすらに淡々としている文章は子供視点だからということなのか。作者独特の雰囲気を醸し出してはいると思うが、会話文になると妙にページの余白の多さが気になってしまった。悪くはないのだが淡々とした感じが最後まで続いて、ちひろじゃないけど受け流して終了という感じだった。芥川賞候補ならではの描き方なのか。
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新興宗教にはまった両親を持つ娘。周りから、自身の家族を不審者だと否定されるものの、どこか達観した感じでそれを受け取る主人公。残念ながら描こうとしていた世界観が分からないまま読了してしまった。
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ちひろの病気がきっかけで、宗教にハマってしまった両親。 そんな両親の目を覚まさせようとする、おじさん 嫌になって出て行く姉。 変な目で見る同級生。 いろんな人がいたけど、周りの友達はちひろをちひろとして見てくれていたような。 宗教への入り口は人それぞれなんだと思うけど、信じてる人...
ちひろの病気がきっかけで、宗教にハマってしまった両親。 そんな両親の目を覚まさせようとする、おじさん 嫌になって出て行く姉。 変な目で見る同級生。 いろんな人がいたけど、周りの友達はちひろをちひろとして見てくれていたような。 宗教への入り口は人それぞれなんだと思うけど、信じてる人にとってみればそれは絶対で、外部の人間にその気持ちはわからない。滑稽にも恐怖にも見える。
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さすが芥川賞候補作…エンタメ感がない。純文学は苦手だ。 自分の病気をきっかけに、両親が宗教にハマった。親戚の忠告も聞く耳を持たず、姉はそんな家に嫌気がさして家出し行方知れず。そんな家で、普通に暮らし続ける少女のストーリー。 ただなんかもう、ずーっとゾワゾワする。この状況が日本中の...
さすが芥川賞候補作…エンタメ感がない。純文学は苦手だ。 自分の病気をきっかけに、両親が宗教にハマった。親戚の忠告も聞く耳を持たず、姉はそんな家に嫌気がさして家出し行方知れず。そんな家で、普通に暮らし続ける少女のストーリー。 ただなんかもう、ずーっとゾワゾワする。この状況が日本中のいたるところであってるんだと思うと、怖い。親が入信しているから、それが当たり前だからと、疑問を抱かずに宗教漬けの生活をおくる子どもたち。怖い。 主人公のちひろも、成長するにしたがって、両親に疑問を抱いているような…気もするんだけれど…悶々。
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本屋大賞にノミネートされていたので読んでみました。 読みやすいし割りと短いのですぐに読み終えてしまいます。 終わり方が少し唐突で、何か放り出された様な気分。 何とも言えない読後感。 子供が成長するにつれ、当たり前だと思っていた自分の家族が他と少し違うことに気付く過程は、信仰宗教...
本屋大賞にノミネートされていたので読んでみました。 読みやすいし割りと短いのですぐに読み終えてしまいます。 終わり方が少し唐突で、何か放り出された様な気分。 何とも言えない読後感。 子供が成長するにつれ、当たり前だと思っていた自分の家族が他と少し違うことに気付く過程は、信仰宗教とか関係なくとも心当たりがある人も多いんじゃないかな。 例え他人から見たら異質であっても、人が信じているものにケチをつけたり、土足で上り込むのは良くない。 でもそれは本人たちが幸せであってこそ。 この主人公たちの場合、お姉ちゃんのことがあるから難しい問題だなぁと思った。 子供にも何を信じるかを選ぶ権利はあるしね。
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人は弱い。どうしようもなく困ったとき、何でもいいから何かにすがりたくなるものだ。そんなときに手を差し伸べてくれるものが、ほかの人から見て異質に見えたとしても、ありがたく感じるものだ。 だけどなあ・・・、夜中の公園で自分の両親が頭に乗せたタオルに水を掛け合ってるのを見たら凹むだろう...
人は弱い。どうしようもなく困ったとき、何でもいいから何かにすがりたくなるものだ。そんなときに手を差し伸べてくれるものが、ほかの人から見て異質に見えたとしても、ありがたく感じるものだ。 だけどなあ・・・、夜中の公園で自分の両親が頭に乗せたタオルに水を掛け合ってるのを見たら凹むだろうなあ。
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