夏の旅人 の商品レビュー
カバーの絵と題名から自然が舞台の本だと思って手に取ったけれど、内容は軍国主義への反抗から当時の赤化思想に過激にのめり込む前半と、ファシズムに対抗するスペイン内戦へ参戦する後段の二軸からなる物語だった。 帯には青春冒険小説と書かれていたけど、過激思想への嫌悪からか全体を通してあまり...
カバーの絵と題名から自然が舞台の本だと思って手に取ったけれど、内容は軍国主義への反抗から当時の赤化思想に過激にのめり込む前半と、ファシズムに対抗するスペイン内戦へ参戦する後段の二軸からなる物語だった。 帯には青春冒険小説と書かれていたけど、過激思想への嫌悪からか全体を通してあまり共感を得ないまま読み終えた。 右にしても左にしても、極端な傾注は達成手段が過激になってしまうものである。 世界情勢の現状に鑑みても、主義や思想は中庸がいいと思わせる本だった。
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