誰がアパレルを殺すのか の商品レビュー
アパレル業界の仕組みがよくわかった 川上川中川下、これまで個別最適しかできなかった業界を、一気通貫させて、うまくいった起業がユニクロ。 それを表面だけ真似て失敗した多くのメーカー。 これから、ITやブランドのストーリーの力でアパレル業界を変えて行こうとしてる人たち。 もう少し...
アパレル業界の仕組みがよくわかった 川上川中川下、これまで個別最適しかできなかった業界を、一気通貫させて、うまくいった起業がユニクロ。 それを表面だけ真似て失敗した多くのメーカー。 これから、ITやブランドのストーリーの力でアパレル業界を変えて行こうとしてる人たち。 もう少し、どのブランドで服を買うかしっかり考えてみるのも良いなと思った。
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ここにきて今年一番勉強になる、もう少し勉強したいという内容の本だった。5つ以上の星をつけたい。 激動のアパレル業界の栄枯盛衰。一番、景気の影響を受けやすいと言ってもいいのかもしれない。景気が良くて儲かっていたビジネスモデルでも、ずっとは続かない。図体が大きくなっても、時代の情勢に応じて柔軟にこれまで儲かっていたビジネスモデルを変更できるかどうかがいかに大事かがわかる本。 帰結するのは、いかに顧客目線に立っているか、顧客としての立場に立って考えているか、これに尽きるのだろう。ちきりんの言うマーケット感覚っていうやつなんだろうなこれが。景気の良い時代ならともかく、低い原価率でその後の大幅値引きと大量廃棄を前提とした価格設定など、続くわけがなかったということ。そしてみーんな同じようなものを売っていては選んでもらえるわけもない。 ZOZOを初めとした様々なニューフェイスたちのビジネスモデルは大変興味深いし、これを読んで尚更そっちの方が買いたい=適正価格で相応のモノが手に入るんだろうなと思いました。自分が私服仕事だったら、特にレンタルサービス使いたくなるだろうなぁ。 総じて、アパレル業界の見方が変わるとともに、ビジネスやマーケティング的な意味でも大変勉強になる本でした。
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糸や生地のメーカーや染色業者の「川上」で大量の部品を作り、アパレル企業の「川中」で企画し、縫製工場が製造を担い、百貨店やショッピングセンターの「川下」に大量納品され、売られていく。効率化を図るためにそれぞれの立場で生産をすすめることにより、無駄な在庫が生じることにより、そのコストが、売られる価格に積み上げられ、エンドユーザーである消費者が負担することになっている。この無駄を省いたITを駆使した企業や、高品質にこだわる企業が注目を集めつつある。また服に関してもレンタルという概念や中古という概念が出てきている。 特に百貨店に関しては、アパレル企業から在庫を仕入れた際に、売り切れなかった在庫を返品するという契約となっている。このような状況では販売に関する責任の所在が曖昧となり、販売能力が向上しない。もともと婦人服の売上が主力であった百貨店の衰退の一端はこの仕組みにあるのではないか。 今後はアマゾンが服を取扱っていることもあり、ITを駆使したり品質に拘ったり、サプライチェーンの効率化を図ったりすることが重要と感じた。
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わりと面白かった。未来予想はなきゃ言いっ放しになるのはわかるけど、いやしかし新しそうなもの並べたって、そんな単純に進歩していかんでしょ、と思ったりはした。
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平成29年11月9日読了。 オンラインSPAが本格的に日本に上陸してきたら、百貨店やSC、国内アパレルはひとたまりもなく壊滅するなと怖くなった。デジタルネイティブ世代には、ネットで買い物することは当たり前のことであり、いかに今の小売やアパレルの首脳たちが周回遅れの位置にいるのかを...
平成29年11月9日読了。 オンラインSPAが本格的に日本に上陸してきたら、百貨店やSC、国内アパレルはひとたまりもなく壊滅するなと怖くなった。デジタルネイティブ世代には、ネットで買い物することは当たり前のことであり、いかに今の小売やアパレルの首脳たちが周回遅れの位置にいるのかを思い知らされる内容だった。
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アパレル 大量の売れ残りを前提に価格を設定しムダな商品を作りすぎている 需要に関係なく、単価を下げるためにだけに大量生産し、売り場に商品をばらまくビジネスモデル ワールド 神戸メディテラスをパルコンに売却 OEMメーカに売れ筋商品を持ってきてくれと頼み続けるうちに、水kら売...
アパレル 大量の売れ残りを前提に価格を設定しムダな商品を作りすぎている 需要に関係なく、単価を下げるためにだけに大量生産し、売り場に商品をばらまくビジネスモデル ワールド 神戸メディテラスをパルコンに売却 OEMメーカに売れ筋商品を持ってきてくれと頼み続けるうちに、水kら売れ筋を生み出す力をうしなっていった OEMが招いた同質化 この3点違うブランドのタグがついているが、それ以外は同じ 2015 中国からの輸入 68% イタリア モンクレール 福井の中小企業の顧客リスト 10年で2割増えたSC 百貨店 消化仕入れ 売り場をアパレル企業とに提供するが、商品の所有権はアパレル企業。販売員の確保まで含めて、アパレル企業が負担 売れた分だけ百貨店が仕入れたとみなし、代金をはらう。百貨店は在庫リスクを負わない 販売員 手取り18万、実家ぐらしがスタンダード アパレル業界 自分たちがやってこなかった取り組みを始めたり、既に競合相手が多数存在するにもかかわらず、新たな分野へ進出したりすることが解決策になるという考え方が蔓延 アパレル業界はほかの産業(キッコーマン、トヨタ)の優れた点を学ぼうとせず、閉鎖的 ザラはトヨタの生産システムを徹底的に勉強 日本の仕入れ担当 海外では買う側 海外について売る市場だという観点でとらえていない アメリカ everlane 全米2店で30億以上 オンラインSPA 店舗、中間業者、大規模な宣伝といったこれまであって当然、やって当たり前をなくした 在庫も極力持たず、売れ残りのセールもしなくてすむ 生地、縫製、流通コスト、関税等すべて公開 MM.LaFleur online SPA メガネ ワーピーバーガー 靴 GREATS zozotown ブランドを横断して統一した基準のサイズで比較できる nano universe 予約機能で需要予測 amazon シャツのonline SPA zozoused 母親 サイズアウト 大きくなって切れなくなった メルカリ 買うから借りる air Closet アメリカ Rent the Runway 縫製職人と、縫製をしてほしい一般人をマッチング Nutte Creema ハンドメイドの売買 アメリカ Etsy 島精機 ホールガーメント ユニクロ 浜松のかつての老舗百貨店 松菱の創業者一族 谷正人 セレクトショップ フリークスストア3店買い取り、ステュディオス トウキョウベース 国内ブランドのみをあつめたステュディオス、SPAブランドユナイテッドトウキョウ(原価率50%) 定価販売率が6割以下のブランドは切る ☓「この商品、すごくいいんだけど売れないんだよね」 ◯「ちゃんとお金をだして買ってもらえるのがいい商品」 アパレル業界に大器晩成はない。20-30代むけマーケットで戦うなら、若くして芽が出ない人間は生き残れない 売上の10%を給料に 桃太郎ジーンズ 岡山 旧式お力織機 ゆっくり織るため、表面に凹凸、絶妙なむら 履き込んでいくと美しい色落ち 国外へ自分で売り込み 後発組は一緒に市場をつくる仲間 メチャカリ 服借りホーダイ ストライプインターナショナル(アースミュージック&エコロジー) 貸した商品を中古品として販売 来年にごみになる商品を売らない ミナペルホン、パタゴニア 短期間の大量生産は何も生まない アパレル業界が内包する問題は多くの日本企業に共通する。高度経済成長の栄光を忘れられないまま、バブル崩壊やデフレといった環境変化を直視しようとしなかった。場当たり的な対処を続け、気づけば業績不振は深刻さをましていった。それでも業界内のライバルとの競争ばかり明け暮れ、時代から取り残されていった。痛みを伴う改革を酒、ひたすら現状維持に固執する思考停止の姿勢が、今、この瞬間もアパレル業界を窮地に追い詰めている 無自覚な自殺の構図は、日本経済全体を漂う閉塞感の温床にもなっている容易、記者には映った 大規模再編は、むしろこれから始まる これはチャンスでもある。長く続いてきた業界の悪習や不合理と決別する絶好の機会だからだ。既存のビジネスモデルが限界を迎えたのであれば、それを自己変革の好機ととらえればいい。市場から脱落する 企業が増えるのであれば、逆に強いビジネスモデルを構築した新興勢力はより成長しやすくなるはずだ 絶望するにはまだ早いが、流れを変えるならいましかない
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昨今のアパレル不況の要因と、今の業界の流れについて書かれた本。 アパレル不況は消費者目線ではない業界の慣習に原因があると指摘。ただ、業界の苦悩と対策についても書かれており、服が好きな方なら楽しめる内容となっている。業界の勉強をしたい方にもオススメしたい本。
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http://n3104.hatenablog.com/entry/2017/10/07/143229
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アパレル業界を長年取材する著者2人が不振に喘ぐアパレル業界の原因とこれからの展望について書いた一冊。 本書を読んで、アパレル業界の実態と戦後から現在までの道程を知ることができました。 中国での大量生産によるファストファッションのブームもひと段落し、大きな転換点迎えているアパレ...
アパレル業界を長年取材する著者2人が不振に喘ぐアパレル業界の原因とこれからの展望について書いた一冊。 本書を読んで、アパレル業界の実態と戦後から現在までの道程を知ることができました。 中国での大量生産によるファストファッションのブームもひと段落し、大きな転換点迎えているアパレル業界がネットなどのITとの融合により新製品を企画し、大量生産で販売するというシステムが崩壊している現状を緻密な取材により、鮮明に知ることができました。 メーカーの内情だけではなく、百貨店や店舗のスタッフなどの現状やアパレル業界の歴史、そして新しいビジネスモデルを展開する企業の挑戦や既存企業の苦闘などアパレル業界に関するリアルな「イマ」を知ることができました。 今、業界では飛ぶ鳥を落とす勢いのZOZOTOWNやメルカリやエアークローゼットやTOKYOBASEなどの戦略を知ることも出来たことも良かったです。 顧客本位の商品開発やシーズンの概念をなくす戦略など今までになかった姿勢が業界に求められていると感じるとともにシェアリングやオンラインSPAといったものがファッションの概念を大きく変えていることを感じるとともに業界に関わる人が変革の覚悟を持って立ち向かう必要があると感じた一冊でした。
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アパレル業界が少し身近にか感じられる内容 ・永らく築いて来た川上、川中、川下という分業体制は中々崩しにくい。各階層が断絶され、好き勝手に振る舞い続けているので、アパレルは集団自殺している様なもの。大量生産、大量消費は業界全体を不振に追い込んだ。 ・洋服は「新品」を「売り場」で「...
アパレル業界が少し身近にか感じられる内容 ・永らく築いて来た川上、川中、川下という分業体制は中々崩しにくい。各階層が断絶され、好き勝手に振る舞い続けているので、アパレルは集団自殺している様なもの。大量生産、大量消費は業界全体を不振に追い込んだ。 ・洋服は「新品」を「売り場」で「買う」ものという概念。百貨店でレンタルやシェアは考えにくい。 ・アパレル業界の不振は洋服から得られる高揚感が減っている事にある、 【新しい動き】 ・売り場をショールームと位置付けるオンラインSPA(製造小売業) ・職人がカスタマイズ→nutteヌッテ ・膨張するハンドメイド市場→Creemaクリーマ
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