歴史を変えた6つの飲物 の商品レビュー
遥か紀元前のメソポタミアで生まれたビール ギリシア・ローマ文化に関わるワイン 大航海時代を支えた蒸留酒 コーヒーの覚醒作用とお茶の殺菌成分が中世の英国に与えた影響 米国のグローバル資本主義の象徴であるコーラ 飲物で人類の歴史を紐解く。 面白い!
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ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、お茶、コーラという6つの飲み物を軸に人類の歴史を検証した本です。 この順番でほぼ時系列になっているので、章が変わった際に歴史が前後するということがなく、読みやすかったです。 それぞれのドリンクの誕生や普及が、農耕の誕生や新大陸の発見、大英帝国の発...
ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、お茶、コーラという6つの飲み物を軸に人類の歴史を検証した本です。 この順番でほぼ時系列になっているので、章が変わった際に歴史が前後するということがなく、読みやすかったです。 それぞれのドリンクの誕生や普及が、農耕の誕生や新大陸の発見、大英帝国の発展や独立戦争、その後のグローバル化と密接に関わっていることがよくわかります。 歴史上の出来事を身近な飲みものの知識とともに学べる一冊です。 個人的には後半のコーヒー、お茶、コーラの章が好きです。 特にコーラと歴史を結び付けて考えたことはなかったので、コーラがこの本に列挙されていたことにまず驚きがありましたが、読んで納得のおもしろい章でした。 食べ物や飲み物はいつの時代にもあり、その歴史を学ぶことで、過去に培われた文化や歴史に触れることができます。 歴史は苦手という人も、好きな飲みものから学び始めると楽しいのではないでしょうか。 思ったよりも写真や資料は少なめなので、特に気になる飲み物については、図説系の本などで予習しておくと読みやすいと思います。 ◇おすすめポイント ・身近な飲み物から歴史を学べる ・飲み物のことをより深く知ることができる ・歴史の流れが理解しやすい構成 ◇こんな方におすすめ! ・登場する飲み物が大好き ・食文化に興味がある ・歴史を学びなおしたい
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6つの飲み物を時代に分けて、その飲み物にちなんだ歴史を解説した本。 ビールは紀元前4000〜5000年にメソポタミア、エジプトで発明ではなく発見されたということにびっくり。ビールが偶然できたということは、農耕が開始されたということに納得。 ワインはその後の紀元前870年ごろの古代...
6つの飲み物を時代に分けて、その飲み物にちなんだ歴史を解説した本。 ビールは紀元前4000〜5000年にメソポタミア、エジプトで発明ではなく発見されたということにびっくり。ビールが偶然できたということは、農耕が開始されたということに納得。 ワインはその後の紀元前870年ごろの古代ギリシャで飲まれているとのこと。しかもワインを飲むのは儀式的であり水で割って飲むのが普通だったと。その後ローマ帝国に支配された後もワインは身分の高いものから奴隷までみんなが飲んでいたとは。そんなに当たり前の飲み物になってたのね。イスラム教の普及とともにワインを飲む地域が限定されていったのは納得。現在に通じてる。 ヨーロッパでの大航海時代に蒸留酒が登場するが、蒸留酒を作ることは錬金術とされていたのはびっくり。 蒸留酒は薬として使用されていたとか。さらにラム酒を作るためにサトウキビが必要でそれが奴隷制を助長させたと。 17世紀になるとコーヒーが現れる。 中東やエジプトからヨーロッパに広まるが、コーヒーハウスが議論の場となり、情報収集の場となった。 なんと、フランス革命はカフェから始まったというのはびっくり。 紅茶に関しては大体知ってた。 コカコーラが元々は薬として作られ、酒の代わりとして大々的に売られていたのは知らなかった。 この頃から宣伝による効果が出てきたんだなあ。 グローバル化を進めた飲み物がコカコーラとは。ペプシとの戦いも興味深かった。
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