きみは赤ちゃん の商品レビュー
子どもを産む・産まない問題が切実に感じられる30歳、私。赤ちゃんを産んだ側からはこういう見え方なのか。
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産前産後は本当にホルモンの奴隷 作者さんの繊細な気持ちが言語化されていて本当に共感の嵐だった 泣きながら読んだ 大変かつ素晴らしい二度とない日々を大切にしたいと思える本だった 何度も読み返したいしおすすめしたい
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最初に読んだのは恐らく妊活中。なかなか妊婦できない中で、筆者は(出産においては比較的)高齢なのに比較的早く妊娠できて羨ましいな!と思ったような覚えがある。 妊娠中の今、再読。私は食事や運動面から体重管理に注意を払っているにもかかわらず既に12kg増加してしまい悩んでいるが、川上さ...
最初に読んだのは恐らく妊活中。なかなか妊婦できない中で、筆者は(出産においては比較的)高齢なのに比較的早く妊娠できて羨ましいな!と思ったような覚えがある。 妊娠中の今、再読。私は食事や運動面から体重管理に注意を払っているにもかかわらず既に12kg増加してしまい悩んでいるが、川上さんは欲望のままに爆食いして結果12kg増加で済んだよう。なぜ!?と思った。結局子宮口が開かず帝王切開になったようだが…。 産後の部分はインターネットでの体験談と重なる部分が多いが、著者が感情表出が豊かで、体験をきちんと言葉にできることから、産後の辛さ、夫がいても孤独なこと、母親の子どもを守る緊張感、子供の可愛さやそれに対する母性が言葉となり連ねられ、どの母親も共通のことがあるのだと感じる。また先輩ママに色々教わってるような気分になり育児の先を見通すことができるのも、ありがたい。 途中途中で出る、母乳や子供との同じ時間の共有についての母性神話への反発、野田聖子さんの出産への考え方、子育ての価値観(犯罪者にならなければいいなど)の著者の考え方も現在読んでも「古いな」とは感じさせない。2017年に初版が出、妊娠自体は2011年の話しのようだが2020年の今も共感でき、著者に好感が持てた。 最終ページに近づくと何度か出てくる赤ちゃんの子育ての刹那なこと、赤ちゃんのかわいさ、赤ちゃんは覚えてないけど母親はこんなに心にこの瞬間を刻んでいること。読んでいてウルウルする。 また産後に読みたい。読む時間があるかわからないけど。
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夫婦で読了。人により個人差はあれど、妊娠と出産は壮絶な体験であることを実感。9月に子供が産まれた後、家内の様子を見ながら『どんな気持ちなのかな』と思いを巡らせる時、読み返したい。
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妊娠、出産、知らないことばかりだったけれども 正直な気持ちがとても伝わってきた つわりのつらさや 出産時のつらさ でも赤ちゃんを迎えて一緒に過ごす幸せな日 不眠ゾンビになっても 赤ちゃんの匂いや小さな手や何から何までかわいい 赤ちゃんに会うために生まれてきたと、 出産を経験し...
妊娠、出産、知らないことばかりだったけれども 正直な気持ちがとても伝わってきた つわりのつらさや 出産時のつらさ でも赤ちゃんを迎えて一緒に過ごす幸せな日 不眠ゾンビになっても 赤ちゃんの匂いや小さな手や何から何までかわいい 赤ちゃんに会うために生まれてきたと、 出産を経験した夫婦とは、もともと他人であったふたりが、かけがえのない唯一の他者を迎えいれて、さらに完全な他人になっていく、その過程である ぞっとする言葉だけども真理かもしれないと、 赤ちゃんが眠っている時、あまりに小さすぎてもろくて死んでしまうのではないか とか、事故にあったらどうしようか、 障害があったら育てられるのか、怖くて臆病になり育てる自信がなかった みんなお母さんはこんな気持ちなのかな 夫婦間、男とは、お父さんとは、男性がこの本を読んだらどう思うのだろうな 母親は自分と赤ちゃんは延長上につながっているけれども 男性は違う 改めて母親って素晴らしい 子供を育てることってすごいことなんだな
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妊娠、出産について自分が心の中でもやもやと思っていたことを、具体的に文章にしている!さすが作家!と、思わず著者に同調。 謎の不安や夫へのイライラ感、すごーくわかります! 作家夫婦の生活というものをとても興味深く読ませてもらいました。
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妊娠〜出産〜1歳になるまでのエッセイ。 痛快に描かれているけれども、それでもやはり出産は命がけなんだなあ…。いつか妊娠したらこの本旦那にも読ませて妊婦の体の変化とか心の動きとかわかってもらいたいな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
妊娠初期に友人にいただいたものの、自分自身の状況よりも未来の出来事が描かれているとなかなか実感がつかめずに読み進められず止まりがちだったところ、臨月に入ったタイミングで後半を一気読みしてしまった。 私自身が、妊娠中そこまでマタニティブルーにならず(少しはあったけど)安定した日々を過ごすことができていたため、川上さんの感受性の豊かさ・感情の起伏の激しさ(!)に「作家だなぁ…」と思いながら、ときにお勧めベビーカーのブランドをメモしたり、お勧めケアグッズをその場でポチったりしながら、少しずつ読み進めていた。 が、最後オニ君が産まれてからの川上さんの溢れ出る愛情の描写が本当に素晴らしく、心をつかまれそこからは一気読み。 感受性の振り幅が「愛情」に振れたときのパワーに驚きつつも、産まれてくるわたしの天使との対面が一層楽しみになった次第。 とてもよいエッセイでした。 「まだ言葉をもたないオニ、しゃべることができないオニは、まるでみたものと感じていることがそのままかたちになったみたいにして、私の目のまえに存在している。オニはそのまま、空であり、心地よさであり、空腹であり、ぐずぐずする気持ちであり、そして、よろこびだった。」(p326)
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著者の表現力の豊かさにただただ脱帽。エアロビ院長の圧、味覚の解像度、液晶テレビの画面の黒…!! 妊娠から出産、1歳を迎えるまでの事細かな描写が非常にリアルに想像できた(だからといって全員が全く同じ経験をするわけではないということは理解しつつ)。妊娠中や育児において男性に抱く苛...
著者の表現力の豊かさにただただ脱帽。エアロビ院長の圧、味覚の解像度、液晶テレビの画面の黒…!! 妊娠から出産、1歳を迎えるまでの事細かな描写が非常にリアルに想像できた(だからといって全員が全く同じ経験をするわけではないということは理解しつつ)。妊娠中や育児において男性に抱く苛立ちも容易に共感できる!! 子供が欲しいと言っている配偶者にも読ませたところ、とても為になったとのこと。男性はこういう形で表現されないと全く知らなかった・想像もしていなかったことが多いらしく、全男性の課題図書にしたい。すべき。 いちばん感動したのは文庫版のあとがき。あらゆる状況におかれたすべての子供たちに対する著者の真摯な思いが感じられた。同時に、そういった状況に置かれざるを得なかった命があるのだ、という事実に胸が締め付けられ、涙が止まらなかった。
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書店で購入。たぶん私の初・川上未映子。妊娠出産体験記、自分が経験済なので面白くないのではと危惧しながら読み始めたが、当たり前ながら私の経験とは全く違って楽しく夜更かしして読了。 感受性と文才に恵まれた人がリアルタイムで経験をまとめて発表するということの価値。 妊娠中に初潮を迎...
書店で購入。たぶん私の初・川上未映子。妊娠出産体験記、自分が経験済なので面白くないのではと危惧しながら読み始めたが、当たり前ながら私の経験とは全く違って楽しく夜更かしして読了。 感受性と文才に恵まれた人がリアルタイムで経験をまとめて発表するということの価値。 妊娠中に初潮を迎えた頃の自分を思い出した、という記述が何となく共感できた。私は生理中にすごい厭世観?に囚われることがあるけど、妊娠中もそれが強かった。自分が動物であると感じさせられる、生の生々しさに当てられるというか。 あと、出生前診断についての章は読んで良かったなと思う。共感もする。 そして川上さんはすごく子供に対して愛が深いように感じた。感情の振れと表現が大きい人なのかな。 私ももちろん子はとてもとても可愛いんだけど、自らの子への愛の深さに常に疑問があると言うか。例えば「子のために命を捨てられるか」っていう質問、私自身たまに考えるけれど、本当に捨てられるのか、即答しかねる。実際そのような場面に遭遇すると自然に命を捨てることになるような気はするが。 キラキラと輝く命に対する賛美、子供を心から愛おしく思う気持ち、そういった文章に後半は目を常に潤ませながら読んでいた。 我が身を省みると今日も我が子たちにはイマイチ良くない怒り方をしてしまったかも。苛々をぶつけてしまったかな、と反省。可愛い息子たちが素直にすくすく育つよう、母も全てにおいて精進せねば。まずは寝ることだな。 余談だけど2日前くらいの新聞記事で夫律子医師が出てきて、30秒くらい夫?苗字??って混乱したので、この本でまた出てきて有名なクリニックなのね、と納得…
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