慟哭の海 の商品レビュー
レイテ沖海戦では砲術長で、坊ノ岬沖海戦では副長として大和に乗っていた能村大佐の書いた大和の死闘の記録。 当時の大和艦内の生活や雰囲気、戦いなどについてよく伝わってくるし、艦の構造やどこにどんな人員が配されていたかといったこともわかった。3300人もの乗組員を抱える軍艦の副長の責務...
レイテ沖海戦では砲術長で、坊ノ岬沖海戦では副長として大和に乗っていた能村大佐の書いた大和の死闘の記録。 当時の大和艦内の生活や雰囲気、戦いなどについてよく伝わってくるし、艦の構造やどこにどんな人員が配されていたかといったこともわかった。3300人もの乗組員を抱える軍艦の副長の責務も。 砲術長をやっている人だから余計によくわかっている大和の主砲の凄さを生かす海戦ができなかったのは無念だったろう。そして無謀な作戦で多くの乗組員が死なねばならない戦場にいたことも。
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著者はマリアナ沖とレイテ沖海戦のとき砲術長兼副長,沖縄特攻のとき副長で,戦艦大和の全体を把握し,沈没時は防御(ダメコン)の重責を負う立場だった人物。 生還後,体験をもとに沖縄特攻とレイテ沖海戦を描いた作品。文庫化で解説に大和ミュージアムの戸高氏が補足を書いているのも良かった。
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世界最強を誇った帝国海軍の軍艦は、太平洋戦争を通じてわずか二度目の出撃で轟沈した。生還した大和副長が生々しく綴った手記。〈解説〉戸高一成
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