アスピーガールの心と体を守る性のルール の商品レビュー

デビ・ブラウン(著者),村山光子(訳者),吉野智子(訳者)

2024/05/16

自閉症と診断されていて、性被害に遭い、その後遺症のようなものに苦しんでいました。
図書館で発達障害関連の本が置いてある棚から見つけて、借りてきました。
とてもいい本でした。
最初の章では、性のことじゃなくて、人間関係の話でした。ここもとても参考になりましたが、私が一番心打たれたのは、「性的虐待に潜む性的快感という落とし穴」という見出しのところで、性被害に遭ってからずっと悩んでいたことについてしっかりと「あなたは悪くない」ということを伝えるような文があり、泣きそうになりました。
性的被害についての性的快感についてこんなにもわかりやすく、読者の気持ちを考えたことを書いてくれている本は初めてです。
私は悪くないんじゃないかという気持ちは少なからずあっても、性的快感を感じてしまった私が汚らわしいと思えてしまっていました。
ただ、この本を読んだおかげで、今まで感じていた罪悪感や恥から解放されたんじゃないかと思います。
それくらい、この本を読んでから気持ちが楽です。
自分を男だと思い、男のような容姿や喋り方などをして、自分を保っていました。
でも、僕ではなく、私を生きてみようと思えました。
この本に出会えたことに感謝しています。

2022/02/19

海外の本とは思えないほど、訳者や出版社の方々がこの本を必要な人たちに届くよう努力されてるのが伝わる本でした。
わかりやすく、そして海外の本らしく性についてもしっかり教えてくれる本なので、本人だけではなくご家族も読んでおきたい一冊です。

2022/01/22

アスペルガー症候群当事者の女性が書いた本。
「どうして彼氏以外とセックスしてはいけないの」
「彼氏にしちゃいけない人ってどんな人？」など、具体的な回答が書かれていた。

また、自分自身でどうにかする内容ではなく、自分を助けてくれるサポーター(カウンセラーなどの仕事で関わる人ではない人)を積極的に探し、その方の助けを借りようというものだった。

2020/07/27

知識としてわかっていることだけど、出来ない理由が、発達用語の「自分視点」と臨機応変が脳機能上出来ないことに関していると思います。
発達障害の支援では対症療法としてケースバイケースという言葉が用いられています。こういう事についてはケースが多々あり、自閉症スペクトラムで自閉度が高いともうお手上げです。あと、発達障害でACを抱えておられ自分の意見がわからない方もいらっしゃると思います。断れない、その時は先にACの本をと、思います。

2017/12/28

あぁ、なるほど。
分かりやすいよう、伝わりやすいように書いてあるなあ〜という感じ。

アスピーガールだけではなく、
"そういう男性"にハマりやすい女性向けでもあるなあって。

思春期を迎えた少女に読ませたい。

2017/11/18

アスピーガールでなくとも女性には、特に１０代・２０代の女の子には読んでほしい。機能不全の家庭で育った女性にもおススメです。

1 心と体の守り方
・なぜ過度な依存は悪いのか
・なぜ「ノー」と言えないのか
・相手の境界線を尊重する

2 男性とのお付き合いを考える
・絶対に彼氏にしてはいけない人
・彼氏にしない方がいい人
・彼以外に許してはいけない行為
・彼にも許してはいけない行為
・女性の体、男性の体

3 性に関する知識を持つ
・セックスとは何か?
・セックス以外の性行為
・安全な相手かどうかを見極める
・性感染症を防ぐ方法
・安全なsexのための避妊
・具体的なコンドームの使い方

4 望まないセックスから身を守るために
・セックスについて自分の考えを持つ
・自分が望まないことを男性にやめさせるには?

＊過度な依存はなぜ悪いのか
・過度に依存することは境界線の侵害にあたる
・依存された相手は息苦しく感じる
・依存された相手は多大なエネルギーを費やすことになる
・自分自身で解決しようとしなくなる
・「ノー」と言えない相手と一緒にいるのは安全ではない

2017/06/11

「繊細で傷つきやすいアスペルガーの女の子や女性のために」書かれた本、性に関する内容で、異性愛の女の子を前提としてますので予め。ただ、異性愛でなかろうが、アスペルガーでなかろうが、こういう丁寧な伝え方は思春期年代までのこどもには分かりやすいのでは。境界線の話とか、恋人ってそもそもどういうものとか、性行為と自分の意思の話とか。