黄砂の籠城(下) の商品レビュー
解説にもあったように「義和団事件」など名称しか知らず、この事件の芝五郎をはじめ日本人が評価され、日英同盟を結ぶ契機となったとは、驚きだった。この本の描写では「事件」とか「乱」ではなく完全に戦争だ。しかし、いくら事実であれ、なんか日本人を持ち上げすぎる表現が鼻についた。ボクら日本人...
解説にもあったように「義和団事件」など名称しか知らず、この事件の芝五郎をはじめ日本人が評価され、日英同盟を結ぶ契機となったとは、驚きだった。この本の描写では「事件」とか「乱」ではなく完全に戦争だ。しかし、いくら事実であれ、なんか日本人を持ち上げすぎる表現が鼻についた。ボクら日本人は謙虚なんだから!(笑)
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北京籠城戦にあたって、実質総指揮を担い、多大の功績をのこした日本人がいた― 柴五郎(陸軍砲兵中佐、北京公使館付駐在武官) その人である。 本書『黄砂の籠城』上巻の中盤から下巻の解放に至るまで、壮絶なる殺戮戦が延々と描かれているが、誇り高き日本人の勇姿を、これほどまでに奥ゆかしく語...
北京籠城戦にあたって、実質総指揮を担い、多大の功績をのこした日本人がいた― 柴五郎(陸軍砲兵中佐、北京公使館付駐在武官) その人である。 本書『黄砂の籠城』上巻の中盤から下巻の解放に至るまで、壮絶なる殺戮戦が延々と描かれているが、誇り高き日本人の勇姿を、これほどまでに奥ゆかしく語り継いだ松岡圭祐さんの歴史エンタメ・ノベルに感動を覚えた。
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いやー、面白かった! 各国の公使館職員やその家族4,000人を20万人の義和団から守るために戦った連合軍兵士たち。 その中でも規律性、献身性などの特性を発揮してリーダーシップを取った日本軍の活躍が素晴らしいです。 もちろん物語ですので、事実とは異なりますがスリリングなストー...
いやー、面白かった! 各国の公使館職員やその家族4,000人を20万人の義和団から守るために戦った連合軍兵士たち。 その中でも規律性、献身性などの特性を発揮してリーダーシップを取った日本軍の活躍が素晴らしいです。 もちろん物語ですので、事実とは異なりますがスリリングなストーリー展開と読後感が気持ち良い。 松岡圭佑さんの作品で一番好きです♪ 息子に読ませたい。オススメです!
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上巻を読んだあとすぐに読みました。 ほんとにもう最高です!! 教科書ではサラッと記載されてた義和団事件がこんなにも濃密で、大きな事件だったなんて知りませんでした。だからこそ、小説としてのこしていくことって偉大であり大切なことなんだなと思いました。もちろん脚色とかはしてるでしょう...
上巻を読んだあとすぐに読みました。 ほんとにもう最高です!! 教科書ではサラッと記載されてた義和団事件がこんなにも濃密で、大きな事件だったなんて知りませんでした。だからこそ、小説としてのこしていくことって偉大であり大切なことなんだなと思いました。もちろん脚色とかはしてるでしょうけど、それによって人の記憶に事件が残るのであればオールオッケーです! 下巻では櫻井伍長がどんどんどんどんカッコ良くなっていく様子が描かれていて、私はとても満足です。元々責任感のある人でしたが、戦争の経験や戦場においての人との関わりによって、あらゆるものを背負う人間となっていった姿がもう感動ものですよ!人のために行動できる、そして自分の愚かさを省みることのできる素質があった櫻井伍長は、私の目標です。まだまだ自分は自分のための行動ばかりでお子ちゃまですが、いつかは人のために行動できる、まっすぐな大人になっていきたいです。
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義和団の乱は名前だけ知っていても、大変な事件だったことも柴五郎なる英雄の事も全然知らなかった。その柴五郎が、サー・マクドナルドによる日英同盟の締結の支えとなったことも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
柴五郎と櫻井伍長は終始格好良く、ロシア軍ラヴロフとの友情や開放後の吉崎のユーモアも良い。日本軍は終始英雄的で、百田尚樹もビックリなほど日本人として誇らしい描かれ方だ。一方、中国とは距離を置きたくなるし、米英の無礼さと腹芸も唾棄したくなる。今もそんな国民性の片鱗が報じられているから。 他、2ヶ月もの籠城の食糧難の怖さの描写も上手い。 ところでナフカへの報酬である清の札束、おそらく軍に没収されただろうから後で奪い返す算段だったかもしれないが、もし全部焼却処分してたら密偵を止めるか炙り出すかできたのではないか。
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実際の事件がベースの冒険活劇。 非常にテンポが良く、歴史上の人物も、敵も味方もとにかくものすごく存在感を示しながら動き回る。 映画にしたら良いと思うが、難しいだろう。
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著者松岡圭祐の歴史書2冊目 今回も作者の歴史観と知識の豊富さに感銘した 今、ウクライナとロシアが全世界の最も重要な事だ この作品を読みながら、 ウクライナが義和団事件の取り囲まれた北京在外公館区域、義和団がロシアとどうしても結びつけてしまう 柴五郎中佐はウォロディミル・ゼレンスキ...
著者松岡圭祐の歴史書2冊目 今回も作者の歴史観と知識の豊富さに感銘した 今、ウクライナとロシアが全世界の最も重要な事だ この作品を読みながら、 ウクライナが義和団事件の取り囲まれた北京在外公館区域、義和団がロシアとどうしても結びつけてしまう 柴五郎中佐はウォロディミル・ゼレンスキー ウクライナの大統領 プーチンは誰になるのだろう 第三次世界大戦などということも言われ出している昨今、柴中佐早く出てきてくれとつい思ってしまう
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義和団事件。1900年に清国で起こったキリスト教徒及び外国人を殲滅せんとする義和団と連合国軍隊との闘いを描いた作品。史実に基づいており、連合国軍隊を纏め、世界から賞賛された柴五郎とその部下、櫻井伍長の緻密な戦略策定、勇敢にして沈着冷静な行動、常に謙虚な態度等、日本人の本質、諸外国...
義和団事件。1900年に清国で起こったキリスト教徒及び外国人を殲滅せんとする義和団と連合国軍隊との闘いを描いた作品。史実に基づいており、連合国軍隊を纏め、世界から賞賛された柴五郎とその部下、櫻井伍長の緻密な戦略策定、勇敢にして沈着冷静な行動、常に謙虚な態度等、日本人の本質、諸外国と比して勝る長所が的確に指摘されており改めて日本人のアイデンティティを考えさせられた。実に秀逸な作品。
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面白かった 史実を下書きとしたアクションエンターテイメントストーリ 義和団事件をベースに実在の人物芝五郎の活躍を描く物語 いよいよ下巻です。 義和団は徐々に包囲を狭めてきます。 そして、日本が先陣を切って、漢人キリスト教徒を救出。 そんな中、西太后はついに義和団を鎮圧もせず、外...
面白かった 史実を下書きとしたアクションエンターテイメントストーリ 義和団事件をベースに実在の人物芝五郎の活躍を描く物語 いよいよ下巻です。 義和団は徐々に包囲を狭めてきます。 そして、日本が先陣を切って、漢人キリスト教徒を救出。 そんな中、西太后はついに義和団を鎮圧もせず、外国公使館から24時間以内退去を通告。 いよいよ、戦争状態に陥ります。 さらには、外国公使館内で行われる暗殺。 誰がスパイなのか? そんな中、建設される巨大砲 その攻撃力により、いよいよ窮地に陥ります。 そして、クライマックスへ という展開です もちろん、エンターテイメントとしてのお決まりの結末ですが、最後まであきらめない姿、日本人としての矜持を感じさせる物語です。 とっても満足、すっきりです。 歴史の授業でわずかに覚えている義和団事件の裏に、こんな物語があったと思うと とても熱くなります。 どこまでが史実かはわかりませんが、このエンターテイメントは楽しめました。 お勧め!
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