水滸伝 改版 の商品レビュー
学者なのに?文章が巧みで、一気に読んでしまう。内容も込み入った話は無くで、きるだけわかりやすく砕けた感じでまとめられているので水滸伝初心者向けのガイダンスとしてもおすすめ。
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1993年(底本1972年)刊。著者は京都大学名誉教授。 中国宋代の事象をネタにした活劇小説「水滸伝」。明代に成立したとされるそれは、宋代から続いてきた伝承や戯曲を集積したもので、民衆意識を体現した小説と評し得る。 その水滸伝の解読を通じ、従前見えてこなかった宋代の民衆意識、あるいは「水滸伝」成立時期たる明代の民衆意識を解読しようと意図した著。 こちらに「水滸伝」の読破歴がなく、その知識にも疎い上、さらに重要な宋代の基本的情報も不足しているという前提だが、果たしてこの叙述で民衆意識が露わになったのだろうか?。 現実の出来事と小説の脚色部分の区分けすら明瞭ではない箇所が散見される中、著者の試みが空回りしているという疑義はないではない。 やはり、「水滸伝」読破後、さらに宋代の基本的な書を読んでから、もう一度チャレンジした方が良いだろう。 ただし、県などへの徴税請負の実際と、その制度から見受けられる民衆の反発と諦嘆の様に関し、水滸伝の書き様から検討していく件は別儀である。
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史書に散見する宋江と36人の仲間たちの反乱は、いかにして108人の豪傑が活躍する痛快無比な伝奇小説『水滸伝』となったのか? 〈解説〉礪波護
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