ヴァイオレット・エヴァーガーデン(下) の商品レビュー

暁佳奈(著者),高瀬亜貴子

少しがっかり

[ユスト]

ハッピーエンドで良いのだけれど、最初の方の焦らしが長い。それでいて、最後の締めが甘すぎる。でも、少佐に再会できて良かったわぁ

2024/08/28

「少佐と彼のすべて」
出会いが違ったら。
ここまで感情が死んでしまっており、忠実に任務をこなす姿を近くにで見ているのは苦しいことだろう。

「少女兵と彼女のすべて」
新しい道を歩ため。
戦場で一人の男の懐刀だったからこそ、心酔し信仰心にも似た感情で大切に思い続けてしまったのだろ。

「花婿と自動手記人形」
壊れてしまった母。
こんな風にするしかなかったとはいえ、日々少しでも向き合う時間を作っていれば変わってたのかもな。

「半神と自動手記人形」
神の子と崇められ。
自分たちの都合で拾ってきてから洗脳を続けた挙句、都合が悪くなったら切り捨てるなんて最低だよな。

「飛行手紙と自動手記人形 前編」
任務で出かけた先。
上手く書けないのではなく、数えきれないほど書き捨ててきたからこそ本物が見つからないのだろうな。

「飛行手紙と自動手記人形 後編」
否定しないことは。
軍人から一般人にさせるためだったのだろうが、こんな残酷な別れ方をせずとも何か方法があっただろ。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
再会の時に二人は。
道具ではなく大切な人だったからこそ、無茶をしてでも助けにゆき謝罪と共に再度愛を伝えたのだろう。

2024/07/20

アニメとの違いにかなり驚いた。
泣かされたし、アニメは美しくてとても良かったけど、
原作のギルベルトが好きです。
再会時の感動や切なさを生み出す効果は、確実にアニメ
の方が大きい。
でも、ギルベルトの魅力が私には良く伝わらなかった。
ヴァイオレットが執着する理由はよくわかるのだけど、
後ろ向きな彼はいつまでもうじうじしてるようで、
ヴァイオレットとの今後が想像しにくかった。
でも原作のギルベルトは違った。
ヴァイオレットが成長したように、彼も頼もしく成長
していた。
それもヴァイオレットの為だと言うのがなんとも…
愛を感じます。
ラックスの話は興味深かった。
カトレアとの話も良かった。
ベネディクトについては、もっと色々知りたかった。
ヒールの事とか…

読んで良かった。

2024/04/06

下巻では、愛する人を失ったヴァイオレットの苦悩が描かれていく。彼の遺した最後の命令に従い、彼女は別の形で生き続ける。友人と呼べる存在もでき、ようやく人並みの生活が送れるようになった頃、彼女は再び災厄に巻き込まれてしまう。なかなかドラマチックな展開だった。
さて、ここからは苦言。まず校正（校閲）ミスが多い。上巻でも気にはなっていたが、下巻になって加速した。ぼくが読んだのは令和4年4月の第8版だけど、重版の際に修正しないんかい。
そして世界設定にいろいろと疑問が湧いた。この世界に電気はないのか？　義手はどのような仕組みで動いているんだ？　手塚治虫に『鉄の旋律』という作品があったが、まさかそれじゃないよね？
ラノベだからといって許されるわけじゃない。破綻のない世界を構築してほしかった。

2024/02/06

アニメとはやや異なる展開だったが小説ならではの細かな描写で楽しめた。小説もアニメもどちらもお勧めの作品です。大切な人のためなら“馬鹿”になれる登場人物皆が愛おしい

2023/06/02

元軍人で殺人機械のようだった少女の代筆業のお話

上巻と下巻まとめての感想

アニメをすべて見た後だと、原作小説の展開違いに驚きと共に構成の妙を感じる
初っ端から小説家、母親が病の少女と続き、アニメ視聴者からしたらいきなりトップスピードで感情が壊れる

ただ、アニメでアンの話の一番の泣き所はC.H郵便社に帰ってきてからのアレ
人の感情を理解できなかったヴァイオレットがアンの境遇に同情し、その後の感情に想いを重ねた結果ああなるという成長にこっちもボロ泣きになるわけで
そんな物語の補完をする京アニの凄さを改めて感じる

原作だと、ドールの同僚エリカさん、アイリスさんは登場しない
その代わりに、教団から半神として生贄にされようとしていた少女ラックスが登場する
これも中々なエピソードだけど、アニメ化で何で削ったんですかね？

原作にも登場する職員はカトレア、ベネディクト
この二人はキャラクターにそんなに差異はないかな

アニメはヴァイオレットが退役してホッジンズに引き取られるところから時系列で描かれているので、物語に入りやすい
それで概要を理解した後でギルベルトとの経緯とどんなやり取りがあったのかが描かれるという流れになっていて、視聴者の感情を揺さぶる見事な構成ですね

小説とアニメの大きな違いは、ギルベルトの生死に関してでしょうか
アニメでは家族や周囲の人も含めて亡くなったという認識として描かれている
ま、劇場版まで見ればまぁアレなんですけど

原作を読むと、ギルベルトが何故頑なに自分が死んだものとしたかったかという葛藤が理解できる

上の方でも書いたけど、京アニの物語を再構築する演出力にはやはり見事と言わざるを得ない

2023/03/18

とても面白かった！！暁本の上下ものは、下巻が面白いという法則があるのか！
なんといっても、最後の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の章を読むために、今まで全編から飛行手紙までを読む必要があったのか（まだるい！しかし重要）と、思った。超ハッピーエンド！！スキッとする。アニメ版はギルベルトは生存不明未帰還兵で、実はこっそりと、某所で第二の人生をいじけて暮らしていて、ヴァイオレットが会いにいっても、拗れてて出てこない的な、超絶イライラ根暗男だったので、非常に後味が悪く、好みではなかったんだが。小説は、いや、小説のギルベルトも拗れてはいて、独りよがりの一方通行的ではあるんだが、しかし前向き。ギルベルト兄弟、ヴァイオレット3人とも非常にややこしい性格なのだが、ややこしいなりに、成長がみられる良いエンディングとなっている。綴じ込みのカラーイラストも素晴らしい。
「少佐と彼のすべて」
「少女兵と彼女のすべて」
「花婿と自動手記人形」
「半神と自動手記人形」
「飛行手紙と自動手記人形」前後編
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

2022/12/06

弟に激推しされて読んだシリーズ

下巻は代筆の話はなくて、ヴァイオレットとギルベルトの話。
2人とも不器用でムズムズしちゃう！

周りに愛されて少しずつ成長してる
ヴァイオレットが愛おしくなってくる。

アニメを見た事がないのだけど、
映画はアニメのカット祭りだと
熱弁されたので
ネトフリ契約しようかと思ってる(笑)

京アニ作品1個も見た事ないから
たのしみだ！

2022/12/05

ギルベルトの独白に、心臓を握り潰されるような痛みを感じた。
ホッジンズの立場を思うと、胸が苦しくて仕方がなかった。
ヴァイオレットが自身の感情や愛を理解し始めてからは、もうその一言一言が切なくてやっぱり泣けた。
アニメとは異なる展開を迎えるけれど、原作もたいへん良かった。

2022/09/04

去年、私にとって極まれの定価買いをしたものの、アニメ一気見したので借りる本を読みこなすのに必死で後回しにしていた(とりあえず上巻はすぐ読んだが)。上巻はアニメに近いイメージで話が進むけど、下巻からはかなり違う印象あり。…迂闊。早く読めば良かった。個人的には小説、かなり良かったです。もう少し書きこんでいったら物凄く流麗な文章書く人になりそうな印象。余白が多いし白黒文字反転で演出、有り得ない設定(美しくて異常に強い戦士、義手が自由に動くとか)を物語として受け入れられる否かが、このシリーズを好きになれる境界線かと思います。もちろんアニメも京アニ作成なので、絵を見てるだけでも溜め息でるくらい良かったです。本の挿絵(出版自体)も京アニなので、装丁や挿絵見てるだけで幸せになります。