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おばけ遊園地は大さわぎ の商品レビュー

4.7

6件のお客様レビュー

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2023/04/11

本書は、2017年発売の、『おばけ美術館シリーズ』5作目となり、明らかな完結の表記こそ無いものの、実は6年以上経過した現在においても、続編は発売されておらず、「もしかしたらこれで…」といった感もあるが、また会えることを願って気長に待とうと思う。 小学五年生の女の子「まひる」館長...

本書は、2017年発売の、『おばけ美術館シリーズ』5作目となり、明らかな完結の表記こそ無いものの、実は6年以上経過した現在においても、続編は発売されておらず、「もしかしたらこれで…」といった感もあるが、また会えることを願って気長に待とうと思う。 小学五年生の女の子「まひる」館長と、美術品のおばけたちが楽しく大活躍する、このシリーズは、柏葉幸子さんの作品の中では、おそらくライトな部類に入り、ちょうど、まひると同年代の子どもたちが楽しむのに最も適した内容だと思うのだが、それでも、柏葉さんならではの考えさせる内容もしっかり入っていて、大人が読んでもハッとさせられる部分があるのは、やはり凄いと思う。 それは、美術品としては三流と呼ばれることが、子どもたちに好かれることとは何の関係もないことや、そもそも「おばけ=怖いもの」といった、固定観念に捕らわれずに、物事を見ることの大切さを、シリーズ全体を通して教えてくれており、それは、私達が生きていく上でも、とても大事なことなのだと、改めて実感させられる。 そして、本書においては、中国風の子どもが必死な思いで、まひる達に、あかんぼうの「すなお」を託そうとする謎が明かされることにより思い知った、『おばけには、おばけにならねばならぬ理由がちゃんとある』ということがそれに当たり、それは決して、見た目だけでは判断することが出来ないし、そこには、この世に思いが宿っているのは、決して人だけでは無いといった、まさにファンタジーを書かせたら柏葉さんであるということを、まざまざと思い知らせた場面でもあった。 また、もう一つのテーマとして、遊園地がポイントとなっており、そこに見出されるのは、子どもだったら、純粋に乗り物たちに共感する思いだろうし、大人だったら、かつて幼い頃好きだった思い出が、ノスタルジックに心に描きだされるのかもしれず、そんな気持ちにさせられる物語の展開に、かつて離れていった弟が、兄を思う家族愛も加わることで、より味わい深いものになっており、私にとって、遊園地といえば、家族皆で楽しんだ記憶が最も印象深いので、この組み合わせには共感できるものがあり、とても嬉しかった。 最後に、このシリーズ恒例の、柏葉さんのあとがきですが、今回は『こもりうた』。 柏葉さんが中学生の頃、独身の伯母がいとこたちを寝かしつけるときに歌った歌詞は、 「ねーんねーん、ねこじまの、やぐらおとめ~」 という、インパクトのあるもので、確かに、ねこの住む島のやぐらの上にいる女の子の歌って、子守歌としてどうなのかと思ってしまったが(実際のところ、赤ちゃんに歌詞の内容は関係ないそうで、幸せそうに眠るらしい)、とても個性的で印象に残り、これが、柏葉さんが赤ん坊の頃に聞いた歌かと思ったが、お母さんが柏葉さんの娘さんに歌った、 「おーやまのおーやまの、ほそみちは、だれだれとおる、だれとおる~」 を聞いて、「えー、ねこじまじゃなかった」と、がっかりされたそうです(笑) ちなみに私は、母から歌ってもらった、こもりうたを、全く覚えていない。 というか、覚えている人っているのだろうか? ちょっと気になる。 今更、母に聞いてみたら、どんな反応をするのか、それはそれで楽しそうな気もしますがね。

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2022/12/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

中国服の男の子がすなおくんを海賊たちからまもろうとして毎晩おばけ美術館のおばけたちにあずけてあげてやさしいなとおもいました。夜の公園でジョイが海賊たちとたたかおうとしてすごくかっこよかったです。

Posted byブクログ

2022/04/11

学校でさいきんそとからなきごえがきこえるといううわさがあり、そのなきごえが「すなお」というなまえの子のなきごえだった。なんでないたかというと、ゆうえんちのキャラクターが「ゆうえんちがこわされてしまったからすなおをうばって、ほしい人にうって、ほうせきをもらい、それをうって、もらった...

学校でさいきんそとからなきごえがきこえるといううわさがあり、そのなきごえが「すなお」というなまえの子のなきごえだった。なんでないたかというと、ゆうえんちのキャラクターが「ゆうえんちがこわされてしまったからすなおをうばって、ほしい人にうって、ほうせきをもらい、それをうって、もらったおかねでゆうえんちをつくりなおそう」といったので、すなおがほんとうにうられてしまうのかとおもったけど、さいごに「あとでとりかえしてあげるから」といってくれてよかったとおもった。ぼくもそのゆえんちに行きたいなと思った。

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2021/02/27

ゆうやさんが、すなおのお世話をしていて、好きだと思った。海ぞくたちがすなおをねらっているのがこわいなって思った。 一番好きなシーンは、せんにんの雲に乗って、まひるたちが夜の公園に行くところ。夜、家をぬけ出したのをまひるのお母さんに見つからないかハラハラした。 ロズゴリー夫人が、か...

ゆうやさんが、すなおのお世話をしていて、好きだと思った。海ぞくたちがすなおをねらっているのがこわいなって思った。 一番好きなシーンは、せんにんの雲に乗って、まひるたちが夜の公園に行くところ。夜、家をぬけ出したのをまひるのお母さんに見つからないかハラハラした。 ロズゴリー夫人が、かくしごとはないぞえって首をぶんぶんふっている絵がおもしろかった。 題名を見たときは、遊園地に「おばけ」が付いているから、おばけ美じゅつ館以外にけいれつの遊園地もできるのかと思って、おどろいた。でも、ぜんぜんちがった。(小3)

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2018/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【図書館】『おばけ美術館』シリーズ5作目となると、まひるとおばけたちとの関係も近くなり、面白味が増します!ニヤニヤしながら読む場面もあって、楽しかった!

Posted byブクログ

2017/06/29

図書館で目にして、前にこのシリーズの本借りたなぁと思い借りて来たけどシリーズの5冊巻目だった! 2~4巻をまだ読んでいないので、どうしたもんかと思ったがこの手の本は大体1冊で話完結してるしどこから読んでも大丈夫だろうと。 途中これまでの既刊のどれかであったお話っぽい事がちらっと出...

図書館で目にして、前にこのシリーズの本借りたなぁと思い借りて来たけどシリーズの5冊巻目だった! 2~4巻をまだ読んでいないので、どうしたもんかと思ったがこの手の本は大体1冊で話完結してるしどこから読んでも大丈夫だろうと。 途中これまでの既刊のどれかであったお話っぽい事がちらっと出て来たが話の流れ的には問題なかった。 今回は美術館から夜な夜な赤ん坊の空き声が聞こえるって噂が立ち始め、現役小学生兼美術館の館長でもある主人公のまひるが、このままでは悪い噂が立って客足が遠のきまた閉館の危機になってしまうと原因究明に乗り出すお話。 美術館のおばけ達は最初すっとぼけようとしているがひょんなことから原因発覚。  隠し事が出来ない性格の子っているよね。 しかし、その子以外もみんな隠し事してるのバレバレだけど(笑) 表紙でも結構なネタバレしてるけど、赤ちゃんの泣き声の正体に謎の中国服の少年、そして現れるおばけのようでちょっと違う不思議な集団。 最終的にはちょっと泣けた。  金つぎしたあとは中国服に豪華な金の刺繍でも施されて出てくるのかと思ったけどそんな事は無かったらしい(笑)

Posted byブクログ