リバース の商品レビュー
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主人公の大学時代の思い出の描写のせいか読んでいて伊坂幸太郎のゴールデンスランバーを思い出させます。 深瀬君はコーヒーを淹れるのが特技です。微妙な香りと味の違いを感じ取れるんでしょう。羨ましい特技だと思いました。 それと不慮の事故で亡くなったとされる広沢君の優しさも随所に散りばめられていますね。 最後の一行というか最終章は米澤穂信のボトルネックのように、やや不安定な足場がもろくも崩れ去り奈落の底に落ちていく気がします(勿論主人公が!) このような作品では主人公に感情移入すればする程ショックが大きくなる!主人公の人間としての脆さは多くの人が持っているものでそのため共感できるのでは?と思う。だからこそいやミスと言うジャンルは後味が悪くてもやめられない!!! ドラマ化されるという事なので結末がどう描かれるか楽しみです。最終回だけ見たい! 最後に、湊かなえの最近の作品で山女日記を読んだ時『こんな湊かなえも良いなぁ』と思いました。しかし今作品【リバース】のようなエッジの効いたミステリーこそ『これぞ湊かなえ!』と言い切りたい!
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もう本当に面白かった。 最初のあたりは、主人公が全然魅力的じゃなくて、どうでもいいような描写でダラダラ進むなー、と思ってたけど、後半犯人の姿がチラつくようになってからは面白くて止まらなかった。 もうラストの文章に、え、エッ‼︎‼︎ … 驚愕‼︎ 湊かなえ、凄すぎる。
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湊作品は初見。 最初の取っ掛かりが入り込みづらかったけど、それからは最後まで一気読み。 コーヒーと蜂蜜の描写、美味しそうだし(笑) 本当に最後の最後の、一行。 それは、頭の上からタライ桶を落とされた様な、水がたくさん入ったバケツを頭からかぶった様な。ズドーン!!!ってくる終わり...
湊作品は初見。 最初の取っ掛かりが入り込みづらかったけど、それからは最後まで一気読み。 コーヒーと蜂蜜の描写、美味しそうだし(笑) 本当に最後の最後の、一行。 それは、頭の上からタライ桶を落とされた様な、水がたくさん入ったバケツを頭からかぶった様な。ズドーン!!!ってくる終わり方。 そのラスト一行のために、それまでの物語が全部序章に過ぎないのかと思ったら、こりゃすげぇや!って。
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大学時代の友人の死の真相。1枚の告発文をきっかけに、その友人のことを、きちんと知ることになる。 一見、飄々として掴み所のない広沢。争い事をこのまない、こんな感じのひとは自分のまわりにも、普通にいると思う所に親近感を感じました。 どんなに分かってると思えるひとでも、完全に分かり...
大学時代の友人の死の真相。1枚の告発文をきっかけに、その友人のことを、きちんと知ることになる。 一見、飄々として掴み所のない広沢。争い事をこのまない、こんな感じのひとは自分のまわりにも、普通にいると思う所に親近感を感じました。 どんなに分かってると思えるひとでも、完全に分かりきることはできない。それでも誰かを頼らないと、ひとりでは生きていけない。そう考えると、人間関係ってややっこしいと思う。 最後の最後で、えっと思わせる展開に脱帽しました。
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冒頭でいきなり人殺しと告発される主人公。 主人公が自分の立ち位置や評価みたいなものを気にしすぎてて卑屈。凝り固まった劣等感が痛々しく、その主人公目線だからか周りの人間も軽薄に思えてしまうところがちょっと残念。 でも、ストーリーは続きが気になり一気に読み進めました。犯人はあいつだな...
冒頭でいきなり人殺しと告発される主人公。 主人公が自分の立ち位置や評価みたいなものを気にしすぎてて卑屈。凝り固まった劣等感が痛々しく、その主人公目線だからか周りの人間も軽薄に思えてしまうところがちょっと残念。 でも、ストーリーは続きが気になり一気に読み進めました。犯人はあいつだなと予想しながら答えあわせするように楽しく読め、「ああ、やっぱりな~。」なんて結末を迎えたと思っていたところに、最後の2ページの衝撃。ラスト1行の絶望。 「うわぁ・・・・」って声が出る。後味の悪さがすごい。 余韻が残る。ほんとすごい。
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あまり読みたい本もなく、皆さんのランキング見て、書店で山積みされていたこの本を買ってみた。 TVドラマ化されるらしく、カバーには出演者の顔写真が並んでいて、最近の若い人たちは誰が誰だか分からないのだけど、さすがに藤原竜也や小池徹平は分かるので、誰がどの役かは見ないようにする。 し...
あまり読みたい本もなく、皆さんのランキング見て、書店で山積みされていたこの本を買ってみた。 TVドラマ化されるらしく、カバーには出演者の顔写真が並んでいて、最近の若い人たちは誰が誰だか分からないのだけど、さすがに藤原竜也や小池徹平は分かるので、誰がどの役かは見ないようにする。 しかし、なんとも気持ちの良くない話だな。 主人公の性格がイマイチなら、過去に起こった事件の内容も、友人達のいけすかなさも、流石イヤミス。 事件の秘密を知っているかのような手紙が送られてきたのをきっかけに、誰がこの手紙を出したのかを調べだす…という展開に期待したのだけれど、なんだか主人公の自分探しの旅みたいになってネガティヴな性格が更に露わになっただけで、読んでて、どんどんドヨ~ンとなった。 謎解きに引っ張られて最後まで来たが、彼は結局甘ちゃんのままで、319頁11行のように行動しても彼の思う通りにはならないと思われたが、最後の一行となったらば、もはやそのようには動けまい。 思ったような展開ではあったが、最後の落とし方は、流石イヤミス。
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湊かなえっぽくないな、と読んでいくと最後にビックリ。 連続ドラマ化されるとの事なので、映像で観るのが楽しみです。
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これぞ湊さん!というような、後味悪ーい話でした(褒めてます)。 あるお題を出されて、その結末になるように書かれた作品だ、と解説で読んで、このお題でこの話になるのがすごいなあと思いました。まさか、でした。 構想どれくらいだろう。
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湊かなえミステリー。伏線の回収方法が秀逸。 最後のドンデン返しと余韻が最高です。 リバースって、そういう意味だったのね。 とりあえず読んで見て欲しい。映像化も楽しみ。
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2015年刊行の単行本を文庫化。 巻末解説によると、湊かなえが初めて男性を主人公に据えた長編であるらしい。言われてみれば、これまでの長編は全て女性が主人公だった。 売りである最後の一文はけっこうな衝撃。面白かった。 そういえばこれも映像化される(された?)ようだ。
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