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ゴリラは戦わない の商品レビュー

4.3

15件のお客様レビュー

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2024/06/15

前からゴリラの生態が気になっていた。図書館で山極先生の本を3冊借りた、第1冊目。 ゴリラは優しい。無闇に戦わない。

Posted byブクログ

2021/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゴリラの文化人類学。 ゴリラは人間に近い。 猿の方が共通の祖先は近い。 しかし、ゴリラの方が振る舞いが人間に似ている。 YouTubeでゴリラの映像を見ていると、 人間に見えてくる。 特に子どもへの接し方。 人間の家族の形が、最善であるわけではない。 ジェンダーの格差や男女の関係性はこれからも変わっていくだろう。 ゴリラを通して、 人間の家族の在り方や、 個人の在り方に再考を迫る内容でした。

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2020/09/09

ゴリラ、サル、チンパンジーは似て非なるものだった。人間の目指すべきところはゴリラである。 旭山動物園の前園長との対話形式で読みやすい。ゴリラの繁殖方法など、野生とは異なる動物園で試行錯誤する様子も描いている。サルやチンパンジーなどとの比較もおもしい。

Posted byブクログ

2020/06/21

ここのところ、類人猿に関する本をいろいろ読んでおりまして、その過程で見つけた一冊。 また、山際先生の話は、3年ほど前に、まったく違う文脈で聞いたことがあり、その話が面白かったこともありまして、借りて読んでみました。 ゴリラを中心に、類人猿に関する話題が多いですが、野生動物を...

ここのところ、類人猿に関する本をいろいろ読んでおりまして、その過程で見つけた一冊。 また、山際先生の話は、3年ほど前に、まったく違う文脈で聞いたことがあり、その話が面白かったこともありまして、借りて読んでみました。 ゴリラを中心に、類人猿に関する話題が多いですが、野生動物を観察する意義や、動物園の意義など、野生動物について、いろいろな視点から語られており、興味深く読むことができました。 進化論的な観点からも、また、動物とヒトの差異からも、ヒトの特質性を理解するのによい本だと思います。 また、動物たち(自然)と人間の共存を考える上でも、いろんな示唆を与えてくれる、という意味でもよい本だと思います。

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2019/05/12

ゴリラもサルも同じ仲間だと思っていた…。動物園と野生の違い、想像していたよりも過酷な差があったとは…。 子どもをのびのびと野ザルのように育てたいと思っていたけれど、目指すはべきはゴリラだった。

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2019/03/23

生物学者や動物学者の文はドラマチックであり、神秘的であり、引き込まれることが多いです。動物を見て、カッコいいと思うのは、人間の潜在的な憧れで真実に何を目指しているのかを発見する手助けになるのではと思います。 じっくり観察するゴリラ、孤独の怖さを知っているゴリラ、素直にカッコいい...

生物学者や動物学者の文はドラマチックであり、神秘的であり、引き込まれることが多いです。動物を見て、カッコいいと思うのは、人間の潜在的な憧れで真実に何を目指しているのかを発見する手助けになるのではと思います。 じっくり観察するゴリラ、孤独の怖さを知っているゴリラ、素直にカッコいいと思うところは、人間に限らず師として見習っても良いのでは。 人間ばかりじゃないぞと気づくキッカケをくれる動物園、久々に行きたくなりました。

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2019/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゴリラとチンパンジーはこんなに違うのか、人とゴリラはこんなに似てるのか。知らないことばかりで面白い。

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2018/07/27

気軽に読める割に、含蓄のある本でした。 群れのリーダーのオスゴリラの立ち振る舞いや、ゴリラの生態などを知ると、いまがむしゃらに経済社会を生きている自分の生き方が、必ずしも絶対的なものではないことに気付かされます。 あとは動物園の存在意義が語られていて、これまでと見方が変わりまし...

気軽に読める割に、含蓄のある本でした。 群れのリーダーのオスゴリラの立ち振る舞いや、ゴリラの生態などを知ると、いまがむしゃらに経済社会を生きている自分の生き方が、必ずしも絶対的なものではないことに気付かされます。 あとは動物園の存在意義が語られていて、これまでと見方が変わりました。

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2018/04/29

最初に断っておくが本書は、動物論、ゴリラ論に終始しない。本書は、あるべきリーダー論といっても良い書籍である。 ゴリラが好きな人のみならず、全社会人に捧げたい1冊なのだ。 みなさんはゴリラに対してどんなイメージをお持ちだろうか。 大きい、ちょっと怖い、ドラミング、握力が凄い、ゴ...

最初に断っておくが本書は、動物論、ゴリラ論に終始しない。本書は、あるべきリーダー論といっても良い書籍である。 ゴリラが好きな人のみならず、全社会人に捧げたい1冊なのだ。 みなさんはゴリラに対してどんなイメージをお持ちだろうか。 大きい、ちょっと怖い、ドラミング、握力が凄い、ゴリラダンク等々 見た目から来る漠然としたイメージだけを持ってしまう人も多いかもしれない。 本書を読むと、ゴリラの世界の奥深さの一端に触れることができる。 著者の二人は、ゴリラは人間を超えていると語っているのだが、 その、根拠となっている生態の一つが、「ゴリラは背中で語る」ということだ。 敵が近くにいるときに、ゴリラはいたずらに威嚇をしたりしない。 シルバーバックという背中の毛を見せながら、「近づくと危ないぞ」ということを示していく。後ろから攻撃されるリスクもあるのに、決して振り返らず、背中で語るというのだ。 確かにかっこいい。一方でニホンザルときたらどうだろう。 敵の周囲を走り回って、キーキーと声を上げる。 非常にみっともないではないか。ただ、こういう大人のほうがマジョリティを占めているのが、残念ながらわれわれの人間界なのだろう。背中で語れる男などほんの一握りである。 小菅さんは元旭山動物園の園長だが、学生時代は柔道をやっていたらしい。 柔道の団体戦でとっていた戦略が紹介されていて、非常に興味深い。 テーマは「負けない柔道」。体も小さく、パワーでも劣っていた小菅さん率いる北海道大学は、とにかく負けないために、耐え続ける柔道を選んだ。 その姿を見て、ある先輩などは、「闘争心がない」といったと言う。 小菅さんは言う。「闘争心とは耐え続けること」であると。 なんともかっこいいではないか。 ゴリラも同じで、無駄な争いはしない。むしろ平和主義と言っても良い。 ただし、リーダーとして仲間のことは全力で守る。 ゴリラ:リーダー→みんなに推薦されてなる。 サル:ボス→名乗りをあげてのし上がる。 大きな違いだ。大体理想の上司にランクインするような人は、みんなに選ばれるリーダータイプであることが多い。 世の上司の皆様、あなたはリーダーになれていますか?

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2017/11/11

サル学は実に楽しい。「全ての生き物はオスを選択するのはメスでオスには選択権がない」とは思わず笑ってしまう。ゴリラには感動する生態が多々ある。 また、本書はゴリラを題材とした対談なのに、読んでいると人生論のようにも聞こえる。やはりヒトもまたサルの一員なのだからと思えた。 2017...

サル学は実に楽しい。「全ての生き物はオスを選択するのはメスでオスには選択権がない」とは思わず笑ってしまう。ゴリラには感動する生態が多々ある。 また、本書はゴリラを題材とした対談なのに、読んでいると人生論のようにも聞こえる。やはりヒトもまたサルの一員なのだからと思えた。 2017年11月読了。

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