アピチャッポン・ウィーラセタクン の商品レビュー
映画における映像の優位性を証明するという試みにあってゴダールやアントニオーニ的な露骨さ(大胆さ)はないし、そうであるからといって近年のカンヌ映画祭出品作のように物語内容が容易く消費される代物でもない。言うなればアピチャッポンとは、こうした形式性の議論から遠く離れて、「社会と世界」...
映画における映像の優位性を証明するという試みにあってゴダールやアントニオーニ的な露骨さ(大胆さ)はないし、そうであるからといって近年のカンヌ映画祭出品作のように物語内容が容易く消費される代物でもない。言うなればアピチャッポンとは、こうした形式性の議論から遠く離れて、「社会と世界」を誰よりも苛烈に眼差しているアーティストであるということ。間違えなくアジアで最も重要な想像力をもつ作家の一人。マイベスト·アピチャッポン·フィルムは「ブリスフリー·ユアーズ」と「世紀の光」。
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