ラルース 地図で見る国際関係 ヴィジュアル版 新版 の商品レビュー

イヴ・ラコスト(著者),大塚宏子(訳者),猪口孝

2023/03/09

難易度感としては，現代の国際関係に特化した世界史の教科書といったところか。地政学に必要な前提知識がいくらかまとめられている。
以下著者情報；１９２９年、モロッコのフェス生まれ。地理学者、歴史家。フランスの地政学の第一人者。雑誌「ヘロドトス」の創刊者、編集長。

2018/10/08

学校では教えないし、ニュースでも伝えられない現状認識が、書かれた本。

例えば日本の原子力に関することは
以下一部抜粋
日本は広島への原爆投下の記憶がありながらも、エネルギーの安全確保のために何十年も前から原子力発電所建設の大規模計画を実現してきたが、これは福島の大惨事以後非常に問題視されている。とはいえこの原子力の民生利用計画は、日本が自力で国の安全を守らなければならなくなった場合に、簡単に軍事目的に転用できる手段でもある。

他にも、世界各地の紛争の背後が、地図を鍵として解き明かされていく。
一読の価値あり。