火花 の商品レビュー
2025.3.19 再読。 1度目は芥川賞受賞後に読んだがあまり感情を動かされず「これが純文学なのか〜…」くらいしか興味を持てなかったが、最近又吉さんのYouTubeを観て再読してみた。 再読の感想 約10年経って自分の経験値も僅かながらではあるが上がり前回よりは理解できた...
2025.3.19 再読。 1度目は芥川賞受賞後に読んだがあまり感情を動かされず「これが純文学なのか〜…」くらいしか興味を持てなかったが、最近又吉さんのYouTubeを観て再読してみた。 再読の感想 約10年経って自分の経験値も僅かながらではあるが上がり前回よりは理解できた気がする。飛び抜けた才能があったり他者とは異なる奇抜な発想ができたとしてもそれが全てその人の思い描いた「成功」に繋がらないし、誰よりも聖人であったとしても報われないことも日常生活でも多いこと。 けれど異端な人物は善悪関わらず誰かの心に引っかかり何かを動かしてしまう。神谷と徳永はそんな関係だったのかなぁと感じた。神谷には徳永しかいないし、徳永には神谷しかいない世界があったように思う。 又吉さんがどこかの大学卒業祝辞でも言っていた台詞が出てきたが、自分はこの台詞を言える又吉さんはかっこいい人だと思う。
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芸能界の主人公(徳永)と先輩(神谷)の生活を中心に描かれている小説でした。 借金をしてでも、見栄を張り責任持って面倒を見る 先輩神谷に憧れさえも感じました。 死ぬまで「お笑い」を突き通す先輩の姿は一生忘れることは無いと思います。 作中、表現されている「線香花火」「脱皮」など ...
芸能界の主人公(徳永)と先輩(神谷)の生活を中心に描かれている小説でした。 借金をしてでも、見栄を張り責任持って面倒を見る 先輩神谷に憧れさえも感じました。 死ぬまで「お笑い」を突き通す先輩の姿は一生忘れることは無いと思います。 作中、表現されている「線香花火」「脱皮」など とても感慨深いものがありました。 他の作品については、明日用事があるため 明後日読みます
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4.0 2025 3/9 このタイトルは、徳永と神谷の2人の関係が始まったきっかけの花火大会のことを指しているのか、それとも、火花のように2人の芸人人生が一瞬で過ぎ去った儚さのことを表してるのか、色々意味がありそう そう思わせるほど、又吉さんの書く一文一文が丁寧で、日本語を大切に...
4.0 2025 3/9 このタイトルは、徳永と神谷の2人の関係が始まったきっかけの花火大会のことを指しているのか、それとも、火花のように2人の芸人人生が一瞬で過ぎ去った儚さのことを表してるのか、色々意味がありそう そう思わせるほど、又吉さんの書く一文一文が丁寧で、日本語を大切にしていることがすごくわかる。
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発売された時に読んでから、読み直してなかったので再読。 ストーリー自体はわかりやすくて読みやすい。 表現が豊かで、じっくり噛み締めたいからゆっくり時間をかけて読みたくなる。
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せっかく読書が好きになったから 又吉の作品は読んでおかねば!と勝手に思い手に取った笑 最初は慣れない言葉と文体が多いように感じて 読み進めるのに時間がかかってしまった、、 テレビで知らない芸人を観ると おもろいのかぁ? 笑わせてくれるのかぁ?となぜかすごく上から目線で見てしま...
せっかく読書が好きになったから 又吉の作品は読んでおかねば!と勝手に思い手に取った笑 最初は慣れない言葉と文体が多いように感じて 読み進めるのに時間がかかってしまった、、 テレビで知らない芸人を観ると おもろいのかぁ? 笑わせてくれるのかぁ?となぜかすごく上から目線で見てしまってる自分がいたなと、、 こちら側を全力で笑わせようとしてくれてることに気づいてなかった!! 芸人の舞台裏の一部を覗かせてもらえた気分になった! 今後、知らないコンビ名の解散ニュースを目にしたら これまでとは違う気持ちで お疲れ様、とか勝手に思ったりしそう
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好きなこと、つらいこと、怖いことに本当に向き合うとはどういうことかが、誠実な言葉を通して胸にまっすぐ落ちてくる。芸人という生き方ほど人間臭く、それ故に小説の題材に適したものはないんじゃないか。そう思わされるのは、主人公が師と仰ぐ神谷の破天荒な潔癖さや、主人公の挫折と成長、二人のお...
好きなこと、つらいこと、怖いことに本当に向き合うとはどういうことかが、誠実な言葉を通して胸にまっすぐ落ちてくる。芸人という生き方ほど人間臭く、それ故に小説の題材に適したものはないんじゃないか。そう思わされるのは、主人公が師と仰ぐ神谷の破天荒な潔癖さや、主人公の挫折と成長、二人のお笑い問答の描写が真に迫っているから。こんな文章を書く人は、嘘が上手なはずがないと思う。不器用な主人公は又吉さんなのか、なんで「火花」なのか。表題作の後の「芥川龍之介への手紙」でその答えが垣間見える。
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神谷さんのどこが面白いのか全然分からなかった。人を笑わせる為なら何だってするのに全然面白くないの怖いよ。馬鹿で真っ直ぐすぎる。笑顔でこの地獄を生きるんだろうな。高円寺の純情商店街とか、吉祥寺のいせやと井の頭公園とか、池尻大橋とか二子玉川とか、馴染みのある土地ばかり出てきて親近感...
神谷さんのどこが面白いのか全然分からなかった。人を笑わせる為なら何だってするのに全然面白くないの怖いよ。馬鹿で真っ直ぐすぎる。笑顔でこの地獄を生きるんだろうな。高円寺の純情商店街とか、吉祥寺のいせやと井の頭公園とか、池尻大橋とか二子玉川とか、馴染みのある土地ばかり出てきて親近感。 『芥川龍之介への手紙』も面白かった。
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話題になった当時にゲットしたものの、結局読まずに置かれていたので供養。 作者本人も芸人だったので、先行知識というか、モデルが居たのではと気になり序盤は集中できなかった。 ラストに近づくにつれ、淡々とした文章から、ライブ感のある物になって引き込まれた。 180ページ。紙の本リハビリ...
話題になった当時にゲットしたものの、結局読まずに置かれていたので供養。 作者本人も芸人だったので、先行知識というか、モデルが居たのではと気になり序盤は集中できなかった。 ラストに近づくにつれ、淡々とした文章から、ライブ感のある物になって引き込まれた。 180ページ。紙の本リハビリには丁度良かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今更ながら読了。面白かった。お笑いというエンタメの極地の芯にあるのは純な精神である、という主題は、純文学というジャンルでありながら、終盤の漫才のようなエンタメ性をも持ち合わせるこの小説の唯一性を見事に成り立たせていると感じる。スパークスの最後の漫才が大仰なフィクションめいていないのに涙が湧き出てくるのは、劇場で名も無き漫才コンビたちの暖かい終わりを見届け続けてきた又吉だからこそなせる技なのだろうな。 となれば議題はラストの是非についてだと思うが、僕的にはあのラストはありだと思う。この物語はあくまで神谷の伝記である。それと同時に徳永が憧れ続けた神谷の物語でもある。徳永は芸人の世界から去り、何もかもをネタにするために体を傾けていたあの頃から一般人の思考へとシフトしつつある。しかし、生まれながらの芸人である神谷は自分が思いついた面白いことを形にせずにはいられなかった。それを時に呆れながらも肯定してくれた徳永はもうそこにいなかった。ラストの神谷の異常性は、芸人としての徳永の異常性としても取れるだろう。たしかにスパークスが解散して終われば大団円だったのかもしれないが、神谷の豊胸手術を描いたところは、又吉の真摯さを感じた。もしかしたらモデルの先輩芸人さんとの間の身内ネタかもしれないしね。
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今更なくらい有名な本、出た時に読むとミーハーかと反抗して読まなかったけど普通に面白かった。 純文学よりかは青春小説っぽくて楽しい。 人物描写が上手すぎる。 神谷がとにかく最高、馬鹿だし、あほだし、カッコイイしかっこ悪いしでとにかく強烈。 そういえば又吉は関西弁だったと読んでて思い...
今更なくらい有名な本、出た時に読むとミーハーかと反抗して読まなかったけど普通に面白かった。 純文学よりかは青春小説っぽくて楽しい。 人物描写が上手すぎる。 神谷がとにかく最高、馬鹿だし、あほだし、カッコイイしかっこ悪いしでとにかく強烈。 そういえば又吉は関西弁だったと読んでて思い出した。流石ですね。
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