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ブルマーの謎 の商品レビュー

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2022/06/01

ぴったり密着型ブルマー。誰もが知っているようで、実は絶滅状態で、若者なんかは知らなかったりもする。いったいこのブルマーがなぜ生まれ、そして消えていったのか。 …という、社会学のある種の典型のような研究成果の本、である。 なぜって、ブルマーのことなど、みんな忘れても、ほうっ...

ぴったり密着型ブルマー。誰もが知っているようで、実は絶滅状態で、若者なんかは知らなかったりもする。いったいこのブルマーがなぜ生まれ、そして消えていったのか。 …という、社会学のある種の典型のような研究成果の本、である。 なぜって、ブルマーのことなど、みんな忘れても、ほうっておいてもいいじゃないか。だけど本書は真剣にブルマーの誕生と死亡への歴史を紐解いていくのだ。 ブルマーはなぜ登場したのか。 ちょうちんブルマーはかっこわるい、ぴったりしたものを、という説やら、技術の向上で作れるようになったとか、運動機能向上のためだとか。 いろいろあるが、どうも、ブルマーに日本女子らしさ、みたいなものを投影し強制したい輩がいたようだ。ブルマーは性的シンボルのようでもいて、しかし道徳的存在だったのだ! というわけで、ブルマーのことなどわからなくてもどうでもいいのだ、などと大上段に構えていたのに、すっかりひきこまれてしまった。どうでもいいと思える本こそ面白い、というのは一つの真理であろう。ただ、読んでいるのが周囲にバレるのが強烈に恥ずかしい本であった。僕の中のブルマー因子が何かを訴えているのだろうか。僕にもブルマーを性的に、あるいは道徳的にみる気持ちがあるのだろうか。

Posted byブクログ