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書楼弔堂 炎昼 の商品レビュー

3.9

58件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2017/01/28

内容が難しいので、脳味噌が疲れている時にはなかなか理解に時間がかかります。 でも歴史上の著名人の御主人とのやり取りが、その方の成し遂げたこととシンクロしているのでとても興味深く、ふむふむって感じ。とても楽しい。特に平塚らいてうさん、心に残りましたね。 読み出す時はこんな厚い本、途...

内容が難しいので、脳味噌が疲れている時にはなかなか理解に時間がかかります。 でも歴史上の著名人の御主人とのやり取りが、その方の成し遂げたこととシンクロしているのでとても興味深く、ふむふむって感じ。とても楽しい。特に平塚らいてうさん、心に残りましたね。 読み出す時はこんな厚い本、途中で挫折しないかと思うのですが、結局グングン読んでしまい、あー終わってしまったって思うのですよね。京極夏彦さんの本って。

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2017/01/28

読み終えて、 すごい!素晴らしいの一言!! とにかく、すとんと腑に落ちる ご主人の言葉の数数。 あぁ、やっぱり本を読むっていいなぁ としみじみ。 弔堂のご主人の名前が分かったり お店の外に出歩いていて、 ちゃんと生きている人間だったのね となんだかほっとしたり。 謎めいたご主...

読み終えて、 すごい!素晴らしいの一言!! とにかく、すとんと腑に落ちる ご主人の言葉の数数。 あぁ、やっぱり本を読むっていいなぁ としみじみ。 弔堂のご主人の名前が分かったり お店の外に出歩いていて、 ちゃんと生きている人間だったのね となんだかほっとしたり。 謎めいたご主人の実態が少しずつ 見えてきて嬉しかったりも。

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2017/01/25

シリーズ二作目。ありとあらゆる書物の集まる「書楼弔堂」を舞台に繰り広げられる物語。実在の偉人が数々登場するのが読みどころです。そしてやはり、本好きとしてはこの設定だけでわくわくさせられます。 哲学的とも思える考察が語られるのもまた魅力の一つ。「常世」での幽霊に関する議論には目から...

シリーズ二作目。ありとあらゆる書物の集まる「書楼弔堂」を舞台に繰り広げられる物語。実在の偉人が数々登場するのが読みどころです。そしてやはり、本好きとしてはこの設定だけでわくわくさせられます。 哲学的とも思える考察が語られるのもまた魅力の一つ。「常世」での幽霊に関する議論には目からウロコでした。なるほど、そういうことかあ。 全編通して登場する松岡がいったい何者なのかが気になっていましたが。うわ、あの人だったんだ! とラストで驚愕。

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2017/01/25

書楼弔堂シリーズの二作目。 語り手である女性の視点は共通ですが、それぞれのエピソードごとの登場人物と薦められる本とその後・・・という流れ。 前作が京極作品のセルフオマージュというか共通項みたいなものがあったのに比べて今回は史実と有名人がメインな感じ。その有名人についてなにかしらの...

書楼弔堂シリーズの二作目。 語り手である女性の視点は共通ですが、それぞれのエピソードごとの登場人物と薦められる本とその後・・・という流れ。 前作が京極作品のセルフオマージュというか共通項みたいなものがあったのに比べて今回は史実と有名人がメインな感じ。その有名人についてなにかしらの知識なり興味があればまた感慨深いものがあったのかもしれませんが「名前とおおよその人物像」くらいしか知らないとそれほどピンとこなかったり。。。でもよく知っていたらそれはそれですぐに「あああの人か」とわかっちゃうから最後の「その後」で驚く楽しみもないのかも。。

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2017/01/20

考えた事を書く。本になって多くの人が読む。読み取ったことを語り、考える。思索は言葉になり新たな本になる。行く道を照らすものになる。どう読み解くかは自分次第だが、語らう相手がいると解答は違ってくる。さて この先は‥‥

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2017/01/18

明治期に超リベラルな考え方の人が多すぎないか?と思いました。京極先生ってフェミニストなのね。 とても心地の良い世界でいつまでも浸っていたかったです。

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2017/01/17

京極夏彦氏の書楼弔堂シリーズ新作 活字が大きくて読みやすい 現にあるものが目に見えなかったりするものか、人は時に、ないものを見たりしますよ。 1番年長のご婦人を刀自と言う、元は戸主 と言う意味です 時は移ろい万物は流転する。諸行は無常、花は枯れ人は老い、死ぬ。変わることをは世の...

京極夏彦氏の書楼弔堂シリーズ新作 活字が大きくて読みやすい 現にあるものが目に見えなかったりするものか、人は時に、ないものを見たりしますよ。 1番年長のご婦人を刀自と言う、元は戸主 と言う意味です 時は移ろい万物は流転する。諸行は無常、花は枯れ人は老い、死ぬ。変わることをは世の習い、変わることを畏れてはいけない、 あのようとは、すなわちこの世に生きる人、すべての中にあるもの、 死後の世界は、生きている者の中にしかない、生きている私たちが、生きていくために生み出すもの、死者は誰も恨まない、ただ恨まれていると感じている人や恨んでいるだろうと思う人がいるだけ、だからこそ不要はある。

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2017/01/16

静かにその人のためだけの一冊を指し示す様はかわらず、迷える松岡と塔子をあるべきように導く姿が道標…いや、弔堂のごとく灯台のように見えてきます。その姿は探しても見つからず、ただそこにあるだけ、というところも同じく。塔子の行く末も気なりました。

Posted byブクログ

2019/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 時代は明治。僧から還俗した主人が営む書舗、「書楼弔堂(しょろうとむらいどう)」を舞台としたシリーズの第2作である。  前作から3年。案内役が、男性の高遠から女性の塔子に替わっている。文明開化とはいえ、まだまだ封建的思想が残る時代。彼女は、薩摩出身の祖父に反感を抱くも、一言も言い返すことができない。そんな自分に、嫌気が差していた。そして、準レギュラーにはあの人物。  偶然の成り行きで、彼女が客たちを弔堂に導く。この客たちが、ことごとく実在の有名人であり、主人によって悩みを取り除かれるというフォーマットは、前作と共通している。決め台詞もほぼ同じ。  「あなた様は―どのような本をご所望ですか」  京極夏彦作品で、書店主といえば、当然あの男が思い浮かぶ。弔堂の主人は、同じくらい弁が立つが、あの男ほど畳みかけるわけではない。と、前作では感じていたが、本作の主人は、相手に反論の機会を与えていない印象を受ける。前作より、明らかに押しが強い。  おそらく、主人が時勢のきな臭さを感じ取っていたからではないか。日清戦争を経て、富国強兵へ向かう時代。小説や詩や歌の意義とは、何か。それらを民衆がどう受け取るかは、作者の与り知るところではない。話題は心理学やら幽霊やらと幅広いが、主人のスタンスは変わらない。  決して激昂はしない主人だが、言葉の端々に静かな怒りが滲む。軍の幹部にここまで意見するのかと、ちょっと焦ったが…。現在も終わらない、各地の紛争、戦争。主人の正論が空虚に聞こえる、悲しい現実。  弔堂には、時の政府にとって都合が悪い本もあるのだろう。いつまで営業が許されるのか。このシリーズはさらに続くとのこと。事件は何も起きず、書店内で話し合うだけ。ミステリーというより論文のような、この稀有なシリーズの今後から、目が離せない。  塔子という人物にとって、これらの出会いは実りあるものだったろうか。読書の楽しみを知ったことは、収穫だったかもしれない。

Posted byブクログ

2017/01/15

天馬塔子と松岡国男の二人が主軸。国男さんの名前が特徴的すぎて、出オチみたいなとこはあるけど、歴史に名だたる方々の迷い惑う姿が描かれていて、ニンマリする。

Posted byブクログ