天子蒙塵(第二巻) の商品レビュー
第一巻は中華皇帝溥儀の第二夫人の離婚に纏わるその当時の中国史。 第二巻はいよいよ満州国の建国にかかる表舞台。 難しい…なんとか浅田次朗なので読めてるけど、人物像が確立できてないと誰の独白かわからずにはじまるので、なおさらピンときたときは嬉しいのだけど。 何度も巻末の地図を見直して...
第一巻は中華皇帝溥儀の第二夫人の離婚に纏わるその当時の中国史。 第二巻はいよいよ満州国の建国にかかる表舞台。 難しい…なんとか浅田次朗なので読めてるけど、人物像が確立できてないと誰の独白かわからずにはじまるので、なおさらピンときたときは嬉しいのだけど。 何度も巻末の地図を見直して、いっそのこと人物相関図なんかもあると助かるな…
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おーっ!盛り上がってまいりました。1巻が溥儀とか後宮界隈の後日談で、”これって本編で取り上げる内容なのか?”って微妙に疑問を持ってしまっただけに、2巻以降の展開が気になってました。でもそれは全くの杞憂に終わり、ここではまた、張作霖亡き後の同軍団構成員が、それぞれ取り上げられていま...
おーっ!盛り上がってまいりました。1巻が溥儀とか後宮界隈の後日談で、”これって本編で取り上げる内容なのか?”って微妙に疑問を持ってしまっただけに、2巻以降の展開が気になってました。でもそれは全くの杞憂に終わり、ここではまた、張作霖亡き後の同軍団構成員が、それぞれ取り上げられています。これが読みたかった。結構バラバラになってしまってるのはちょっと切ないけど、それぞれの心の中にまだ反骨心は燻っていて、その爆発力がどこへ向かうのかがこれからの読みどころでしょうか。まだまだ楽しくなってきそうな予感。続きに期待大。
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第二巻。 満州国の建国や利権を巡って、複雑に絡み合う関係を、登場人物それぞれの視点で展開していきます。 もう本当、面白い!ページを繰る手が止まらないほど、グイグイ読ませられますね。 吉永さんや、春雷兄さんも出てきて、懐かしさもひとしおです。 終盤の、文秀・玲玲夫妻が故郷を訪ねる...
第二巻。 満州国の建国や利権を巡って、複雑に絡み合う関係を、登場人物それぞれの視点で展開していきます。 もう本当、面白い!ページを繰る手が止まらないほど、グイグイ読ませられますね。 吉永さんや、春雷兄さんも出てきて、懐かしさもひとしおです。 終盤の、文秀・玲玲夫妻が故郷を訪ねる場面では胸がいっぱいになりました。 春児と春雷は時々会えているようなので、彼らと玲玲・文秀が笑って再開できる日が、早く訪れるといいな。。。
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一巻に引き続きこちらも一気読み。 中国の歴史に登場する面々、当たり前だけどひとりひとりに人生があってドラマがあって血も涙もあるということ。教科書では教えてくれなかった歴史をみごとに側面から教えてくださってこのシリーズに出会え他のは一生の宝ですね。 『蒼穹の昴』からまた読み返したく...
一巻に引き続きこちらも一気読み。 中国の歴史に登場する面々、当たり前だけどひとりひとりに人生があってドラマがあって血も涙もあるということ。教科書では教えてくれなかった歴史をみごとに側面から教えてくださってこのシリーズに出会え他のは一生の宝ですね。 『蒼穹の昴』からまた読み返したくなります。 第三巻が待ち遠しい。今度は誰をメインに?今からヤキモキそわそわしています。
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中国の近代の大河叙事詩の第6部の第二巻目。 第一巻が長いプロローグだったようで、いよいよ本編突入という感じです。 虚実の登場人物視点による臨場感あふれる群像劇となっています。 時間軸的には満州国建設前後の話で、中国人視点と日本人視点で固有名詞のルビを変えているのがよりリアルな感じを醸し出していると思います。 溥儀、馬占山親子、春雷による中国側の物語、吉永、志津による日本側の物語が歴史に絡めてうまく糾われています。 龍玉の所在も明らかになり、ラストの文秀夫婦の帰郷が物語の発端に立ち返りつつ、時代の変化を映し出しているように思いました。 日本という小さな国しか知らない民族が中国の支配を点と線から自国より遥かに壮大な満州という面に急速に展開してしまって戸惑っている状態であったという説明が腑に落ちました。 あと、「役人とは役職のある人ではなく役に立つ人」という台詞は名言だと思います。
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二巻では、蒼穹の昴シリーズでおなじみの面々が コレデモカッ!というくらい出てくる やっぱり面白すぎる、歴史でもあるけどフィクションでもあり こんな面白い小説を読めることが、本当に幸せだ 年内に、もう1回読み返したいな
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