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天子蒙塵(第二巻) の商品レビュー

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26件のお客様レビュー

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2019/01/30

第2巻では溥儀自身が語り手になって満州の立場からの建国を考えさせられたかと思うと、日本陸軍の永田鉄山が出てきたり、溥儀が日本陸軍は天皇が統制しているわけではないとの説明にビックリしたり、面白い展開だ。石原莞爾が影の実力者であった関東軍の新トップ武藤大将の石原を追い出すやり取りは面...

第2巻では溥儀自身が語り手になって満州の立場からの建国を考えさせられたかと思うと、日本陸軍の永田鉄山が出てきたり、溥儀が日本陸軍は天皇が統制しているわけではないとの説明にビックリしたり、面白い展開だ。石原莞爾が影の実力者であった関東軍の新トップ武藤大将の石原を追い出すやり取りは面白かった。日本が戦争に深入りしていくそのきっかけが興味深く「感じる」ことが出来る印象である。確かに満洲国は傀儡国家であったとしても満洲民族側のいろいろな動き、想いがあったことはあまり考えてこなかったことである。

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2018/12/11

大好きな馬賊の面々が出てきて、あぁ、そういうことがあったなと思い出させてくれつつ、楽しめました。あっという間に読了。次も楽しみ。

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2019/03/16

第2章 還我河山 溥儀の孤独 溥儀が長春に入り、満州国成立 張作霖の息子張学良、東北から離脱 馬占山、日本軍に抵抗

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2018/10/09

2巻目は市井に近いところから。 読み終わって強烈に印象に残っているのがこれも帯にある 「我に山河を還せ」という馬占山、魂の叫び。 切実というか迫真というかもう作中「我に山河を還せ」のシーンは、 浅田次郎だからこそ書けるシリーズ中でも指折りの名シーンではないかと思う。 文秀の里帰...

2巻目は市井に近いところから。 読み終わって強烈に印象に残っているのがこれも帯にある 「我に山河を還せ」という馬占山、魂の叫び。 切実というか迫真というかもう作中「我に山河を還せ」のシーンは、 浅田次郎だからこそ書けるシリーズ中でも指折りの名シーンではないかと思う。 文秀の里帰りで、国とは、民衆の望みとはを問うところを鑑みると 第5部『天子蒙塵』はこのあとの満州国建国、世界大戦へと繋がるための下地、準備的な立ち位置なのかな。

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2018/10/04

淑妃の独白から始まった、蒼穹の昴シリーズ第五弾は、2巻目にして満州国建国へと動き出します。 様々な別れや出会い、再会がドラマチックに描かれて、第三巻への期待を膨らませて終わりました。 早く第三巻が読みたいものです。

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2018/01/02

うーーん、戦前の日本軍は資金があったんだなぁ・・それにしても開拓で居留地を作り、日本人を守るという建前で軍事行為を広げるってのは、現代でも見かけるパターン。有明も似たようなケースかな?それにしても、これだけのシリーズになると思い出せない登場人物も(^^;) 満州事変の日本側、関東...

うーーん、戦前の日本軍は資金があったんだなぁ・・それにしても開拓で居留地を作り、日本人を守るという建前で軍事行為を広げるってのは、現代でも見かけるパターン。有明も似たようなケースかな?それにしても、これだけのシリーズになると思い出せない登場人物も(^^;) 満州事変の日本側、関東軍と分れるけど・・中国側、満州側の見方が入り乱れる。今まで知らなかった状況が描かれる。立場によって、分析も違うし。それにしても、実在の人物と創作の区別がつかないなぁ・・(^^;)

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2017/12/29

蒼穹の昴は長い読書生活の中でも一番素晴らしいと思ったものの一つだ。そしてここから様々な作品を継続的に執筆している浅田次郎氏。それらは必ず読むことにしている。 溥儀の目で、その妻の目で中国と日本を見る場面が多いが、清皇帝の成れの果ては自分が強い意思を持つことができなくなってしまう構...

蒼穹の昴は長い読書生活の中でも一番素晴らしいと思ったものの一つだ。そしてここから様々な作品を継続的に執筆している浅田次郎氏。それらは必ず読むことにしている。 溥儀の目で、その妻の目で中国と日本を見る場面が多いが、清皇帝の成れの果ては自分が強い意思を持つことができなくなってしまう構造的な腐敗だろうか。 これまでの作品に出てきたヒーローたちも少し絡みながら、思い出しながら読み進めた。 浅田次郎氏の中国語を少し交えた(正しく理解はできないけど)文体が私は好きです。

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2017/05/21

蒼穹の昴シリーズ。前作までの登場人物が、違う語り口で表現されている。この本を読めばシリーズ全体の流れがわかるので、まだシリーズを読んでない人、歴史にあまり興味のない人は、先に読むのもありかも知れない。

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2017/03/15

いやー、相変わらず面白かった!それぞれが希求するものが、いかに交わって時代というものが作られてきたのか。想像を巡らせずにはいられない。もちろんフィクションであることは重々承知の上、こんなやりとりもあっただろうかと考えることが楽しい。三巻も期待しています。

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2017/03/13

第1巻とは違い、歴史の流れに沿うように、様々な登場人物の視点から描かれている。 その性もあるのか、内容がてんこ盛りで、歴史の流れを追うので精一杯。 梁文秀が故郷に戻るラストにここで終わりかと思ったら、まだ続くらしい。 梁文秀と春児の再会はあるのだろうか?

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