あひる の商品レビュー
あひるはどうしてすぐに病気になったんだろう?コッソリ?違うあひるに替えていたのは何故だろう? あひるが両親を巻き込んだのには何が訳があるのだと思う。 他の2編には孔雀に間違えられたキジが出てきた。そしておばあさん。 主人公ではない鳥たちとの関わりが、何かを与えたのかな? 不思議な...
あひるはどうしてすぐに病気になったんだろう?コッソリ?違うあひるに替えていたのは何故だろう? あひるが両親を巻き込んだのには何が訳があるのだと思う。 他の2編には孔雀に間違えられたキジが出てきた。そしておばあさん。 主人公ではない鳥たちとの関わりが、何かを与えたのかな? 不思議な気分です。 それがいいのかも。
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やっぱり一筋縄ではいかない、この方の作品は… 謎を解き明かさないまま終わる感じがモヤっとする訳じゃなく、ザワっとすると言うか。 登場人物たちがその謎に執着せず普段の日常に戻るからなのか…
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「あひる」「おばあちゃんの家」「森の兄妹」 あひるは、気味の悪い話でした。次々と入れ替わるあひるののりたま。それに気付かない子どもたち。子どもたちを可愛がる父母は、何か病的に思える。主人公も主人公で、医療の資格試験の勉強をしているが、弟に子どもが居ることを考えると良い年だろうし、家から疎外されている印象を受ける。全ての種を明かしてくれない、もやもやが残る作品。でも、引き込まれた。 おばあちゃんの家と森の兄妹は、同じ舞台で、おばあちゃんがどちらにも出てくる。こちらも何か怖さが残る。
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映画『花束みたいな恋をした』に触発されて読んだ本その2。(そして完) 今作も案の定理解できなかった今村夏子ワールド!笑 このぞわぞわ感がなぜかクセになって、いつの間にかこれで4冊9作品になった。 たくさん読めばつかめるかなと思ったけどやっぱりてんでわからない!!笑 もはや沼な気...
映画『花束みたいな恋をした』に触発されて読んだ本その2。(そして完) 今作も案の定理解できなかった今村夏子ワールド!笑 このぞわぞわ感がなぜかクセになって、いつの間にかこれで4冊9作品になった。 たくさん読めばつかめるかなと思ったけどやっぱりてんでわからない!!笑 もはや沼な気がしてきた。今村夏子は沼。ハマってはいけない作家。 今作なんて3作品合わせても1時間で読み切れるくらいの短さなのに、頭の中は「???」状態だった。 解説を調べに行こう… それにしても今村さんの脳内どうなってるのか気になる…笑 以下自分のメモ 【自力じゃ全くわからなかった作品】 ・ピクニック ・あひる、おばあちゃんの家、森の兄妹 【何となくわかったつもりでいる作品】 ・木になった亜沙、的になった七未、ある夜の思い出 ・星の子 ・こちらあみ子
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現代の話だけど、昔話を読んだような印象を受けました。一見、シンプルで分かりやすいが、その裏には、何とも言えない不穏さが見え隠れする感じ。昔話でもありますよね。ものすごく気になるところまではいかないのだけど、なんか不条理だな、怖いなと思う感じ。 表題作は、あひるの「のりたま」の、...
現代の話だけど、昔話を読んだような印象を受けました。一見、シンプルで分かりやすいが、その裏には、何とも言えない不穏さが見え隠れする感じ。昔話でもありますよね。ものすごく気になるところまではいかないのだけど、なんか不条理だな、怖いなと思う感じ。 表題作は、あひるの「のりたま」の、可愛らしい様子に子供たちが自然と集まり、ほのぼのとした展開になるかと思いきや、何気に嘘が発生するところから始まって、以降は、幻想かと思うような事象(これを現実と捉えたら、それはそれで怖い)や、何気に暴力の言葉が含まれていたり、お姉ちゃんも耐える不憫さを見せつつも、なんか「んっ?」みたいに思える点があったり、それらをひっくるめて、現代的なイタイ人たちのように見せているのが面白いが、不穏さが気になる。 ただ、すごいのは、文章の見方によって、愛情あふれる仲の良い家庭に捉えることも、可能だという点にあります。これはこれで怖いのだけど、笑える要素もあるので、なんとも不思議な世界観です。 他の二篇、「おばあちゃんの家」と「森の兄妹」(まとめて読むことをお勧めします)は、おばあちゃんのある意味、神様めいた不思議さが興味深く、特に「モリオ」とおばあちゃんのやり取りが面白くて、印象に残りました。ほのぼのする。 ただ、これらの作品にも、「インキョ」の呼び方、怒られるのはおばあちゃん、お菓子はあげてないのかな、等、不穏さが何気に含まれているのが、やはり気になる。 が、それもよくよく考えてみると、人間の心の闇の部分として、または無意識にある可能性もありうると思うし、これがものすごく許せない感じまではいかない絶妙さも、味として捉えてもいいのかなと思いました。
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童話の様にスラスラ読める。 が、メタファーに気付かず作者の伝えたい事を理解しきれてないんだな、多分。 後半2つの話のリンクも読後しばらく分からなかったし。
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あひるはたぶん身内に似た人がいたらすぐに気づくのでは。私はすぐにわかったよ。 この両親の気持ちがわからなくもないけれど…いつかわたしがちゃんと家族として隠されず認められといいね。
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140ページの薄さと『あひる』というしまりのないタイトルに惹かれる。 このよくわからない感じ……この作者初読みの本『こちらあみ子』の時と同様の不思議な感覚を今回も感じた。 幸せとも不幸せとも言えない家庭にもらわれてきた一羽のあひるが家族にちょっとした変化をもたらしてゆく。 もらわれてきたのりたま(あひるの名前)を見に来る子どもたち、そしてなぜか病気になって入院を繰り返すのりたまの奇妙な変化、それをめぐる周囲の人たちの不可解なふるまいは「あなたたちだって似たようなことすることあるでしょ」と指摘されているかのよう。 どこか奇妙なのに真実味がある。 連作短編の3つの物語はお互いに絡み合い、触れてはいけない部分を鋭くやわらかに描写して読み手の心をざわつかせる。 おばあちゃん、そして孔雀はいったいなんだったのか? 読後感は決して爽やかではないけれど、読んでよかった本。
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このなんとも言えない不気味な感じがすごく好き。 あひるが1番心にずっしりきた。 あひるも、子供達も、主人公でさえも弟と弟の子供の代用品のような感じがして辛かった。 残り2作は不気味ながらも希望があったように思う。 老いることが避けられないならたくましいおばあちゃんになりたい。
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