あひる の商品レビュー
読書芸人で知って、読んでみました。 ・・・が、うーん、とにかく気持ち悪い話で、好きじゃない。 「あひる」はふつうに理解できた(と思う)けど、 後の2作は、ワタシの理解力では分からなくて、完全に消化不良。
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図書館で借りた本。 読書芸人で紹介されていたけど、図書館になくてあきらめていた本。いつの間にか図書館に入っていたので、すぐに予約して借りた。内容3つの短編集で、どれもほんわりとして、半分も理解できてないと思われる。それでも集中してすぐに読めた。
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すごく不思議な世界感。 物語は、どこといって特別変わったところのない日常を描いている短編。 なのに印象的でした。 「あひる」 「おばあちゃんの家」 「森の兄妹」
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kindleunlimitedで扱われていたので読んでみた。著者の今村夏子は今年の芥川賞候補に挙がっている。 優しい文体で過去を振り返るような、懐かしさがある。しかし決して快いだけの「昔」ではなく、幼い純真と現実の硬さがチクチクと痛い。 昨日山形のばあちゃんが亡くなったと母か...
kindleunlimitedで扱われていたので読んでみた。著者の今村夏子は今年の芥川賞候補に挙がっている。 優しい文体で過去を振り返るような、懐かしさがある。しかし決して快いだけの「昔」ではなく、幼い純真と現実の硬さがチクチクと痛い。 昨日山形のばあちゃんが亡くなったと母から電話があった。3年ほど前に施設に入っているばあちゃんにあった。いろんなことは忘れていっているみたいだったが、僕のことは覚えてくれていた。僕が結婚して奥さんがいて、子供がいることは忘れちゃっていたみたいだったけど。一緒に暮らしていたわけじゃないし、もう94にもなるからと気持ちは静かだけれど、心が何かを感じようとしている気がする。 読みながらばあちゃんのことを思いだした。じっと考える良い機会を与えてもらった。 17.6.24
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衝撃作と言うとまた大袈裟に!と言われそうだが掛け値無しで衝撃作だった「こちらあみ子」…それ以来「書きたいものがない」と半ば引退同然だった今村さんが「書きたいもの」が出来たときのペンは鋭く次作を待ち望む気持ちを裏切ることはなかった。 誰にも似ていないその世界観はなんと例えたらいいの...
衝撃作と言うとまた大袈裟に!と言われそうだが掛け値無しで衝撃作だった「こちらあみ子」…それ以来「書きたいものがない」と半ば引退同然だった今村さんが「書きたいもの」が出来たときのペンは鋭く次作を待ち望む気持ちを裏切ることはなかった。 誰にも似ていないその世界観はなんと例えたらいいのだろうか? 強いていえば「合わせ鏡のホームドラマ」… 一見なんの変哲もない家族の風景なのだが重なり合う鏡の何枚かに見てはいけないものが写り込んでいるような心のざわざわ感がこの人の作品の特徴でこれがまた癖になる。 短い本だが紛うことない傑作
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この人の作品は心にすっと入ってくる 同年代だからか?! 内容がリアルすぎて。。。 言葉に無駄が一切なく読みやすい
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今村夏子さんの本は、心がざわざわするね。 誕生日会に誰も来ないとか。 インキョて言葉とか。 拾った軍手はめて貸してもらった漫画読むとか。
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3篇どれも子供から見たよくある日常の延長で、ほんの少しだけ黒い影がさしている。その黒さについて描写されることはないのだが、だからこそ読み手側は強く意識してしまう。誰の日常も、全てをつまびらかにすれ ば、こういうざらっとした割り切れなさを含んで過ぎているのかもしれない。
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+++ あひるを飼うことになった家族と学校帰りに集まってくる子供たち。一瞬幸せな日常の危うさが描かれた「あひる」。おばあちゃんと孫たち、近所の兄妹とのふれあいを通して、揺れ動く子供たちの心の在り様を、あたたかくそして鋭く描く「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の3編を収録。 +++ ...
+++ あひるを飼うことになった家族と学校帰りに集まってくる子供たち。一瞬幸せな日常の危うさが描かれた「あひる」。おばあちゃんと孫たち、近所の兄妹とのふれあいを通して、揺れ動く子供たちの心の在り様を、あたたかくそして鋭く描く「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の3編を収録。 +++ 表題作のほか、「おばあちゃんの家」 「森の兄妹」 +++ 外から一見すると、ほのぼのとした日常の暮らしのひとコマのように見える。だが、一歩近づいてみると、そこにはほんのわずかな歪みや傷があり、胸のどこかをざわめかせるのである。しあわせそうに見える光景から、表面の薄皮をはいでみたら、見てはいけないものがふと現れてしまったような、不穏な心地にさせられるのである。かと言って、ほんとうにひどいことが行われているわけでもない。その不穏さの忍び込ませ方が絶妙で、何となく厭な気持ちになりそうになりながらも先へ進まずにはいられないのである。あっという間に読めてしまうにもかかわらず、胸の奥深くまで沁みとおる一冊である。
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後味が悪いような、悪くないような。子供というのは、大人の行動を見ていないようで、ちゃんと見ているんだなと思った。子供に対して、「ごまかす」や「うそ」はやっぱりいけないと、一人の人間として向き合って上げないといけない気がしたのは、私だけかな?
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