紐結びの魔道師 の商品レビュー
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オーリエラントの魔道師シリーズの第五作。 紐結びの魔道師エンスの物語。 腕は立つし、懐も深いし、魔法も達者(?)だし、 ファンタジーらしからぬ明るいくキャラクターで楽しかった。 招福の魔道師だからか。 祐筆のリコとのコンビも面白いし。 何百年も死なないのは、どんな人生なのだろうか。 年齢よりずっと若く見えるが、永遠に若いわけではない。 若く見られて嬉しくはならないだろう。 ほとんどの人を見送ることになる。 別れに慣れてしまうのだろうか。 長生きだからといって、 必ずしも金持ちになれるわけではない気がする。 そもそも金は必要だとして、金持ちになりたいのだろうか。 物に執着するだろうか、広い館に住みたいだろうか。 自分はスナフキンのように、旅から旅へと暮らす気がする。 冒険をするような年ではないといいつつ、 新しい土地へ、人生へと旅をはじめる「魔道師の憂鬱」が面白かった。
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オーリエラントの魔道師シリーズの中で、一緒にいていちばん安心できそうな魔道師の話。 闇を身に持ちそれを自覚しながら生きていくリクエンシスが頼もしい。あと単純に紐がたくさん結ばれているのを想像するとかわいい。
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シリーズの中では1番好きかもしれない。 エンスの飄々とした生き方と、時々の相棒との掛け合いも面白かった。 エンスとニーナがこの先どう生きて行くのか、とっても気になる。
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シリーズ第5弾は一人の魔導師の短編集 解説の池澤春奈と同じでリクエンシスが今のところ一番のお気に入り♡
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短編集だが最初の一編が「オーリエラントの魔道師たち」と同じだったので、間違えたかと思ったが、次からは新しい物語でした。リクエンシスの軽やかな、けれど長い長い人生。次作にニーナは出てくるのかな。あ、ケルシュが出てきた! 巻末の年表がありがたい。
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紐の結び方で色んな魔法が発動する魔導士の話。今回は前向きな主人公が日々楽しそうに過ごしているイメージで、読んでいて楽しいです。 理不尽な死というのが今回ないので、余計にとても私好みです。
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紐を結ぶことで幸福を呼び込む、テイクオクの魔道師リクエンシスを主人公とした短編集 ガッシリとして背の高く、ささいなことでも快活に笑う およそ魔道師とは対極にあるような人柄のその人の魔法は 深く生活に根ざした、人との繋がりの魔法 ***** 初め、紐を結んで魔法をかけるなん...
紐を結ぶことで幸福を呼び込む、テイクオクの魔道師リクエンシスを主人公とした短編集 ガッシリとして背の高く、ささいなことでも快活に笑う およそ魔道師とは対極にあるような人柄のその人の魔法は 深く生活に根ざした、人との繋がりの魔法 ***** 初め、紐を結んで魔法をかけるなんて地味な!! とっさのときはどうするんだ!! と思いながら読んだけども 先の魔法大戦のようにドンパチやらかすだけが魔法じゃないんだよなぁと 気持ちを改める 効果を念じながらせっせと編み込まれる紐はいっそ深く強く祈りがこもるようで 何かを結びつけたり、掬いとったり そういう繋がりを、愛しているのかなぁと この世界の好きなところは、魔法が今まさに作られて形になっていくのを目の当たりにできるところ 既にあるものを練習したり習得したりするのでなく それぞれの第一人者が、試行錯誤を重ねて 編み出していく様子がとても面白いなぁといつも思う 今回も、エンスと旅をしながら様々な風景を見ることが出来た いい旅だった
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図書館で。そろそろこのシリーズ買おう。 最初の作品は読んだことがあったのでおや?又同じ本借りてきちゃったかなと思ったら後は読んだことない作品でした。紐の結び方で魔法を発動するって発想が面白い。 最後の短編はちょっとアルケミストみたいだなぁなんて思いました。色々の作品がそこここで...
図書館で。そろそろこのシリーズ買おう。 最初の作品は読んだことがあったのでおや?又同じ本借りてきちゃったかなと思ったら後は読んだことない作品でした。紐の結び方で魔法を発動するって発想が面白い。 最後の短編はちょっとアルケミストみたいだなぁなんて思いました。色々の作品がそこここでリンクしているのも嬉しい。いわゆるという魔導士ではなく本や石や紐といった魔法使いってのが又面白いなぁと思うのです。
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紐結びの魔導師、リクエンシスの冒険を描く連作短編集。 とかく昏く沈みがちな魔導師たちの中で、リクエンシスは珍しく剽軽で肉体派でもあり、人間味にあふれていて、シリーズ中の魔導師の中でもお気に入りなので、彼の人生の旅を一緒に辿るのはとても楽しかった! もう一人のお気に入り、ケルシュ...
紐結びの魔導師、リクエンシスの冒険を描く連作短編集。 とかく昏く沈みがちな魔導師たちの中で、リクエンシスは珍しく剽軽で肉体派でもあり、人間味にあふれていて、シリーズ中の魔導師の中でもお気に入りなので、彼の人生の旅を一緒に辿るのはとても楽しかった! もう一人のお気に入り、ケルシュにも会えて嬉しかった! たったひとつ残念なのは、な〜〜んで文庫書き下ろし?! 『夜の写本師』からずっと単行本で揃えてきたのに〜〜! 文庫で出てから単行本には、ならないよなぁ。 創元社さま、ファンの心を悩ませないで下さい。
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「オーリエラントの魔道師たち」に出てきた、紐結びの魔道師リクエンシスを主人公にした短編集。今までの乾石さんの魔道師たちは心に闇を抱えていたけど、リクエンシスは陽気で明るくて闇とは無縁だった。魔道師の中でも稀有な存在、招福の魔道師。何百年も生きて、喜びを見出せなくなっていたリクエン...
「オーリエラントの魔道師たち」に出てきた、紐結びの魔道師リクエンシスを主人公にした短編集。今までの乾石さんの魔道師たちは心に闇を抱えていたけど、リクエンシスは陽気で明るくて闇とは無縁だった。魔道師の中でも稀有な存在、招福の魔道師。何百年も生きて、喜びを見出せなくなっていたリクエンシスが、ニーナに一緒に暮らそうと伝え、日々の中に幸福を見出していこうとするラストが良かった。
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