リバース の商品レビュー

五十嵐貴久(著者)

2017/04/20

「リカ」の前日譚というか原点の物語。裕福で優美な雨宮家の家政婦の視点を通して語られる物語は、まあなんともいえず気持ち悪いこと。主観者の幸子が世間知らずだってのもあるけれど、いやいやそれはないだろ！　と突っ込みたいところ満載です。この家族、異常すぎますってば。
なるほど、これほど異常な家庭で育ったらああなるのね、と思いつつ読んでいたのだけれど。表面通りに読んだ自分の甘さを感じさせられました。たしかにキャラの印象が違う気はしたのだけれど……そういうことだったのか！

2017/04/19

三夜続けてシリーズ完結。時系列といい語られ方といいおもしろい。細かい描写を味わうほど小説通ではないので、ただただよくもまあこんなことを創造できるなぁと物書きはすごい。ホラーですわ。

2022/09/08

結構早めに正体に気付きつつドキドキしながら読了！救われないラスト…最高です！
次はリカと本間さんの10年間の逃亡生活を書いて欲しい(笑)

2017/02/28

怖い。

母親の折檻シーンも怖い。

リカ を読んでいないので先入観なしに手にとったけど、これ、胎教によくないな…

2017/02/26

雨宮家で働く事になった 家政婦の幸子。
長野県出身の幸子は 育ての親である教会の神父に 雨宮家の出来事を手紙で書いていた。
最初の頃はキラキラした内容だったが、徐々におかしな内容になって行く。

第3弾でかなり期待していたが、もっと ぶっ飛んだストーリーでも良かった気がする。
人間離れしたリカの あの身体能力は 発揮されなかった。

2017/02/17

絶対戻っちゃダメ…もどかしくて苦しかったです。
家庭環境がいかに人格形成に重要か恐ろしいほどわかります。
神の力さえも敵わなかったのなら大人になったリカを止められないのも仕方ないのでしょうか。

2017/02/05

とにもかくにもグロテスク。
リカが筋金入りってことがよくわかった。
しかし出る人出る人みんな殺されちゃうとは、五十嵐さん、やり過ぎじゃないですか？
まあ、リカがそれだけ常道を逸しているってことなんでしょうが…
で最後にリカと名乗ったのは、やはり結花ですよね。
身長が高いし、リカになりたかったんだから。

2017/01/13

はやくつづきを〜！そんなかんじw

今までの「リカ」「リターン」とは違った恐怖。家政婦幸子からの手紙のみで語られるので、最初はちょっと書き方とかいらっとするけど、こんな女性が書いたような文章を書ける五十嵐さんすごい！

何よりも「リターン」の菅原刑事でてくよ！？ねねね！これすごいよ！涙出たもん！！！

何も知らずにここの家に住み込みで働いているという幸子の身になると本当に怖い…リカは梨花なのか？そして殺しを働いたのは梨花と結衣の2人なのか？これを母は知っていたのか？とりあえずこの後のリカを知りたい…謎が残る終わり方だったので、「リカ」「リターン」よりも星一つ少なめです…

個人的には結花が尊敬する姉、梨花になりすまして「リカ」と語るのではないかと思うのだけど…(身長、病気をしていた過去からの容姿、体臭などから)

2016/12/15

世にも恐ろしい狂気的ストーカー、リカは
どうやって生まれたのか。

その生い立ちが綴られた本作。

物語は、両親を早くに亡くし長野の田舎町の教会で育った
高卒の女の子、幸子が
東京の広尾の大邸宅、雨宮家で家政婦として働くところから始まる。

神父さまにあてた手紙形式で綴られる。
ちょっと慣れるまで、うっとうしい感じもあったけど
だんだん、幸子目線で語られることの
ソフトさ、純朴さが、
後に起きるおぞましい様々な事件をより恐怖に感じさせる。

誰もがうらやむ資産家、雨宮家。
大きな家、美しい奥様、
お医者さまで、優しくステキな旦那様。
それはそれは、美しく成績も優秀な双子の小学６年の女の子たち。。。

この家で起きる様々なことを、幸子目線で語られ
純粋ゆえに、幸子には、よく分からないことや
理解できないことが
「それは違うよ！！」「そこは、こうだよ！！」と、教えてあげたくなるほどリアル。

リカは、この幸子なのか。
最初のほうは、
幸子が、後に、リカを名乗るのか？と思いながら読んだり

最後のほうにいくと
いや、もしかしたら、リカは、結花のほうなんじゃないか？と思ったり。

いやいや、まさか、母親？

それは、ない。

まさか、小学生のお嬢様が・・と、幸子の文章に残ってるし。

それとも、結花と梨花、
ふたりでリカなんじゃないか？と、
それなら、瀕死の状態でも、どうにか看病してもらったり
移動できたり可能だし。。

いやいや、

やっぱり、リカは梨花なのか・・・・？と、

読み終えて、もう一度、
クライマックスのシーンを、読み直したりして。

五十嵐貴久さん。
お願いです。

ここから、リカは、どうやって育っていったのか、
この後が、知りたいです。
看護婦になったのか。
この後、どこで誰に育てられたのか。

それとも、たった一人で生き抜いていったのか。

リカは、棒のように細くて
顔色が悪く、
ものすごい悪臭がする。っていう理由も、
一人で生きた証なのかもしれないと思ったり。。。

読み終えてなお、あれこれ妄想が広がって
頭から離れません。

どうか、どうか、この「リバース」から「リカ」になるまでのリカを
ぜひ
是非、書いてください！！！！！！

2016/12/05

「リカ」「リバース」の続編であり、リカの原点を描いた作品。
長野から出てきた幸子が雨宮家で家政婦になるところから始ます。内外であらゆる女性と関係を持つ旦那さん、愛人の娘であるためコンプレックスをもつ奥様。優秀で容姿端麗な双子の女の子。いびつな家庭環境の中で作成されるリカの本性が育成されます。

この作品のひとつの命題がリカの正体は誰なのか？
梨花結花の双子か、奥様かはたまた幸子か千尋か。
自分の解析力があっていれば結花だと思いますが、それが正解なのか最後まで確認できず。
想像に任せるといったところでしょうか。

また、最後まで旦那様の死の全貌、奥様の友人有友の正体や、結花が病気になった時に出てきたお茶の正体が最後までわからずに残念。