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紙の城 の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

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2017/02/20

図書館で結構待って借りて読んだ。返却もあるので、通勤時間を中心に、1週間程度読了。 偶然にも先月、新聞社が舞台の映画「クライマーズ・ハイ」を見ていたので、リアルな映像を浮べながら読むことができた。結構分厚いなぁと思っていたのに、映画の様な疾走感♪ 最終章、主要キャラクター2人の...

図書館で結構待って借りて読んだ。返却もあるので、通勤時間を中心に、1週間程度読了。 偶然にも先月、新聞社が舞台の映画「クライマーズ・ハイ」を見ていたので、リアルな映像を浮べながら読むことができた。結構分厚いなぁと思っていたのに、映画の様な疾走感♪ 最終章、主要キャラクター2人の言葉が心に残った。 ●308ページ 安芸の言葉 「いつも身近にあったものが突然なくなった時、あとで大切だと気付いても遅いからです。私は過去にそのような苦い経験をしているんです。だから大切だと感じたものは絶対になくさないよう守ろうと決めたんです」 ●313ページ 権藤の言葉 「お言葉ですが、潤沢な資金と知恵があったとしても、記者の心までは買うことはできません」 そして、最後の最後、桐島と尾崎の生き生きとした記事が飛び込むシーンで、爽快な気分で読み終われた。

Posted byブクログ

2017/02/10

よかった。テンポよくすすむ。 特に終盤は、読み方が雑になってしまうほど次が、次が…と、読み進めてしまった。 新聞社が新進気鋭?ぽっと出?のIT社に買収されようとしている。 それを社員は阻止できるのか? この作家さんの本は、初めてだったけど元は新聞社だけあってリアルだった。...

よかった。テンポよくすすむ。 特に終盤は、読み方が雑になってしまうほど次が、次が…と、読み進めてしまった。 新聞社が新進気鋭?ぽっと出?のIT社に買収されようとしている。 それを社員は阻止できるのか? この作家さんの本は、初めてだったけど元は新聞社だけあってリアルだった。 池井戸さんも、元は銀行員だけあってリアルだったけど、それを知ってるだけに通ずるものがお二方ともある。

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2017/02/02

読み応えのある作品。ストーリー展開もさることながらテーマである紙の媒体、この作品では「新聞」の行く末を、業界の体質からインターネット配信やデジタル化と行った課題に至るまで考え抜かれた作りとなっていて、読者を良質な議論に巻き込みつつ最後まで読み手を飽きさせない。面白かった。

Posted byブクログ

2017/01/30

面白かった。序盤,新聞社側はさすがだけどIT企業側が何かステレオタイプだなとか,ラストは読めるし池井戸潤みたいになってきたなとか思ったけど,ぐいぐい引き込まれて,そんな浅はかな感想をもってごめんなさい,と思った。株式の譲渡制限があることを知らなかったし,その深さに感銘した。トラン...

面白かった。序盤,新聞社側はさすがだけどIT企業側が何かステレオタイプだなとか,ラストは読めるし池井戸潤みたいになってきたなとか思ったけど,ぐいぐい引き込まれて,そんな浅はかな感想をもってごめんなさい,と思った。株式の譲渡制限があることを知らなかったし,その深さに感銘した。トランプの発言とか見てると,現実味を増すというか,頑張って欲しいなぁと心から思う。

Posted byブクログ

2016/11/30

IT企業が新聞社に買収を仕掛ける。 防戦する新聞社。 突飛な仕掛けはありません。 割と正攻法のM&A話です。

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2016/10/27

IT企業に買収されかけている新聞社の生き残りをかけた戦い。 そこにあるのは記者としての矜持と紙の新聞への思い。それはそのまま毎日届く新聞を楽しみにしている私たちの声でもある。 確かにネットの情報の方が先に届くし、必要な時に必要なものが取り出せて便利ではある。けれど、そこには出自不...

IT企業に買収されかけている新聞社の生き残りをかけた戦い。 そこにあるのは記者としての矜持と紙の新聞への思い。それはそのまま毎日届く新聞を楽しみにしている私たちの声でもある。 確かにネットの情報の方が先に届くし、必要な時に必要なものが取り出せて便利ではある。けれど、そこには出自不明なうわっつらだけの言葉の羅列も多くある。それを取捨選択するだけの目が私たちにあるのだろうか。じゃぁ、紙でモノを読むことって何だろう。ただの文字や情報だけではないなにかがそこにはあるはず、だからこそ私たちは紙の情報を必要としているのだろう。安芸たち記者が必死に守ろうとしていた「新聞」を今日はちょっといつもよりゆっくり読もう。ひとつひとつの記事の後ろにいる彼らの、そしてそれを届けてくれるたくさんの人たちのことを考えながら。 しかし、これだけの買収を目の前にして、最後はこうなのか、ってところに違和感もあったのだけど、それが短期間にのしあがってきた轟木たちの薄さってことなのか、とも。

Posted byブクログ