タダイマトビラ の商品レビュー
んんん~私には分からないやつ。 これ最後どうおさめるのかなと思ってたらこういうラストね~凡人には理解できなかったです。この人の前読んだのは好きだったのでぼちぼち読んでいくと思う。
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家族という生活形態を成しながら絆を持たない親子4人。長女の冷めた視点から形骸化した人間関係を描く。この世の事とは思えない展開なのに一皮むけばどこにでもありそうな話だと思えてきてしまうのが恐ろしい。
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母性が少ない母親、あまり帰らない父親、そんな家族を冷めた目で見て早く自分の家族がほしいと思う恵奈、両親の気を引こうと問題を起こす弟の啓太。 恵奈によって語られる壊れた家族の物語。 恵奈は小学生の頃から「家族欲」を満たすためにたくさんの工夫をして来て、高校生になってからは彼氏...
母性が少ない母親、あまり帰らない父親、そんな家族を冷めた目で見て早く自分の家族がほしいと思う恵奈、両親の気を引こうと問題を起こす弟の啓太。 恵奈によって語られる壊れた家族の物語。 恵奈は小学生の頃から「家族欲」を満たすためにたくさんの工夫をして来て、高校生になってからは彼氏もできて、着々と自分の欲望を満たすために動いてきた。 彼氏と夏休みの間、同棲したことによって、やっぱり自分の求めているものが手に入らないと気づいてしまう。 そこからの精神の崩壊がすごかった。 ラストにかけて渚さんや家族に恵奈が語ったことなんてホラーだしもう狂気しか感じなくて、読んでいて怖かった。 恵奈の壊れた世界はもう修復されることはないんだろうか。 母性ってみんなが当たり前にもつものじゃなくて、やっぱり育ってきた環境も重要で、恵奈の母親が十分に愛されてなかったから、こんな状態になってしまったのかなとも思う。 それは恵奈にもかなりの影響を及ぼしている。 もちろん恵奈が悪いわけはなく、ただただ恐くて切なかった。 家族に与えられなかった愛情の代償は大きすぎた。
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なんでしょう、怖いです。「家族欲」って。少女とその家族を描いていますが、こんな家族あるんか、いや、あるかもな、、、と思わされました。ただ、最後はよくわかりませんでしたが。。。
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家族小説の一つですが、これまで読んできたのとちょっと違います。 子供達に愛情を持てない母親。かといって虐待する訳では無いが子供には無関心。しかし家事は義務としてこなす。父親は家庭を顧みない。そんな家に育った娘・恵奈の物語。 今の家族に完全に失望した恵奈が行う家族欲を満たすための自...
家族小説の一つですが、これまで読んできたのとちょっと違います。 子供達に愛情を持てない母親。かといって虐待する訳では無いが子供には無関心。しかし家事は義務としてこなす。父親は家庭を顧みない。そんな家に育った娘・恵奈の物語。 今の家族に完全に失望した恵奈が行う家族欲を満たすための自慰的空想につけた名前がカゾクヨナニー。早く新たな本当の家庭を作ることを目標に「本当に好きな人」を探す恵奈だが、彼が自分に求めたものがカゾクヨナニーだと分かり。。。 何だかつらい話です。著者は「家族愛なんて存在しないよ。そんなのまやかしだよ」と言っているようです。でも自分の体験から言ってもそんな事は無いですよね。 最後は何だか妙なSF的世界に入って行きます。その辺りの違和感も含め、どうも私は村田さんを苦手なようです
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母親が「産んだからって、どうして必ず愛さないといけないの?」 という子供に対する考え方が普通では考えられないです。 父親は仕事に励んでいるという名目で母親に対してもあまり関心がなく、 愛情に飢えている子供たちにもあまり目を向けることなく過ごしているのも 両親共に家庭放棄、育児放棄...
母親が「産んだからって、どうして必ず愛さないといけないの?」 という子供に対する考え方が普通では考えられないです。 父親は仕事に励んでいるという名目で母親に対してもあまり関心がなく、 愛情に飢えている子供たちにもあまり目を向けることなく過ごしているのも 両親共に家庭放棄、育児放棄に近いなと思ってしまいました。 こんなことだから主人公の恵奈は家族という形にも憧れていたり、 本当の家族というものや自分の居心地の良い場所などを 見つけたくなったのかもしれなかと思いました。 それがカゾクヨナニーという奇妙は行動にもなっていったわけですが。 これも一見すると奇妙な行動と思ったりしますが、 形を変えれば自分の居心地の良い場所というのは誰にもあることなので 理解しようと思えば出来ることだなとも思えました。 弟も姉に例え的を得たことを言われていても、 それに動じず反抗をしていたのは 実は本当の心や弱みを見せたくなかったのではないかと思えました。 家族という形をこのような視点から見てみるとても不思議で 改めていったい何なのだろうと考え直してしまいました。 ラストの方ではSFのようなファンタジーのように 自分探しの行きついた所が描かれていて意外な展開になり吃驚です。 「コンビニ人間」の時にもユニークな世界観で驚きましたが、 こちらはもっとスケールの大きな空間になっているので別世界のようでした。 所々に少しグロテスクな表現があったりしますが、 これが村田さんの独特な世界観なので斬新で 想像力を掻き立てられた作品で面白いなと思いました。
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