タダイマトビラ の商品レビュー
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中毒なのか、、、? 村田さんの本を見つけると手にとって「しまう」。 また今回も、とんでもない小説なんだろうな、と思いながら読む。 当たってた。 とんでもなかったし、読後感がとても良くない。(褒めてます) いつもだいたい悲惨なことになるし、怖いし気持ち悪いしキツいんだけど、何で読みたいと思って「しまう」んだろう。 村田さんの小説に流れる、現世を生きている居心地の悪さだとか、この世の色々なものを気持ち悪いと思う感覚に、共感できるところがあるからなんだと思う。 気持ち悪いけど、わかる。わかるから怖い。
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かわいいかわいい人類。 とあるツイートのこの言葉を思い出した。主人公の私が最終的にホモ・サピエンスを「愛おしい」「かわいい」と捉える心理がとても興味深い。「終わりをもっとかわいく捉えたい」。女の子にとって「かわいい」とは何なのだろう。そのヒントのようなものが、この小説にはあった気がする。 物語が進むにつれて「壊れて」いっているのは明白で、それにしたって最終的には言葉が鳴き声みたいに細切れになっていくのはとても真理な気がして震えた。この圧倒的な飛躍。どこか早見純っぽくもあって、不思議と読後感は悪くない。
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文庫本解説の樋口毅宏さんが、感想を代弁してくれている為引用させてもらう。 村田沙耶香さんの小説は、 「あたまがおかしい。最高。」これにつきる。 常識、意識をぶち壊し全く違うものを見せてくれる。 ラストは気分が悪くなるような描写、それでも光がさしているような終わり方。 家族や常識...
文庫本解説の樋口毅宏さんが、感想を代弁してくれている為引用させてもらう。 村田沙耶香さんの小説は、 「あたまがおかしい。最高。」これにつきる。 常識、意識をぶち壊し全く違うものを見せてくれる。 ラストは気分が悪くなるような描写、それでも光がさしているような終わり方。 家族や常識とはナニだろうか。
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ありがちなネグレクトの話かなと思わせてからのラストシーンは衝撃的。ある種の救いなのかも。 ラストシーンで執拗なほど「かわいい」「愛しい」との言葉か使われているのが印象的。これらの感情はある意味で自身とは距離を置いた言葉でもあるんだなと思わされた。
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家族愛に嫌悪感を抱く一方で家族愛に飢えてる、なんかそういう簡単に分類できないことや矛盾てあるよなあ ニナオとのカゾクヨナニーの時間はずっともう自分の一部で、自分の中だけの自分にだけ都合のよい理想のかたちだから絶対的に特別なもので 家族欲を欲したときにしてたカゾクヨナニーを、恋人が自分に!ってときのあの領域侵食された汚されたような侮辱感、なんかすごいわかる気がした 特に母へのモノ観察するような言い回し、この感じ安定してすき メモ 「それは本当に食べたくて食べているのではなくて、これしきのトラブルをまったく意に介せず呑気に大学芋を食べるサバサバとした自分でいたいのだった」 「唇を舐めるとまるで、弟が吸いたがっている甘い蜜のような味が舌に絡みついてきて、私は顔をしかめた」 「ワカメの量を間違えて具だらけになった吐瀉物のような味噌汁を、私は微笑んで受け取った」 ーーー 解説の村田沙耶香作品への感想、ほんとそれですよね
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何が…何が起きているんだ…!!!!!!????? 家族なんてくだらないと村田沙耶香は現代人に叩きつけてくる…
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カゾクヨナニーのワードセンス。 家族は精神的構築のシステム、というような表現の仕方が、一理あるなと感じた。 クライマックスは、村田沙耶香作品の中でも、群を抜いて具合が悪くなった。(いい意味で) 恵奈のワンピースでカゾクヨナニーをする浩平のシーンが秀逸だった。
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家族とはなに?子供愛の無い歪んだ母、父も帰ってこない。そんな中に育った主人公。夏休みの間彼氏の家に泊まり込んでもなんとも思わないヤバい母。この世界間はパラレルワールドのようだ。
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2019年の1月1日に読んだ本。 当時のパートナーから借りた本。 この年の元旦は『シュガー・ラッシュ:オンライン』を観に行って、行き帰りの電車と幕間の時間にこの作品を読んで、そのまま一気に最後まで読んだ。 元旦は毎年映画を観に行く習慣があるけど、この年を機に本も読もうと決めて、今...
2019年の1月1日に読んだ本。 当時のパートナーから借りた本。 この年の元旦は『シュガー・ラッシュ:オンライン』を観に行って、行き帰りの電車と幕間の時間にこの作品を読んで、そのまま一気に最後まで読んだ。 元旦は毎年映画を観に行く習慣があるけど、この年を機に本も読もうと決めて、今もどちらも続けてる。
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私にとっては初めての村田作品 両親による兄との待遇差から生まれる家族欲を、年上の男性に甘えることで埋めていた時期がある。 自分で処理出来るってスゴイ… アリスは鳥肌たった。 終わり方は自分にはよく理解できなかった。 他の方たちの感想を読みたいです。
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