情報便利屋の日記 の商品レビュー
資料や情報を掘り下げ探索し最適解に人を導く、或いは最適解を発見する能力。情報もしくは答えの手がかりを持つ者に触手を伸ばし、その者達と繋がっていく能力。これぞ情報便利屋=ライブラリアンの能力。 社史の専門家としても知られる著者の経団連ライブラリーでのレファレンス対応について書かれた...
資料や情報を掘り下げ探索し最適解に人を導く、或いは最適解を発見する能力。情報もしくは答えの手がかりを持つ者に触手を伸ばし、その者達と繋がっていく能力。これぞ情報便利屋=ライブラリアンの能力。 社史の専門家としても知られる著者の経団連ライブラリーでのレファレンス対応について書かれたエピソード―JSTの雑誌『情報管理』の長期連載記事から恐らくは現在も共通手法で通用するものを抜粋加筆したもの―が読んでいてなかなか小気味よく、上記のような印象を抱きました。 親組織の事情に運営を左右されやすい専門図書館ならではの、予算対応などに関する心構えの記述にも筆が割かれています。 組織の将来を見据えた前向きな運営改革はしても決して運営にマイナスとなるような迎合はしない著者の姿勢。専門図書館の末端に関わる者として、身につまされつつも決して忘れずにおきたい、と思いました。
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経団連ライブラリーに勤めた著者が専門図書館に配属になった新人に向けて書いた図書。とは言ってもレファレンスやライブラリアン、予算、広報等の考え方は多くの新人図書館員に参考になりそう。 Ⅰ部で図書館や専門図書館の定義、Ⅱ部で専門図書館のレファレンスなどの紹介、Ⅲ部で専門図書館のPR方...
経団連ライブラリーに勤めた著者が専門図書館に配属になった新人に向けて書いた図書。とは言ってもレファレンスやライブラリアン、予算、広報等の考え方は多くの新人図書館員に参考になりそう。 Ⅰ部で図書館や専門図書館の定義、Ⅱ部で専門図書館のレファレンスなどの紹介、Ⅲ部で専門図書館のPR方法、アドバイスなどが書かれる。ライブラリアンという職業がどういうものか気づかされる。いやぁ、自分も仕事の意義とか考えないとなぁ…
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購入。 経団連ライブラリーに勤務していた著者の経験が語られる。専門図書館の大まかな説明、著者が『情報管理』に連載していた記事を何本か日記風に書き直した部分、優れたサービスに必要な著者の考え、から成る。 図書館員自身による専門書誌などの作成が昔ほど盛んではなくなったと感じているようだった。 最後に書かれている文章に共感したので引用する。 「優れたシステムやツールは、他から与えられるものではなく、ライブラリアン自身が作り続けなければならない」
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