限りなく完璧に近い人々 の商品レビュー
英国人目線で北欧のいい面、悪い面を整理した本。北欧の入門書として最適。サブタイトル「なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?」は 皮肉が含まれている気がする 重税&手厚い福祉により 国民間の経済的平等を目指す 北欧モデルが 日本の目指すべき幸福モデルかもしれないが、北欧それぞれの...
英国人目線で北欧のいい面、悪い面を整理した本。北欧の入門書として最適。サブタイトル「なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?」は 皮肉が含まれている気がする 重税&手厚い福祉により 国民間の経済的平等を目指す 北欧モデルが 日本の目指すべき幸福モデルかもしれないが、北欧それぞれの国に 問題があり、日本の方が バランス いい と思った
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デンマーク、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン。なんとなく「北欧」としか理解していなかったが、国によって大いに違う国民性を、実際に移住して味わった著者の実感とインタビューから明らかにしていく。 世界一幸せな国民=喪失と敗北の歴史から、足ることを知っていることと...
デンマーク、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン。なんとなく「北欧」としか理解していなかったが、国によって大いに違う国民性を、実際に移住して味わった著者の実感とインタビューから明らかにしていく。 世界一幸せな国民=喪失と敗北の歴史から、足ることを知っていることというデンマーク人。いまだにバイキング気質をたぶんに持っている「無茶しやがって」島民であるアイスランド人。石油で大当たりしちゃってとまどっている大いなる田舎者のノルウェー人。スウェーデンとロシアに挟まれて苦労した寡黙で信頼できるフィンランド人。シャイでかたくるしく退屈な全体主義者のスウェーデン人。 スウェーデン人、デンマーク人、ノルウェー人の3人が難破して無人島にいるというシチュエーションのジョークが紹介されている。ひとりにひとつ願いを叶えてくれる魔法の貝が見つかったとき、スウェーデン人は「ボルボとビデオとおしゃれなイケアの家具がある、大きくて快適な家に帰してください」と願い、デンマーク人は「コペンハーゲンの居心地の良いアパートに帰って、柔らかいソファーに座ってテーブルに足をのせ、セクシーなガールフレンドと一緒にラガービールを飲みたい」と願った。2人が去ったあとノルウェー人は「すごく寂しいから、さっきの二人をここに戻してください」。あー、なんとなくわかりやすい。 なかなかおもしろかったが、もうすこし短くまとまっていると読みやすいんだけどなぁとちょっとこぼしてみる。いや、なかなかおもしろかったですよ。
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イギリス人の北欧論なんだけれど。おそらくイギリスと北欧の距離って近いんだろうなあ。特にスコットランドとか。 面白がれるかというとちょっと難しいのが残念。
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北欧諸国が幸福なのは、なりたい自分になる自由、やりたい事をやる自由といった社会的流動性が高いから(米英よりも高い)。それは教育の機会均等がベースとなっている。 ただし、移民との融和は上手くいっていない。移民の収入は-36%。移民に対する恐怖と偏見がある。との事。 幸福や満足は主観...
北欧諸国が幸福なのは、なりたい自分になる自由、やりたい事をやる自由といった社会的流動性が高いから(米英よりも高い)。それは教育の機会均等がベースとなっている。 ただし、移民との融和は上手くいっていない。移民の収入は-36%。移民に対する恐怖と偏見がある。との事。 幸福や満足は主観的なモノで統計が全てではないが、経済的成長こそが幸せと思い込んでいる人々にとっては色々と参考になる部分が多いと思う。が、かなり冗長で翻訳ならではの読みにくさは仕方ないのか。
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よくある北欧素晴らしい!論ではなく、少しウイットの利いた、北欧の国の真実が語られている。一般的に北欧で括られがちな5つの国の特徴もよくわかる。 スウェーデンで著者が行なった社会実験はスウェーデン人の特徴が現れていて面白い。また、国家統制主義的個人主義という概念に驚いた。
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いやあ、面白かったなあ。デンマーク語が堪能な英国人から見た北欧。統計データやデンマーク語に関するちょっとしたネタ、歴史的事実を踏まえた考察が満載。訳もとっても素晴らしく、言葉選びがすごくよいせいか、切れ味のよさに何度も唸らされた。 例 43ページより (新聞の)片方のページには中...
いやあ、面白かったなあ。デンマーク語が堪能な英国人から見た北欧。統計データやデンマーク語に関するちょっとしたネタ、歴史的事実を踏まえた考察が満載。訳もとっても素晴らしく、言葉選びがすごくよいせいか、切れ味のよさに何度も唸らされた。 例 43ページより (新聞の)片方のページには中国人ビジネスマンが世界地図を見ているところが描かれている。一人が「デンマーク? 正確な場所はどこだ? 眼鏡を取ってくれ」と言っている。(中略)一方、反対側のページには「トーリング首相、中国に圧力をかける」という見出しがある。こちらはデンマークの首相が、近々訪問する予定の北京で、中国の首脳に人権問題について物申してくるという記事だ。北京は震え上がっていたに違いない。 他にも何度も笑わされた。個人的には同じ著者の『英国一家~』以上によく書けてると思うけど、テーマが北欧ってのはニッチかな? 幸せをはかれるのか、幸福度調査についてが主な読みどころか。
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